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いろいろあります。鍵盤楽器③

はい。鍵盤楽器のご紹介その③は、「電子(エレクトロニック)」の鍵盤楽器です。

 

まずはじめに、今回ご紹介する楽器はいずれも、広義には「シンセサイザー」と呼ばれるものです。

 

「電子楽器(エレクトロニックインストゥルメンツ)」とは「電子回路によって電気信号として音を発している楽器」でした。

シンセサイザーは、Wikiによると「電子工学的手法により楽音等を合成する楽器」とありますので、「電子楽器(エレクトロニックインストゥルメンツ)」=「シンセサイザー」だと言って良いと思います。

 

多くの方はシンセサイザーと聞くと、「小室哲哉さんが演奏しているような……」とイメージするんじゃないでしょうか。

でもそれってどんな物?と突っ込まれると、「鍵盤があって、ピコピコした音がして……」くらいのぼんやりした認識だと思います。

 

ここで整理しておくと、シンセサイザーとは、鍵盤楽器のことではありません。

音を合成する(シンセサイズする)機械のことです。

 

 

昔はうんと大きかったものですが、今では小さな箱の中や、なんならパソコンの中に入っていたり(ソフトシンセ)します。

その機械で音楽を奏でようとしたとき、鍵盤で演奏する場合は確かに多いですが、ギターのように演奏したり(ギターシンセ)、ドラムのように演奏したり(ドラムシンセ)、木管楽器のように演奏したり(ウインドシンセ)することもありますし、いわゆる楽器らしい部分がなく機械のツマミやらを操作していく場合もあります。

また、パソコンやシーケンサーと言われる機械にプログラミングすることで、自動演奏させたりもします。

 

※以下、シンセサイザーを使った名盤

 

どんな音が出せるのかは機械によっても違いますが、ピコピコしたいわゆる電子音はもとより、じつにさまざまな音を鳴らすことができ、ヴァイオリンやサックスなど実際の楽器を真似した音も作れます。

 

ということで、今回は電子ピアノや電子オルガンをご紹介していくわけですが、発音の仕組みとしては全部シンセサイズであると。

そして、狭義としてのシンセサイザーももちろんご紹介していきます。

ではいってみましょう。

 

 

・電子ピアノ

前述の仕組みを使って、出来るだけ生のピアノの音に迫ったのが電子ピアノです。

厳密にはアナログ回路を使った電子ピアノ(エレクトロニックピアノ)とデジタル音源を使ったデジタルピアノがあります。

鍵盤の数は生ピアノと同じ88鍵で、タッチも生のピアノに迫ろうとメーカー各社ががんばっています。

生ピアノと比べ、湿度などのコンディションに左右されない、調整が必要ない、などの利点もあります。

高級な機種は、生ピアノに遜色ない美しい見た目、生ピアノそのままの鍵盤のハンマーアクション、ン千万円もするようなピアノをサンプリングした音源と、かなり魅力的です。

また、ポピュラーミュージックのライブ演奏を目的とした、ステージピアノと呼ばれるタイプもあり、こちらはスピーカーが内蔵されておらず、外部のアンプやスピーカーに繋ぐ必要があります。

一方では比較的安価なクラスの製品も人気があり、そちらは音質やタッチはやや犠牲にしつつも、コンパクトで、ピアノを手軽に楽しめるものになっています。

生ピアノを作っていない、カシオ、コルグ、ローランドなどの各社が良い製品を作っています。

エレクトロニックピアノだから略してエレピだろうと思いますが、一般的にエレピと呼ばれるのは前回ご紹介した電気ピアノ(エレクトリックピアノ)のことです。

 

 

・電子オルガン

電子ピアノと同様に、出来るだけ生のオルガンの音に迫ったのが電子オルガンです。

ピアノもそうですが、大きいオルガンがコンパクトになったことで、今まで以上に色々なシーンで使われるようになりました。

そもそも電気オルガンではドローバーなどで色々な音色にしていたわけで、ピアノほどタッチにこだわられない向きもあり、電子化に関してはピアノよりもスムーズに受け入れられたように思います。

ピアノと同様、当初はアナログ回路でしたがのちにデジタル音源を使ったものが一般的になりました。

今現在では、生のオルガンや電気オルガンに触れることの方が希少で、ポピュラーミュージックにおいてオルガンを演奏するといったら、およそ電子オルガンということになると思います。ハモンドやクラヴィア・ノードオルガンに代表されるそれらを、コンボタイプの電子オルガンといいます。

 

・エレクトーン(ミュージックアトリエ、ドリマトーン、テクニトーン)

エレクトーンに代表されるこれらは、電子オルガンのメーカー各社の商標です。

家庭用の電子オルガンとして、いわゆる「お稽古ごと」としての側面を持ちながら一般化しました。

伴奏音源を打ち込むことができるなどの特徴が、機種ごとにいろいろあります。

私はエレクトーンにはほとんど触れたことがなく、あんまり詳しくは分からないです。すみません。

 

・オンドマルトノ

電子鍵盤楽器を調べてみると、こんな面白い楽器も出てきました。

テルミンをもとに発想された楽器らしいです。

本家の生産は終わっているみたいですが、なんと東京は浅草で、これの後継機種を作っておられる方がいらっしゃいました。

http://ondomo.net/jp/

 

 

うう~~~

長くなってきたので、シンセサイザーはまた次回!

 

 

いろいろあります。鍵盤楽器①

いろいろあります。鍵盤楽器②

いろいろあります。鍵盤楽器③

いろいろあります。鍵盤楽器④

初心者のための音楽理論 (11)

 

ちょっと間が空いてしまいました。音楽理論講座の11回目です。

 

前回はキーというものについて、演目の種類、主役やキャストといった例えでお話ししました。

 

さて、みなさんは音楽においての「コード」というワードを聞いたことはありますでしょうか。

コードは日本語では「和音」ということになります。和音は「音の和」、つまり高さの違う音の集まりです。

 

音の数がいくつでも、どの音が組み合わさっても、「音の和」ではあるわけですが、一般的には3音から5音ほどの集まり(オクターブ違いで同じ音名が与えられているものは、それで1音と捉えます。)で、組み合わせもある程度バリエーションが決まっています。

そういう、ポピュラーミュージックを作ったり演奏したりする上でよく使われる組み合わせには、コードネームという、何を指しているのかすぐに分かるような名前がつけられています。

 

詳しくはおいおいお話するとして、まずは例によって演劇で言うと「コード」とは何に相当するものなのでしょうか。

 

コードとは1つのシーン(場面)のようなものです。

 

いくつかのシーン(場面)が移り変わって物語が進んでいくわけですが、シーンごとには登場人物のうち3人~5人くらいが場に出ていると思ってください。

実際の劇や映画では1人しか場に出ていないシーンなんてのもざらにあるとは思いますが、音楽では3人~5人くらいが常に場にいると。

 

その数人で1つのシーンを作っています。ゆったりした落ち着いたシーン、ハラハラするシーン、悲しいシーン、胸にジ~ンとくるシーンなどなど。

誰が場に出ているかで、シーンの性質が変わるわけです。

ある劇において、「この3人が出ているシーンは緊張感のあるシーンだ」という具合に、登場人物の組み合わせがシーンの性質と紐づいています。

 

前回お話ししたように、その劇の主役というのは1人いる(ドレミで言うと「Do」にあたる音、ディグリーでいうとⅠ(完全一度)です。)わけですが、シーンごとにもその中心となる人物がいます

逆に言うとシーンによっては主役の「Do」にあたる音よりも、目立っている人物がいたりするわけです。

 

このシーンごとの中心人物を、音楽では「ルート」と言います。日本語では「根音」というやつです。

例えば、CMaj7Cメジャーセブンス)というコードのルートは「C」である、というような用語の使い方になります。

 

そして、このシーン(場面)が移り変わっていくわけです。つまりコードが移り変わっていく。

これを「コードが進行する」と言い、その移り変わりのパターンを「コード進行」と言ったりします。

また、コードが進行すること、コード進行を含めて「ハーモニー(和声)」と言います。

 

つづきますーー

追悼のIko Iko

 

先日、Dr. ジョンが逝去しました。

 

ジャズやブルース、ファンクなど、アメリカ音楽の最重要な土地、ニューオリンズの「ドン」であったDr. ジョン。

 

彼の地や、彼の音楽に憧れを抱きながら、追悼の「Iko Iko」を録音してみました。

 

セカンドラインのリズム、そう簡単には雰囲気が出せないです……

肝心のジョンのピアノは、高野にはちょっとハードルが高かったのでピアノ講師の丸山にお願いしました。

たまにしか吹かないトランペット、入れてみました。

 

RIP Dr. ジョン

素敵な音楽をありがとうございました。

 

【ギター】ギタリストをピックアップ①

さて、好きなギタリストを3人挙げてきましたが、キース・リチャーズ、プリンス、ジミヘンという、なんとも言えない感じになってしまったので、今回は、さほど思い入れがなくとも重要なプレイヤーおよび個人的に気になっているギタリストをピックアップしてみようと思います。

 

まずは比較的新しめの人たちから。

 

 

アイザイア・シャーキー

 

ギタリスト界隈では今もっともホットであろう人の1人。

ディアンジェロのお気に入りですね。プリンスが存命の時には、彼に気に入られるプレイヤーってのは太鼓判だったわけですが、ディアンジェロのお気に入りというのも「間違いない感」があります。

いわゆるネオソウル系ギターの旗手ですね。ゴスペルがルーツみたいですが、ブルースフィーリングもあり、ダイナミクスが素晴らしい。

 

 

エリック・ゲイルズ

 

フュージョンバンド「スタッフ」などで活躍したエリック・ゲイルとは別人です。

先日ご紹介したエリザベス・コットンと同じように、右利き用のギターをそのままひっくり返して左で弾くという、珍しいスタイル。

この人はブルースマンですね。左利きだから?ジミヘンを連想させるところもあります。スケールの大きいリズム感がいいです。

 

 

カート・ローゼンウィンケル

 

コンテンポラリージャズの最重要ギタリストといえば今はこの人なのかな。

やはり楽器を問わず、世代的に、初めからいろんな要素がミックスしている感じがします。マイルス・デイビスやハービー・ハンコックが新しい要素を取り入れてスタイルチェンジしていったのと違って、要素が全て不可分でひっついてる感じ。

だからクラプトンとやったりしても極端に浮かない。ブルースリックなんてほぼ弾いてないのに。

 

 

ジュリアン・レイジ

 

こちらもコンテンポラリージャズの超新生。

この人のはもっとルーツが分かんない。笑。聴きやすいのだけど。

ブルースがあんまり入ってないのかな。どっちかっていうとカントリーとか?クラシック?

とにかくニュアンスとかダイナミクスのコントロール、自由で歌心のあるフレージングが素晴らしい!

 

 

コリー・ウォン

 

この人はいいですね!

カッティングだけで天下を取ろうとしてるらしいです。そういうの大好きです。

さすがに素晴らしいキレ味です。

リードギター(ギターソロ)もバリバリ弾けそう……でも、やらない。笑

この中で、聴いてて一番楽しいのはこの人のプレイです。

 

 

マテウス・アサト

 

この人は日系のブラジル人だったかな?

ユーチューブに演奏動画をアップして話題になりました。

これも、何系っていうのかな……。ギターミュージックですね。

素晴らしい。

 

 

いや〜〜みなさん、めちゃくちゃに上手い。当たり前か。

リズム、ニュアンス、ダイナミクスとかのフィーリングが良いんですよねー。

 

 

いろいろあります。鍵盤楽器②

はい。鍵盤楽器のご紹介その②は、電気を使う鍵盤楽器です。

 

これまた区別がつきにくく、一括りにキーボードとかになりがちですが、ちょっと整理しながらいってみましょう。

 

ひとくちに電気を使う楽器といっても、じつは「アコースティックな仕組みで鳴らした音を電気を使って大きくしている楽器」と、「電子回路によって電気信号を発している楽器」とに大きく分けられます。

前者を「電気楽器(エレクトリックインストゥルメンツ)」、後者を「電子楽器(エレクトロニックインストゥルメンツ)」と言います。

 

この違いはけっこう大事です。

よく混同されがちですが、電気ピアノと電子ピアノはまったく違うものなのです。

 

 

ではまずは「電気楽器(エレクトリックインストゥルメンツ)」から。

 

もう少しこの仕組みを捕捉すると、エレキギターを思い浮かべていただくと分かりやすいと思います。

あれは弦を弾くと物理的振動により発音します。でも、アコースティックギターのようにその音を十分に響かせるボディ(空洞)がない(空洞があるエレキギターもありますが)ので、その音量はたいしたものではありません。その小さな音をピックアップという(振動を電気信号に変える)もので拾い、それをアンプで大きくして鳴らします。電力はこのアンプでの信号の増幅に使われます。

 

そんな仕組みの鍵盤楽器がこちらです。

 

 

・電気ピアノ(エレピ)

仕組みは前述のとおりエレキギターと同じですが、元の発音に関しては前回のアコースティックな鍵盤楽器同様いろいろな種類があります。(ピアノそのままに弦をハンマーで叩くものや、金属板をハンマーで叩くものなど。)

代表的な電気ピアノは、ローズ(Rhodes)の一連のシリーズ、ウーリッツァー社のもの、ホーナー社のもの、ヤマハのCP-70およびCP-80、コロムビアのエレピアンなど。

ドラムやアンプリファイされたギターやベースなど、大音量の楽器にピアノの音が埋もれないようにという意図で作られたり、使われたりした経緯はありますが、今現在はその独特な音色を好んで使う人が多いみたいです。

ジャズ、ポップス、ロック~ヒップホップと様々なジャンルでその音を聞くことができます。

でも、そのほとんどは今は作られていません。

 

ローズ Mk-1

 

 

ウーリッツァー 200

 

 

ヤマハ CP-70

 

 

・クラビネット

チェンバロに似た発音の仕組みを持つクラヴィコードというアコースティックな鍵盤楽器に、エレキギターで使うようなピックアップを付けた楽器です。

ホーナー社の開発によるものです。

歯切れのいい音色で、ソウルやファンクなどのジャンルでよく使われています。

 

 

・ハモンドオルガン

ハモンドという人がパイプオルガンの発音の仕組みの代わりに、歯車を回してピックアップで音を拾うという電気オルガンを作りました。

仕組みが全然違うのにパイプオルガンみたいな音になったんだそうです。

パイプオルガンと同じように倍音を重ねるためのドローバーというのが付いています。

その後、音がうぉんうぉん揺れるレスリースピーカーなるものが付けられ、ジャズ、ロックなど幅広いジャンルで使われてきましたが、大きくて重たいこの楽器はやがてシンセサイザーが生まれると徐々に廃れ、生産が終わってしまいました。

代表的なのはB-3という型番のものです。

 

 

・メロトロン

これはとってもユニークでマニアックな楽器です。

テープに録音したいろんな音を鍵盤を使って演奏する、というものです。

いわゆるサンプラーのはしりの楽器とも言えます。

当然のように、シンセサイザーやサンプラーが世に出てきてからは消え去ってしまいました。

 

 

 

こうしてみると、ほとんどの楽器は生産が終わっていますね。

 

それなりに個性的な音色や触り心地を持っているので、一部では重宝され続けていますが、作る側からも使う側からも「よりコンパクトで、より軽く、低コスト、多機能、高性能を」と求められていくのは、これは楽器に限ったことじゃないと思いますが、「電化」したもののさだめでしょうね。

ちなみに私は「一部で重宝され続けている」の「一部」ですので、これらの楽器や音色は大好きです。

 

ということで今回は「電気(エレクトリック)」の鍵盤楽器でした。

次回は「電子(エレクトロニック)」の鍵盤楽器です。

あ~~ややこし。

 

 

いろいろあります。鍵盤楽器①

いろいろあります。鍵盤楽器②

いろいろあります。鍵盤楽器③

いろいろあります。鍵盤楽器④