サックスの演奏に必要なのは楽器本体、マウスピース、リード、リガチャー、ストラップの4点です。
いっぱいありますね。
でも心配しないでください。楽器を新品購入すればおおむね付属していますから。
リードくらいですかね、別途購入するのは。
が、まだあります、必要なもの。
それは、楽器を吹き終えたあとのお片付け時にないと困るものです。
それがお掃除用具です。
・スワブ
サックスは寒い中で吹いていたりするととくに、外気の温度差で結露して管内に水分が溜まります。
吹いている最中はしょうがないのですが、吹き終えて楽器を片付ける際に水分を拭き取ってやらねばなりません。
サックスのトーンホールを塞ぐタンボは革でできていますから水気がNGなのは当然ですね。
金属部分も錆びたり劣化につながりますから、とにかく水気はNGです。
手の届かない管内を拭くためのスワブという道具があります。
布に紐と重りがついただけのやつですけど。
重りを管に通して反対側から引っ張ることで布も管を通り、水分を拭き取るというシンプルな仕組み。
一手間かかるのですが、本体に関しては最低でもこれだけはやっておきましょう。
ということで、スワブ!大事です。
あ!そうだ、これ書いとかなきゃ。
よくあるのが、スワブを管の中に詰まらせてしまうというトラブル。
私も最初のころやったような記憶があります。
これ、マジで焦るし、最悪、自分ではニッチモサッチもいかなくなってしまいます。
そうなったら病院行き(リペア工房行き)です。
恐ろしい…。
スワブをぐしゃっと団子状にして入れたまま反対側からひっぱってしまうと危険です。
布の部分はちゃんとのばしてから入れていきましょう。
・クリーニングペーパー
革のタンポに水分が付いてしまったら、放っておいてはダメです。
専用の薄い紙がありますので、こいつで拭き取ってあげましょう。
ティッシュで拭いたりしちゃダメですよ!
拭くときはペーパーをトーンホールとタンポで軽く挟んであげましょう。
強く挟んだ状態からペーパーを引き抜いたり、ゴシゴシ擦ったりしてはいけません。
タンポはデリケートなもの、かつ交換するとけっこうお金がかかるもの。
優しく丁寧に扱ってあげましょう。
タンポが濡れていなければ毎回毎回すべてのタンポを拭く必要はありませんが、ホコリを落とす意味でもたまには拭いてあげるといいと思います。
・パウダーペーパー
サックスをケースから出し吹き始めると、ときにタンポがトーンホールにペタペタと貼りついて思ったように吹けないことがあります。
キーを開けても音が変わるタイミングが遅れてしまったり、吹き始めにG♯/A♭キーが開かなくなっていたりするのは、あるある。
だいたいはクリーニングペーパーなどでのタンポのケアが不足していることが原因です。
やっぱり日頃のお手入れは大事ですね。
とは言え今すぐにこのベタつきを解消したい!というときに使えるのがこのパウダーペーパー。
サラサラした粉が付いていて、クリーニングペーパーの要領でこいつでタンポを軽く拭いてやると貼りつかなくなります。
しかし!こいつは使いすぎるとタンポの劣化につながるので、どうしようもないとき以外は使わない方がよさそうです。
・コルクグリス
ネックの先端はコルクが巻いてありますね。
ここにマウスピースをねじ込んでいくわけですが、購入したばかりの楽器やコルクを巻き直したばかりだと、かなりキツくて大変です。
ここでムリをするとネックやオクターブキーを歪ませてしまいますので注意してください。
こういうときはコルクグリスを薄く塗って滑りをよくしましょう。
それでもキツい!という場合はもう少し薄いコルクに巻き直してもらいましょう。(次回、楽器の調整について書きます。)
コルクグリスも塗りすぎは禁物です。
理由はベタベタになるから!
あとこれは必要というわけではないのですが、個人的にはあると嬉しいのがスタンドです。
サックスは置き方にもちょっとした注意が必要で、変な置き方をすると楽器によくありません。
右手のテーブルキーを天井に向けて置いていただければ問題ありませんが、スタンドがあるとサッと置いて、またサッと手にとって吹くことができます。
サックスの練習環境を確保するのはなかなか大変だとは思いますが、もしご自宅で吹ける方がいらっしゃったらスタンドの利用をおすすめします。
いちいち楽器をケースに閉まうとなると、その出し入れのひと手間が拭くことへの腰を重くする可能性があるからです。
もう1つ、肩に掛けられるサックスケースもあるといいですね。
木の板で作られた純正のケースなどはとにかく重く、持ち運びが大変です。
その分頑丈で安心ではあるのですが…。
持って歩くとちょいちょい足にぶつかったりしてなかなかにしんどいです。
そうなると、外に持ち出しての練習にもまた腰が重くなってしまうかもしれません。
ある程度頑丈で軽く、肩から掛けられるケースをおすすめします。