手っとり早くちょっと上手そうになる その2

 

半年前くらいに、歌や楽器全般において「手っとり早くちょっと上手そうになる」という記事を書きました。

 

そこでは「とにかく強弱をつける」というお話ししました。

手っとり早くちょっと上手そうになる

 

 

今回はその第2弾と言っていいでしょうか。

「手っとり早くちょっと上手そうになる その2」

 

それは…

 

音の長さを気にする

 

です。

 

 

 

歌はもちろんのこと、多くの楽器は鳴らした音を止めるタイミングをコントロールできます。

しかし、慣れないうちは発音することに一生懸命で、音をどのくらい伸ばすのか、どのタイミングで音を止めるのか、ということに気をまわす余裕がありません。

 

一方、上手な人の歌や演奏は必ずと言っていいほど、発した音の長さや止めるタイミングに意思があります。

「この音はビシッと短く切る」「この音は次の音までしっかり伸ばす」といった意思です。

 

この意識が弱いと、歯切れが悪かったり、滑らかさが感じられなかったり、心地の良くない隙間が目立ったり、結果としてどの音も似たような印象になってしまいます。

これが拙く聴こえてしまう要因の1つです。

 

 

 

もちろん、音の長さとはリズムに関わってくる要素です。

逆にいえば音の長さをコントロールすることが、リズミカルな歌唱や演奏に繋がってきます。

 

このあたりはやはりベーシックなところから丁寧に力をつけていくことが、けっきょくは近道だと思います。

過去の記事でも「音の長さ」については何度か書いているので、ぜひ読んでみてください。

音の長さをコントロールしよう①

音の長さをコントロールしよう②

 

 

 

とはいえ今回は「手っとり早くちょっと上手そうになる」ですので、リズムのことはよく分からない、もしくはリズムが苦手だという方にも即効性のある言い方をするならば…

 

音の長さに対して無頓着でさえなければ、音の長さを気にしてさえいれば、ちょっと上手そうな歌唱や演奏になる。

 

というところで、どうでしょうか?

 

 

でも、音の長さに対して意識的になれば、それはリズムに対して意識的になるということでもあるので、それが入り口でリズムに関心を持っていければ、むしろ自然にリズムに強くなれるかもしれません。

 

 

強弱!そして音の長さ!

 

小室氏とジャングル

 

なぜかは知りませんが、今日のTwitterのトレンドに

小室哲哉さん

が入っていました。

 

 

私も世代なので、小室さんの曲はたくさん耳にしております。

非常に多くのヒット曲を残した彼の作品群の中でも、個人的にベストワークだと思うのは、ダウンタウンの浜ちゃんとのプロジェクト「H Jungle with T」です。

 

 

 

 

ここでの小室さんは、当時彼が夢中になっていた「ジャングル(Jungle)」という音楽をJ-Popに大胆に取り入れています。

 

 

ジャングルは1990年台に誕生したダンスミュージック。

 

元は、たまたまレゲエのレコードを速回しでかけたところから生まれたそうです。

その後、イギリスはロンドンで当時のレイブミュージックなどと混ざって発展したと。

 

UKのジャングルは、ラガマフィン(略してラガ。≒ダンスホールレゲエ)スタイルのトースティング(ラップのようなもの)と高速ブレイクビーツ(テンポを上げたドラムのサンプルを切り刻んで再構築したもの)、さらにブンブン唸るベースなどを主な要素として構成されていました。

 

 

 

小室さんはその手法に則りながらも、ハーフテンポ(半分のゆっくりしたテンポ)でのレゲエ然とした裏打ちも使い、その頃から現在に至るまでこの手のダンスミュージックで重要な「倍/半分のテンポが同居するリズム」を作っています。

ジャングルをポップスとして成り立たせるバランスも素晴らしいですね。

 

リミックスではもっとジャングルしてます。

 

 

ジャングルはその後、テクノやジャズなどを取り込み洗練されていく一方でレゲエ色は薄まり、ドラムンベース(Drum’n Bass)へと発展していきます。

 

 

ただ、ジャングル自体がなくなってしまったわけではなく、今も新しいジャングルは生み出されており、今の感覚ではむしろフレッシュに聴こえたりもする、かも。

 

 

H Jungle with Tは3枚のシングルをリリースしただけで活動は途切れてしまいましたが、今また再開して欲しいですね。

ゴリゴリのジャングルで。

 

 

いくつかカバーも見つかりましたが、これ聴くとやっぱり浜ちゃんのダミ声がよかったのかもしれませんね。なんとなくラガとゆーか。w

 

てか、何してんスか小室さん!w

 

 

浜ちゃんとのコラボの話があった時点で「ジャングルで(なら)行ける!」と思ったんでしょうね。小室さんはやっぱキレてますね。

 

ちなみに小室さんは「世界で初めてジャングルで100万枚を売り上げたプロデューサー」だそうです。(Wiki情報)

 

 

小室さんについてはあらためて書いてみたいですね。

ジャングルについても、ジャンル記事の方でまた出てくると思います。(いつになるかは分からないけど)

あと、ダウンタウン関連で言うと、「GEISHA GIRLS」というとんでもないやつもありますね。w

これについてもまた機会があったら書きたいです。

 

ジャンルを整理する16 ニューウェイヴ

 

ロックのジャンルをおよそ時系列に沿ってご紹介してきました。

 

前回がパンクロックでしたので、今回は

 

ニューウェイヴ

(New Wave)

 

いってみたいと思います!

 

 

ニューウェイヴは1970年代の終わりにパンクロックと入れ替わるようにして台頭してきたムーブメントです。

 

とはいえ、その音楽のスタイルはじつにさまざまで、ニューウェイヴという言葉だけではどんな音楽なのか特定しきれません。

ですからニューウェイヴとは、ジャンルというよりも、その時代(70年代終わりから80年代前半にかけて)に登場した新しいバンド・アーティストやムーブメントを総称した言葉とも言えます。

ロックとしては既成概念にとらわれず、それでいてアフリカや各地の民族音楽、ファンクやソウルなどのブラック・ミュージックにも影響を受けているものも多数あります。

また、時代背景(楽器・機材の発展)もあり、シンセサイザーをはじめとする電子音が多用されていることも特徴です。

 

多様性!

 

 

細かく見ていくと非常にたくさんのサブジャンルでごった返しています。

 

そのそれぞれが互いに影響しあったり、混ざったりしているので、正確に分ていくことは困難です。

ジャンルのネーミングもいろいろな角度からなされているので、横一列で語れるものでもなく…。

 

このあたりになってくると、やっぱり無理やりジャンル分けすることの意味もあまりないような気がします。

 

 

いちおう主だったものをごく簡単にご紹介していきますと

 

ノーウェイヴ

パンクの精神を引き継ぎつつも、音楽的にはより実験的・前衛的なアプローチをしました。

ニューヨークのコンテンポラリー・アート界隈とも密な関係にありました。

DNA

 

ポストパンク

ノーウェイヴ同様にパンクの精神を引き継ぎ、こちらは主にイギリス(ロンドン)で発展してきた流れ。

ポップグループ(Pop Group)

 

ネオサイケデリック

エフェクトを用いた幻想的なギターサウンドを展開しました。

エコー&ザ・バニーメン(Echo & The Bunnymen)

 

インダストリアル

ノイズやエレクトロをロックに融合させ、ダークな世界観を打ち出しました。

スロッビング・グリッスル(Throbbing Gristle)

 

エレクトロポップ(シンセポップ)

シンセサイザーや電子音を多用したエレクトロとポップミュージックの融合。

クラフトワーク(Kraftwerk)

 

ニューロマンティック

エレクトロポップな曲調と、グラムロックの流れを汲むヴィジュアルが特徴。

デュランデュラン(Druran Duran)

 

UKレゲエ・ダブ

ジャマイカ発のレゲエやダブが、ジャマイカ移民の多いイギリスで独自のキャラクターを確立しました。

ニュー・エイジ・ステッパーズ(New Age Steppers)

 

ツートーンスカ

パンクとスカの融合。コンセプチャルな白と黒の衣装やヴィジュアルイメージで活動を展開しました。

スペシャルズ(The Specials)

 

ブルーアイドソウル

シンプルに白人によるR&Bやソウルミュージックです。AORとも近い音楽性。

ホール&オーツ(Daryl Hall & John Oates)

 

ネオモッズ

パンクロックの影響を受けたモッズのリバイバル。

ザ・ジャム(The Jam)

 

ネオロカビリー

パンクロックの影響を受けたロカビリーのリバイバル。

ストレイキャッツ(Stray Cats)

 

 

ネオアコースティック(ギターポップ)

流行りのエレクトロサウンドを多用せず、アコースティックでリリカルな音楽を展開。

アズテック・カメラ(Aztec Camera)

 

 

サブジャンルに分類しきれないバンド・アーティストもたくさんあります。

 

ほかの主だったバンド・アーティストは

 

 

ブロンディ(Blondie)

ブロンディもニューウェイヴなバンドの代表と言えるでしょう。

 

トーキング・ヘッズ(Talking Heads)

パンクシーンから登場するも、さまざまな音楽的変化を見せたバンド。

 

ジョイ・ディヴィジョン(Joy Division)/ニューオーダー(New Order)

ポストパンク・バンドのジョイ・ディヴィジョン、ヴォーカルのイアン・カーティスの死後、ニュー・オーダーと変名。

 

ポリス(The Police)

スティングが率いたイギリスの3ピースバンド。レゲエやスカを取り入れた疾走感のあるロック。

 

エルヴィス・コステロ(Elvis Costelo)

さまざまなルーツ・ミュージックを取り入れたコステロも息の長いアーティストです。

 

カルチャークラブ(Culture Club)

ニューロマンティックを代表するバンド。女装ヴォーカルのボーイ・ジョージは一躍ときの人に。

 

キュアー(The Cure)

 

ディーヴォ(DEVO)

 

U2

モンスターバンドのU2もニューウェイヴ出身と言えるかも。

 

XTC

 

パブリック・イメージ・リミテッド(Public Image Ltd.)

元セックス・ピストルズのジョン・ライドンのバンド。

 

 

などなど…キリがない。

 

いくつかのバンドは後のウルタナティヴ・ロックへ移行したり、直接的な影響を与えたりしています。

 

 

日本のニューウェイヴ

日本ではご存知YMOや、P-MODELプラスティックスヒカシューといったテクノポップ・バンドのほか、一風堂有頂天PINK、パール兄弟といったバンドが活躍しました。

 

 

ニューウェイヴを1回にまとめるのはムリがありましたが、ざっとこんな感じです。

 

【ヴォーカル】まとめ:本田美奈子さん

 

おもむろに本田美奈子さんの動画をまとめてみました。

彼女よりも単に歌が上手い人はたくさんいるかもしれませんが、歌への気持ちの乗せ方は抜群です。ハンパない。

歌が大好きなんだなぁ、とつくづく思う。

やっぱり「好き」という気持ちは何よりも強いですね。

 

 

このMVの彼女はめちゃくちゃカワイイ。「1986年のマリリン」よりこっち派。

 

圧巻のロングトーンもさることながら、このロケーションならではの伸びやかでゆったりした歌い方が素晴らしい。

 

楠瀬清志郎さんとデュエットした隠れた名曲。

 

ミュージカル女優としても才覚を発揮しました。ストーリーの前後がないテレビ収録ですら、この感情の入り方。すげぇ。

 

クラシック・クロスオーバーの人気曲。

 

なんでも自分流に歌い上げてしまう。

 

以下、カバーを中心に。

 

 

 

 

 

 

大事です、チューニング③ 平均律・純正律

 

チューニングの話のついで?に平均律純正律についても触れておきます。

 

 

平均律(十二平均律)

 

平均律は1オクターブを12等分してその1つを半音とする音律(≒チューニング)です。

 

1オクターブを12等分。

非常にシンプルで分かりやすいですね。

 

 

しかし、響きとして「それ」がベストかというと、必ずしもそうじゃなようでして。

 

 

音というのは空気の振動です。その振動の波を我々の鼓膜が感じ取って音として聴こえる(認識する)ことができるわけです。

2つの音、つまり2つの波が同時に発生したとき、その2つの波の周期(周波数・振動数)が同じだったら完全に同調して1つに感じられることになります。

 

ところが、この2つの周期が少し違う(ズレた)だけで一気に調和が崩れてしまいます。

 

1つの波が1秒間に10回波打つのに対し、もう1つの波は11回波打つようなイメージです。

それよりは、例えば1つが10回に対しもう1つが20回のときの方が調和がとれていることになります。

 

かたや10:11。かたや10:20、つまり1:2ですから。

 

そういったシンプルな周波数の比率になる関係は、実際に音を聴いたときにもとても純粋な響きになっています。

具体的には、2つの音を鳴らしたときに「うねり」が起きない。

 

 

で、平均律。

1オクターブを12等分した場合のそれらの周波数の比率は、じつは結構複雑になってしまうんです。

 

響きが良いとされる3度や5度の音程でも少しうねっている。

 

 

純正律

 

その周波数比率をシンプルにしたものが純正律です。

 

だから純正律の方が美しいと考える人はたくさんいます。

実際、弦楽器の管楽器のアンサンブルや合唱などで音程をとるときは純正律で、つまりうねりのない純粋な響きを求めていきます。

 

 

ただ、純正律は周波数比率をシンプルにした結果、1オクターブを12で割ったときの間隔はほんの少しだけ不均等になるわけです。

 

ピアノやギターなどの楽器で、何かの音を基準に純正律でチューニングしてしまう(ギターの場合、フレットの間隔もそれに準じることになります。)と、そのキーでしか演奏できなくなってしまいます。曲中の転調もできない。

 

 

ですから一般的には、ピアノやギターなど現代の楽器の多くは平均律でチューニングされています。

 

チューナーも平均律です。

チューナーの針ド真ん中が平均律でのジャストピッチです。

ちなみにチューナーによっては、真ん中から少しだけ離れた左右に小さな三角の印がついているものがあります。

じつはこの印、純正律での長調の第3音(左側の印)と短調の第3音(右側の印)の音程を示しています。

 

 

先に申し上げたとおり、

平均律は厳密に言えば少しだけ響きが濁っていることになります。

その「少し」を犠牲にして利便性を優先させたということですね。

 

 

ただ私の耳では、平均律でチューニングされ演奏された音楽を「濁っている」と感じることはありません。

物心ついてからずーっと平均律の音楽を耳にしてきた結果かもしれません。

しかし、そんな耳でも純正律の音楽を聴くと、やはり美しいとは感じます。

平均律と純正律はしばしば対立項として語られますが、個人的には、どちらが良い悪いということもないかなと思っています。適材適所と言うか…。

 

大事です、チューニング②

 

前回につづいてチューニングです。

 

基本的にはチューナーに合わせて各々の楽器をチューニングすればいいのですが、

じつはチューニングには「基準となる音の高さ」にバリエーションがあるのです。

 

 

西洋の音楽(楽器)では音の高さを表す「音名」にアルファベットが使われます。

(ドレミやイロハもありますが、ポピュラーミュージックでは英文字を使うのが一般的)

A〜Gまでのアルファベットが順に当てがわれ、Gの次はまたAに戻ります。(もちろん間に♯/♭の音を挟みながら)

その中のA4(4オクターブ目のA)という音が基準音とされています

ピアノでいうところの真ん中より少しだけ右にあるA、ギターでは1弦5フレットのAがそれです。

 

 

基準音はHz(ヘルツ)という周波数の単位を使ってその高さを言い表します。

 

A4は国際基準では440Hzとなっています。

 

これで統一されていれば問題ないのですが、実際のところ現在の基準はA4=441Hzや442Hz、443Hzなどバリエーションがあります。

ヨーロッパのオーケストラなどでは446Hzということもあるようです。

うんと昔はこれが435Hzだったこともあるそうで、だんだん上がってきている(高くなってきている)んですね。

A4=440Hzという基準は1955年に国際標準化機構(ISO)ということろが定めたそうですが、これもだんだん上がっていくA4の「ある地点」でしかなかったということでしょう。

 

 

ところで、1Hzの違いとはどのくらいのものなのでしょうか。

 

音楽の音の高さを表す単位としてもう1つ、セント(cent)というものがあります。

セントは半音を100に割った単位、つまり半音が100セントになります。

周波数Hzを音楽的な半音や全音に換算していくと小数点以下がたくさんの複雑な数字になってしまいますが、その点セントは分かりやすいですね。

 

例えば440Hzと441Hzの差をセントに換算すると、4セント弱となるようです。

半音を100としたときの4です。

 

これをどう捉えるかは人それぞれだと思いますが、個人的には「どっちでもいいよ〜」というくらいにしか思っておりません。

基準音を高くした方が明るい印象になるので、多くの人(演奏ずる側も聴く側も)がそれを望ことで徐々に基準音が高くなってきた、というのが一般的な見方だそうですが…。

明るい印象?そんなに違うかな〜?プラシーボレベルのような気がして。すみません、私が鈍感なだけかもしれませんね。

でも、そもそも「明るい方が良い」っていうのは短絡的な気が…。

 

 

あっ!

どっちでもいいよっていうのは、「全体の基準音を何にするか」って話ですよ。

合奏をするときに、各々バラバラの基準音でチューニングしてもいいと言っているわけじゃありませんので、誤解なきよう。

 

合奏するときはしっかり基準音を申し合わせして、各々正確にチューニングするようにしましょう

 

 

ポピュラーミュージックでは440Hz〜442Hzが一般的です。

 

電子ピアノやシンセ・キーボードなどの電子楽器は出荷時で440Hzにチューニングされています。大体のものは設定で変えられると思います。

 

ピアノは調律のときになにも言わなければ、442Hzでチューニングする調律師さんが多いようです。440Hzや441Hzなどリクエストがあればお願いしましょう。生ピアノは都度チューニングできないので、合奏のときは他の楽器がピアノに合わせる必要があります。

 

管楽器に多い「移調楽器」は、基準音のAそれ自体が別の音名になっているので認識しておきましょう。E♭管の場合はF♯/G♭B♭管の場合はBの音が、ピアノなどいわゆるコンサートキー(C調)のAに相当します。

 

大事です、チューニング①

 

今回は「チューニング」について。

 

 

楽器を演奏するにあたっての準備としては、もっとも大事であり、意外とおざなりにされがちでもあるチューニング。

正しくチューニングされた楽器を使わないと、思わぬ弊害が出てくることにもなります。

チューニングについて知って、正しくチューニングすることを習慣づけていきましょう。

 

 

広くは楽器を演奏に最適な状態にすることすべてを指してチューニングと言うこともありますが、今回はその中の「音の高さを正確に合わせる」ことに絞ってお話ししていきます。

 

音の高さを合わせるといっても、そこにも2つの意味があります。

1つは自分が演奏する楽器(の中で)のチューニング。

もう1つは合奏をするとき、それに参加する楽器同士で行うアンサンブル全体のチューニングです。

 

 

楽器によってチューニングの仕方はさまざまです。

 

・ピアノ

ピアノのチューニングは「調律」と言われますね。

調律師の方に、最低でも1年に1回は施してもらうのが良いとされています。

調律師という専門職があることからも分かるように、自分で行うことは困難です。

 

・ギター、ベース、ウクレレ

これらの弦楽器はペグという弦巻きを回して、各弦の張り具合を調節していきます。

ちょっとしたことですぐに狂って(ズレて)しまうので、頻繁にチューニングするようにしましょう。

フレットのある弦楽器は、開放弦を正しくチューニングしても、高いフレットを押さえて弾くと音程ズレてしまうことがあります。これを補正するためのオクターブチューニングも大事です。

 

・サックス、フルート、トランペット

これらの管楽器は、管の端から端までの長さをわずかに長くしたり短くしたりしてチューニングします。

1音ごとではなく、全体の音程を上げ下げすることになります。

サックスやフルートは管体の穴を塞ぐキーの開き幅によっても変わってきますが、繊細なので基本的には専門のリペアマンにお願いしましょう。

 

・ドラム、パーカッション

スネアドラム、タム、バスドラム、コンガ、ボンゴ、ジャンベといったいわゆる皮モノは、打面を張るテンションを調節して音高を上げ下げします。

その他、音の高さではありませんが、皮モノも、金モノ(シンバル類)もミュートで音の残響を調節します。

音階のある楽器とは違いますが、これらの打楽器もチューニングによって印象はがらっと変わります。

 

 

チューニングには正確な基準音が必要なので、なにかしらのツールを用います。

 

手軽で一般的なのはチューナーです。

音の高さに反応して振れる針をセンターに合わせることでチューニングする機械です。

箱型のもの、クリップタイプ、ペダルタイプなどいろいろな製品があります。

スマホのアプリもあります。

 

他には、基準音のAを鳴らす音叉や、笛(ピッチパイプ、調子笛)を使うこともあります。

 

 

なにしろ視覚で確認できるのでチューナーを使うのが楽だしオススメなのですが、一方で「まったく耳を使わずにチューニングできてしまう」のも良いことばかりとは限りません

合っている、合っていないを自分の耳で判断できるようにならないからです。

 

歌はもちろんのこと、じつは多くの楽器も演奏の仕方によって音程を作って(自分で音高をコントロールして)います。

そのとき、正しい(気持ちのいい)音程で鳴らせているかどうかは、やはり自分の耳で確認・判断していかなければなりません。

 

やはり音楽ですから「耳を育てていく」ことが大切で、チューニングにしてもチューナーにたよるばかりでなく、自分の耳で合わせることにトライしていくのもいいと思います。

 

 

つづく

名曲選その7「WOMAN」

 

私的名曲選、今回は

「WOMAN」

です。

 

1989年リリースの、アン・ルイスさんが歌った曲。

 

ちなみにWOMANというタイトルの曲はいくつかあり、日本のポップスでは、薬師丸ひろ子さんが歌った「Woman “Wの悲劇”より」や中西圭三さんの「Woman」も良い曲ですね。

もちろんジョン・レノン先生の「Woman」も超名曲。

 

 

アン・ルイスさんはデビュー当時はニューミュージック然とした曲調が多かったものの、80年代になると徐々にロック思考が強くなり、WOMANの前までにはすっかりハードロック姐さんとなっておりました。

そんな流れでリリースされたこの曲。

アニメ「シティハンター」のスペシャル版でエンディング・テーマとして使われた他、明星のカップラーメンのCMにも使われました。

 

 

作詞は石川あゆ子さん。80年代に石川秀美さんや稲垣潤一さんの曲で詞を書いていらっしゃる方のようです。アンさんのシングルでは、WOMANの前作「美人薄命」、前々作「KATANA」もこの方の作詞。

作曲は中崎英也さん。小柳ゆきさんの「あなたのキスを数えましょう」や鈴木雅之さんの「もう涙はいらない」などのヒットを含む多数の曲を手がけていらっしゃいます。

編曲は佐藤準さん。元SMOKY MEDICINEのキーボーディスト!あの曲やあの曲など、ヒット曲を多数手がけていらっしゃいます。伊藤銀次さんの後を継いで、80年代後半のアンさんの作品の編曲をされています。

 

 

 

WOMANの私的な名曲ポイントは、「サビの2段構え!」これに尽きます。

 

日本のポップスで多くみられるのが、イントロの後、Aメロ→Bメロ→Cメロ(サビ)という3つのセクションで1コーラス(1番)になっているという構成です。

この曲もやはり3つのセクションでできていますが、注目すべきはBメロです。

このBメロ、めちゃくちゃキャッチーじゃないですか?

 

Bメロというのはむしろ、Cメロ(サビ)を際立たせるためにいったん「落とし」たりすることもあるセクション。

そのBメロに、まるでサビのようなキャッチーさがあるのがこの曲です。

前述のCMでこのBメロ部分が使われていることからも、いかに印象的かがうかがえます。

AメロからBメロへ移る時のあのブレイク(ピタッと止まるとこ)、完全に次はサビが来るパターンのやつですもんね。

 

Bメロがサビとなって1コーラスが終わりでも十分にいい曲かと思いますが、この曲はCメロまであるんですね。

サビの後にまたサビ!というなんとも贅沢な作りになっているのです。

 

 

アレンジはけっこうシンプルで、歪んだ音色のギターでパワーコードを刻んでいく王道ロック調。けど、それがつまらないとかではなく、このシンプルさが曲自体の良さを引き立てていると思います。さすがプロの仕事!という感じです。

 

歌詞は女性らしさがあると言えるんでしょうか。同名タイトル曲でも男性が書いたWomanとはやっぱり違う気がしますね。

個人的に歌詞には普段からあまり頓着がないのですが、この曲に関しては、各セクションのアタマの歌詞がすごく印象に残ります。

「つわものどもが夢のあとだね」

「あの日あなたと踊ったドレス」

「MY NAME IS WOMAN」

なんというか、この曲のメロディーやアレンジとがっちり噛み合ってて、とても強度があるように感じます。

 

コード進行もシンプルで、さほど難しいことはしていないのですが、モーダルインターチェンジで♭Ⅶのコードを効果的に使っています。

サビの最後にドミナント進行を使わずに、Ⅳ→Ⅰ の進行にすることでサラッと終わらせているのも肝かもしれません。

 

 

まぁとにかく私的には「サビの2段構え!」これに尽きるわけでして。

 

名曲!

 

 

この曲のオフィシャルなカバーってほとんど知らないな〜、と思って調べてみると…

なんとスージーQことスージー・クワトロさまがやってるじゃないですか!

…でも、これはちょっとこねくり回しすぎかな〜…アンさんバージョンの潔さがやっぱり好きです。

 

他にはこの方のバージョン。

簡素な打ち込みドラムにアコースティックギターのストローク、そしてポリスの「Every Breath You Take」を思わせるアルペジオといったシンプルなアレンジ。

少しあざとい感じもするけど、これはこれでいいですね。

 

【リズム】グリッドを作る①

 

今日はリズムについて。

 

リズムについてと言っても幅広いですが、今回はグルーヴや微妙なノリの違いといった話ではなく、

「細かい音符やシンコペーションが苦手だという方が、少しでも苦手意識を拭えるように」

というテーマで書いてみます。

 

 

そういったリズムに苦手意識を持っていらっしゃる方の多くに共通するのが、「自分の中にグリッドを設けていない」もしくは「グリッドが緩く、簡単に崩れてしまう」ことです。

 

 

※ちなみにここで言うグリッドとは一般的な音楽の用語ではありません。

DTM(デスクトップミュージック)でよく使う格子状の画面の1マスずつをグリッドと言うので、その言葉をここでも流用しているにすぎません。

ここでのグリッドは言うなれば、スケール(ものさしの目盛り)という意味合いで使っています。

あしからず。

 

 

まずはご自身のグリッドの有無をチェックしてみましょう。

 

滝廉太郎先生の「花」はご存知ですよね。

ちょっと歌ってみてください。

※動画を貼り付けておきますが、歌うときは動画に合わせてじゃなくて、ご自分だけで歌ってみてください。

 

はーーるのー うらーらーのー

すーみーだーがーわー

のーーぼりー くだーりーのー

ふーーなびーとーがー

かーーいのー しずーーくもー は

なーーーとーちーるーーー

なーーがめーをーなーにーにー

たーーとうーべーきー

 

 

このとき、冒頭の「は」から「る」まで、もしくは隅田川の「わ」から登りの「の」まで、もしくは舟人がの「が」から櫂(かい)のの「か」まで、これらの「間の時間」をどのようにコントロール(調節)しましたか?

 

「なんとなくこのくらい伸ばす」や「なんとなくこのくらい間を空ける」という意識の方は、グリッドを設けずに歌っているということになります。

 

 

ここで、「うわ〜、それ、まさにオレだわ」と思われた方。

安心してください。

 

これまでがそうだっただけで、今日からグリッドを設けてみたらいかがでしょうか、という趣旨の記事なので。

 

 

 

話が前後しますが、グリッドを設けるとはどういうことか。

具体的に言うと「時間を一定に積んだり、均等に分割したりする」ということです。

 

え? 分かりにくい?

 

OK!ではさっそくグリッドを設けていきましょう。

 

手順を追っていけば誰でもできますよ〜。

 

 

 

ではまず、すご〜〜くシンプルなやつからいきます。

それは

 

数を数えることです。

 

12345678…と。

 

数を数えるとき、普通は数字と数字の(時間的な)間はおよそ等間隔ですよね。

これが「時間を一定に積む」ということです。

なーんも難しくないですよね。

 

 

これが音楽では拍(ビート)というやつになります。

 

拍は、強く打たれる拍と弱く打たれる拍の組み合わせで、いくつかの拍を塊とした周期を感じることができ、これを拍子といいます。

3拍子とか4拍子とかのアレです。

 

ポピュラーミュージックでは4拍子が多いので、ひとまず4拍子に慣れていきましょう。

数を数えるとき、十進法でどんどん増えていくのではなく、1234,1234,1234…と、4まで数えたら間を空けず(間隔をキープして)1に戻ります。

 

 

リズムのこと話したり考えたりするときは、この拍および拍子の概念が土台となってきます。

 

拍(拍子)を認識することなくリズムをコントロールすることは不可能と言っていいでしょう。

 

超大事!

 

 

つづく

 

空の五線紙など置いときます

スマホやタブレットのアプリ、パソコン、オンラインサービスと、ほんとに便利な世の中になったもんです。

 

でも、楽譜なんかはまだまだ「手書き」の方が手っ取り早かったりするのは…世代的なものですかね。

 

レッスンでも個人的にでも、手書きの楽譜が楽なんですよね。

読む側からすると、楽譜制作ソフトで書いた方が読みやすい・見やすいのは明らかなんですが。

 

 

というわけで、普段よく使う空の五線紙などをここに置いておきます。

みなさまご入用のときはご自由にお使いくださいませ。

 

空五線紙(12段)のPDFはこちら→ Blank Staff_12stage

 

空五線紙(8段)のPDFはこちら→ Blank Staff_8stage

 

ト音記号付き空五線紙のPDFはこちら→ G Clef_Staff

 

ヘ音記号付き空五線紙のPDFはこちら→ F Clef_Staff

 

空の大譜表のPDFはこちら→ Grand Staff

 

空のギタータブ譜のPDFはこちら→ Gt_Tab

 

空のベース(ウクレレ)タブ譜のPDFはこちら→ Ba(Uk)_Tab

 

空の簡易コード譜のPDFはこちら→ Chords_Notation

 

空のギターダイアグラムのPDFはこちら→ Gt_Chord_Chart

 

空のベース(ウクレレ)ダイアグラムのPDFはこちら→ Uk_Chord_Chart