TRIAL LESSON レッスンを体験しませんか
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「周囲からの視線や評価」と「他人との比較」

 

前回からのつづき

 

「上手さ」と言ってもいろいろですが、ここで言う「上手さ」とは、言い換えると「テクニック」ということだと思ってください。

ざっくり言えば、素早く、繊細かつ大胆な身体のコントロールをもってして、ミスのない演奏をするということです。

 

それを極めんとする高いレベルのパフォーマンスは、確かに聴く人の感動を呼ぶものですが、このスクールは、音楽を趣味として楽しむ大人のためのものですので、聴く人を感動させられるかどうかより、まず本人が楽しめているかどうかということを重んじていきます。

 

そこで、まず最初に、マインドセットしていただきたいことがあります。

それは「周囲からの視線や評価」そして「他人との比較」についてです。

 

自分の歌唱や演奏を聴いた第三者が、「カッコイイね!素敵だね!」と言ってくれたら、それはもちろん嬉しいですが、逆の感想を抱く可能性を考えると、歌声や演奏を聴かれることに強い抵抗感が生まれます。

上手くなるまでは人に聴かせたくない、という気持ちですね。

これ、私もありましたし、ときに今でもそういう気持ちと葛藤しています。

でも、中には、そんなことを気にもせずに自分の歌声や演奏を、ある意味「さらけ出せる」ような方もいらっしゃいますね。

そんなマインドの方を見ると羨ましく思います。

失敗したり恥をかくことを怖がらないというのは、すごく大事な姿勢だと思います。

 

また、自分はまだまだ下手くそだ、という思いは、およそ本人による他人との比較からくるものです。

そういった気負いがないということは、外野を無視して、素直に音楽に向き合うことにも繋がっていきます。

 

音楽に限らず、とかく人の目を気にしたり他人と比較しがちなのは、この国の文化なのか時代性なのかわかりませんが、この、周囲に向きがちな意識を、純粋に音楽に対してのみ向けていくことができれば、それこそが「音楽を楽しむための力」のもっとも核になるものだとも言えます。

 

つづく

 

写真は本文と関係なくて申し訳ないですが、現代最高のジャズトランペッター、ロイ・ハーグローブを偲んで。

「上手くなること」は命題なのか


はじめまして、festina-lente music school代表の高野はるきです。
スクールではサックス、フルートなどのレッスンを担当します。
どうぞ、よろしくお願いします。

 

さて、このスクールの主なコンセプトとして、上手くなることよりも「音楽を楽しむための力」を身につける、というものがあります。

 

音楽を聴くだけでなく、自分で奏でて行こうとしたときに、多くの方は「上手くなる」ことを目指すのではないでしょうか。

私もそうでしたし、それ自体は何も悪いことではありません。
でも、ときに上手に演奏する人を見て、「あれだけ上手に演奏できたら楽しいだろうな」なんて思ったことはありませんか?その思いは、ひいては、「なかなか上手くならないからもう止めてしまおうかな」とか、ともすれば「上手に演奏できないなら、やる意味がない」なんて考えに至るケースも少なくないと思います。

 

上手な演奏をしている人でも、その人がプロであるならば、必ずしも楽しいだけではなく、いろいろな重圧があるはずです。
反対に、世の中には、アマチュアで、さほど演奏力に長けてなくても、音楽を楽しんでいる方はたくさんいらっしゃいます。

 

そういう意味では、私は、音楽を始めようとしたときに「上手くなる」ということが、なんの疑いもなく、さも命題のように捉えられていることに、なにやらジレンマを感じるのです。

つづく

ブログ始めました

株式会社Hi-Fieldsが運営する、大人のためのポピュラーミュージックスクール「festina-lente music school」。
ホームページの開設とともにブログもスタートしました。
これから、いろいろなテーマで記事をアップしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

http://www.kikaido.net/tokyo

 

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