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ビギナーのためのサックス入門その7「メンテナンス&リペア」

 

サックスという楽器は非常に細かく繊細なメカニズムでできていますが、丁寧な扱いをしていけば相当長く使うことができます。

実際、私が使っている楽器は何十年も前のものですが現役です。

 

ということで今回はメンテナンスについて。

私自身は楽器の扱いは決して丁寧な方ではありませんが、ちょっと棚に上げてお話しさせてください。m(_ _)m

 

サックスは真鍮でできた本体管とたくさんのキー、革を張ったタンポ、バネ、コルクやフェルトといったパーツの組み合わせでできています。

このうち、真鍮の部分は多少の腐食があったとしてもへっちゃらですが、それ以外のパーツは言わば消耗品です。

それらのパーツを交換していけば、楽器として長く使えるわけです。

 

また、パーツが消耗していなくても、ネジが緩んだりちょっとしたことで音が鳴りにくくなってしまうので、調整が必要です。

サックスの調整では、サウンドホールが隙間なく閉じるかどうかのチェック、キーアクションがスムーズかどうかのチェックなどをし、問題があればそれを解消します。

 

おいおい、随分と手がかかる楽器だな…と思われましたか?

そうなんですよ。サックス、手がかかるんです。

サックスにかぎらず木管楽器ってのは、けっこう手がかかる。

でも!

カッコいいじゃないですか、サックス!

だからたくさん手をかけてあげましょうよ。ええ。

 

サックスの調整は、サックスを売っている楽器店でしてもらえるかと言えば、必ずしもしてもらえません。

専門のリペアマンがいて工房がないとできないのです。

近くにそういう場所がなければ、楽器店に預けて楽器店が工房に依頼することになると思います。

でも、できればリペアマンがいる工房に直接持ち込んでいろいろ話を聞いてもらえるようになると、あとあと心強いです。

個人でやっている工房が意外といろんな場所にあるので、インターネットで調べてみてください。

楽器を発送して診てもらうこともできますが、十分に楽器をケアした梱包をしてあげましょう。

 

ここでよくある質問が、調整の頻度です。

これはもう、日頃どのくらいサックスを吹いているかによって変わってくるので一概には言えないのですが…。

少なくとも1年に1回は診てもらうと安心です。

状態の悪いサックスを吹いていると、上手くいかない原因が自分にあるのか楽器にあるのか分からなくなってしまう。

そういう懸念がないように、ということですね。

毎日のように吹くような方は半年に1回くらいは診てもらっていると思います。

一方でまったく吹かずにに置いておいても、いい状態はずっとはキープできません。

何年もケースに入っていたような楽器は、再度吹くにあたっては調整が必要になります。

 

調整にかかる費用もこまめに診てもらっているとさほどかかりませんが、どこかに不具合が出てから持っていくとけっこうかかります。

チェックしてバランスを調整するだけなら数千円、オーバーホール(全分解して傷んだパーツをすべて交換する)となると何万円もかかります。

あきらかな不具合が出る前に診てもらうのが賢明だっていうことですね。

あきらかな不具合がなかったとしても、調整に出して帰ってきた楽器を吹くと…ワオ!吹きやすい〜気持ちいい〜、となるのですよ。

すごいですね〜、リペアマン。

 

ちなみに、そんなに金がかかるのなら自分でやっちゃえば…と思う方もいらっしゃるでしょうが、素人にはまずムリです。

楽器1本を練習台にと割り切って弄るならトライしてみてもいいかもですが。

たまーにリペアの講習とかやってるのも見かけますが、専門の学校があったり、長く修行したりしてリペアマンになれるのでしょうから、1日2日じゃやっぱり難しいんじゃないかな…。

いや、自分でできたらいいですけどね、マジで。

 

ということでサックスの調整について書きましたが、そもそものデイリーなケアが大事なのは言うまでもありませんね。

スワブを通して水気を拭き取ってやるのはもちろん、楽器を倒した、楽器を落としたなんてのは言語道断ですからね。

我が子のように大切にしてあげましょう。