TRIAL LESSON レッスンを体験しませんか
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ひさしぶりの場所(居心地いいって大事だね)

 

今回は私ごとなのですが、昨日美容室に行って髪を切ってもらいました。

 

高円寺に10年ほどお世話になった美容室があるのですが、じつはここ2年ほど浮気をしまして近所の比較的安価な美容室を点々としておりました。

仕上がりは大満足とはいかないまでも、安価なことは嬉しいし「伸びた分だけ髪が短くなればそれでいいや」という気持ちでおりました。

 

しかし前回のカットが、こう言ってはなんですがダメダメで…。

こんなことならと、ひさしぶりに高円寺の美容室に予約を入れたしだいです。

 

約2年ぶりとあって正直ちょっとだけ後ろめたい気持ちもありましたが、気持ちよく対応していただき嬉しかったです。

気取らない店内は別段変わった様子もなく、好みの感じの音楽がちょうどいい音量で流れ、好きなマンガもたくさんあって居心地がいい。

同世代の店長さんともお互いの近況を聞き合って、楽しい時間でした。

 

あ〜〜やっぱりいいな。

 

うちの音楽スクールも、通ってくださる生徒さんにとってそういう場所でありたいな。

 

スクールではレッスンの前後にお茶やコーヒーをお出しして楽しく談笑しています。

ゆったり座って音楽を聴いていただき、スタジオが空いていたら練習に使っていただくこともできます。

遅い時間には生徒さんとご一緒にお酒を飲んだり、軽いセッションをしたりして楽しんでいます。

 

これからももっともっと居心地のいい楽しいスクールにしていきたい、とあらためて思いました。

 

さて、髪は後ろをがっつり刈り上げてもらい、大満足の仕上がりでした!

桜庭さんありがとうございました〜!

 

カッコ悪くても、正直に「分かりません」「できません」

 

音楽とひとことに言ってもジャンルや演奏スタイル、歌唱スタイルなどじつにいろいろなので、上手な人にも得手不得手があります。

当然レッスンをしている講師にも。

 

私もできるだけ知識をインプットし技術を磨いてレッスンに臨んでいるつもりですが、それでもレッスン中に生徒さんから聞かれたことに答えられなかったり、模範演奏が上手くできなかったりすることがあります。

 

そんなとき、ちっぽけなプライドを守ろうという思いから誤魔化したくもなるのですが、正直に「分かりません」「できません」と答えるようにしています。

だっておそらくは誤魔化してもボロが出るし、バレちゃうと思うんですよね。

そうなるとよけいに信用を落とすし、カッコ悪いじゃないですか。

 

ただ、「分かりません」「できません」のままにはしておきませんよ!

ちゃんと次までには調べたり練習したりしてお応えできるようにしています。

だからありがたいことに、自分が知らないこと、できないことを質問してきてくれる生徒さんのおかげでスキルアップさせていただいているわけです。

生徒さんにお応えしようと勉強したり練習したりすることは苦になりませんし、私自身いろいろな音楽やいろいろな演奏スタイルに関心があるので願ったり叶ったりです。

 

 

ところで講師は、自分が持っている知識や技術の枠の中でレッスンにあたる他ないのですが、もちろんすべての知識や技術を持っているわけではないので、勢い自分の得意分野に誘導してしまうことがなきにしもあらずです。

それが生徒さんが望むものと一致しているのならば問題はないかもしれませんが、そうでない場合もたくさんあるはずなので要注意です。

 

講師は生徒さんよりいくらか経験値がありますので、俯瞰した立場から生徒さんにとって有益な知識や有効な練習方法をお伝えすることができますが、大まかな方向性はあくまで生徒さん自身が決めるべきだと思います。

そういった主体性が音楽を楽しむうえでも上達するうえでも大切なような気がします。

 

festina-lente music schoolでは、生徒さんと講師で目標を共有し二人三脚で着実にステップアップしていける、それでいて楽しい(これ大事!)レッスンをご提供しています。

ご興味のある方はぜひ一度、体験レッスンをご受講ください!

trial lesson

サックス奏者:パトリック・バートリー

 

今回はサックス奏者をピックアップ。

 

パトリック・バートリー(Patrick Bartley)

 

アメリカの若手ジャズサックスプレイヤーで、今まだ20代かな?

自らYoutubeの配信やSNSなどもナチュラルに行う、新しいジェネレーション。

日本のアニメやゲーム、J-Popにもなかなか強い想いを持っていらっしゃるようです。

 

私は少し前にYoutubeで彼を見つけたのですが、最初は頭にザルを被っているのかと思いました。

というのも、彼の帽子が我が家にあるプラスチック製のザルに見えたんですよ。なんか似てて。

もちろん実際はザルじゃなくて、ニットキャップなのですが。

 

その最初に見た動画がこちら。

ディジー・ガレスピー作の「チュニジアの夜(A Night In Tunisia)」は、チャーリー・パーカーのソロのピックアップが有名ですね。

この手のプレイでパーカーの影響は受けないのが難しいかと思いますが、パトリックのアルトはそこからもっともっと自由に駆け巡ります。

音域もリズムもサウンドもワイドで自由です。

個人的にはエリック・ドルフィーを感じるところがあって、すごく耳が惹かれました。

 

上手い人は世の中にゴマンといますが、一流となるにはソツのない上手さより強い個性をともなっていることが大事なことなんでしょうね〜。

他の動画を見ても、どのプレイも思い切りがよくフレーズも淀みなくアイデアに溢れていて素晴らしい。

これなんかまさに楽器が歌ってますね。

 

つい先日、BIGYUKIさんのブルーノート公演にサイドマンとして来日、出演していたようです。

日本のサブカルチャーが大好きな彼の日本でのプレイはきっと熱かったことと思います。

今後の活躍にも期待大!です。

 

新生「Mides」のライブがあります。

 

明後日、4月2日(日)は渋谷でライブをします。

 

サックス、キーボード、ギター、ベースとエイブルトンライブを使っての演奏です。

ベースはいつもお世話になっている進藤大佑。

ギターはうちのスクールの講師でもある滝口徹。

私はサックス、キーボード、エイブルトンライブを使ったビートを担当します。

エイブルトンライブとは、シーケンスやエフェクトをその場で弄れるパソコンのソフトです。

 

今回はこのユニットに名前をつけました。

jami jami descarga から派生したユニットということで、本体の名前のまん中のところを取って「Mides」としました。

その大半は即興によるパフォーマンスになので蓋を開けてみないと分からないのですが、きっと面白いライブにします。

 

ゲストDJには、私が以前から参加しているバンドngomaのメンバーでもあるAWANE!

そして初めましてのNoctidaiceさん!楽しみです。

藤原一樹さんと石井亮さんも毎回刺激的な曲をかけてくれます。

 

さらに音響には「Acoustic Revive」さんのアクセサリーを使わせていただき、一段階鮮明なサウンドをお届け!

 

お時間がありましたらぜひ聴きに来てくださいませ!

よろしくお願いいたします〜。

 

∞ @渋谷Violetta

4月2日(日)17:00〜22:00

music charge 1,500yen

 

Guest DJ:

AWANE (the LEWD HERTZ / sonimage-Lab,inc)

Noctidice

 

Live:

Mides

高野はるき (Sax, Key & Beats)

進藤大祐 (Bass)

滝口徹 (Guitar)

 

DJ:

藤原一樹 a.k.a K-SWITCH (experimental base)

石井亮 (WAH! Radio)

 

More Info

https://note.com/yokohachi/

 

Violetta

https://violettatokyo.com/

 

音楽アニメ作品「ぼっち・ざ・ろっく!」を鑑賞

 

世間は映画「BLUE GIANT」の話題で持ちきりですが、ちょっと前に話題になった音楽アニメ作品「ぼっち・ざ・ろっく!」を鑑賞しましたので、いまさら感をいとわずレビューしてみます。

 

「ぼっち・ざ・ろっく!」公式サイト

 

この手のかわいい女の子が出てくるアニメ、萌え系っていうんですか?あんまり観たことないのですが(「けいおん!」も未見)、結論から言うと、とてもよくできた作品だと思います。

 

原作が4コマ漫画だそうで、なるほど、4コマ漫画をアニメ化したときに生まれる独特な「間」がこの作品にもあるような気がします。

「ぼっち・ざ・ろっく!」コミックス第1巻

この場合それが良い方に働いていて、ロックバンドが題材なのにのんびりフワ〜っとした「間」が独特な雰囲気を作っています。

未鑑賞なのですが、おそらく熱量を前面に押し出した演出になっているであろう「BLUE GIANT」とは対照的です。

 

主人公はぼっちちゃんこと後藤ひとり。

ネット上では凄腕ギタリストの「ギターヒーロー」を名乗っているが、実際にはコミュ障の陰キャで学校ではいつもひとりぼっち。

そんな彼女が、ひょんなことから学外でバンドに参加することに。

「結束バンド」のメンバー、伊地知虹夏(Dr)、山田リョウ(B)、喜多郁代(Vo&Gt)とともにバンド活動をスタートさせたぼっちちゃんは、初めて経験する出来事の連続に彼女らしく向き合っていく、と。

どうでもいいけど「結束バンド」ってバンド名はイイですね〜。このあざとさは高校生にしてはなかなかです。

ちなみにバンドメンバーの苗字はASIAN KUNG-FU GENERATIONのメンバーの苗字そのまま。

 

今や1人でも音楽を作り上げることのできる時代ですが、合奏にはやはり特別な喜びや楽しみ、また難しさがあるものだと思います。

ぼっちちゃんも1人で演奏しているとギターヒーローだけど、バンドに入ると最初は実力を発揮できません。

個のスキルやパフォーマンスも大事だけど、1人では成立しない音楽ならばやっぱり連帯感がなにより大事でしょう。

作品では、バンドメンバーで一緒に働いたり曲を作ったり遊んだりと時間を共有する中で連帯感が強くなっていきます。まさに結束バンド。

このあたりはマンガ/アニメのストーリーとしては王道かもしれませんが、王道だけあって安心して観ていられます。

 

音楽のマンガ/アニメで(個人的に)いつも少しだけケチがついてしまう演奏シーンですが、この作品はよかったですね。

CGではなく、作画スタッフが1枚1枚書いているとのこと。

こういうこだわりの気持ちや技術が作品の質を上げているのでしょう。

ライブハウス(下北のシェルターですね)やリハスタにおけるディテールも丁寧でした。

 

そしてマンガと違い実際に音が鳴るのがアニメ。

結束バンドの楽曲とはいかに!?

「BLUE GIANT」も音楽が良いいとの評判がすでに方々から聞こえていますが、音楽のアニメで音楽がイケてないというのはもう作品がイケてないってこととイコールですからね。

「ぼっち・ざ・ろっく!」の音楽はほんの少し懐かしい(10年前くらい?)感じのするロックで、曲もアレンジも演奏も素晴らしい。

実際のとこ高校生の彼女たちにこれが作れて演奏できるのかはさておき、「青春」を想わせる疾走感と抜け感で作品にバッチリハマっています。

 

そうそう、このアニメを観てギターを始めたという人がにわかに増えているとかいないとか…。

そうであればステキなことですね。

ぜひ「ぼっち・ざ・ろっく!」を観てギターを、「BLUE GIANT」を観てサックスを始めていただきたい。

 

最後に個人的に思うことを。

この手の音楽マンガ/アニメの主人公は初めから才能があり上手いか、あるとき急に才能が開花していきなり上手くなるかのどちらかであることがほとんどな気がします。

なかなか上達しないけど、なんとかモチベーションを保って徐々に上手くなる、という要は世の中の多くの趣味で音楽を始めた人が共感できるような主人公像で物語を作ってくれたらな〜。

それじゃ面白い作品にするの難しいのかな~。