なんちゃってじゃダメ?

 

本格派」というのはだいたいポジティブなこととして使われる言葉だと思いますが、では反対に「本格派でなければダメ」なのでしょうか?

 

本格派(本格的)の対義になる言葉ってなんでしょうか。

 

なんちゃって?

遊び半分?

 

これだとやはりネガティブな印象になってしまいますね

 

でも私は、必ずしも本格派じゃなくても良いと思っています。自分に対しても、人様に対しても。

 

 

およそ10年ほど前になるでしょうか、日本の歌謡曲やポップスの歌手がジャズを歌い作品をリリースしたりライブを行ったりすることが、ちょっとしたブームだったことがあります。

 

 

SPEED島袋寛子さんのジャズプロジェクト「Coco dOr」。

 

元モーニング娘。の加護亜依さんもそれに続きます。

 

ブームの立役者でもあるJUJUさんのジャズアルバムはオリコンチャートのトップ5という快挙。

 

由紀さおりさんはジャズバンド「ピンク・マルティーニ」と共演し、ニューヨークをはじめアメリカ各地での公演を成功させます。(動画はもっと古い、おそらく90年代のもの)

 

”トラック野郎の女神”こと八代亜紀さんがジャズというのは意外性もあり話題になりました。

 

そして松田聖子さん。「聖子ちゃんがジャズ!?」とこれまたビックリしました。

 

はたまた、高岡早紀さんはじつはジャズが身近な方なんですよね。

 

 

 

しかしまぁこのラインというか系譜は古く、美空ひばりさん、江利チエミさん、伊東ゆかりさん、青江三奈さんなど枚挙にいとまがありません。

 

みごとに女性ばかりですね

 

 

さて、このような作品や活動に対しての評価は、じつを言うとあまり良くないことが多いようです…。

(言わずもがなかもしれませんが、美空ひばりさんの一連のジャズ作品をはじめ、非常に評価が高いとされているものももちろんあります。)

 

想像するに、元々のその歌手のファンからすると、たとえジャズをやることが歌手本人の強い意向だったとしても、やはり耳に馴染んだ歌謡曲やポップスでの作品や活動をひきつづき期待している、ということはあるかもしれません。

 

そして一方、ディープなジャズのファンからすると、知名度のある歌手に無作法に我が庭を荒らされているような気分なのかもしれません。

 

もしかするとそういう穿った見方(聴き方)をせずとも、なかなか良い評価が得られないものもあるかもしれませんが…。

 

 

しかし、ここで冒頭の「本格派でなければダメなのか?」という疑問が湧きます。

 

ジャズサイド?からすると、この手の作品や活動がジャズを聴く入り口になり、間口を広げ、新しいリスナーやファンが増えることに繋がるのは喜ばしいことではないか、とはしばしば言われます。

 

でも個人的にはそんなことを抜きに、

単純に「なんちゃって」が好き。w

 

本格派は本格派で素晴らしいのはもちろんなんですけどね。

なんちゃっての、取って着けたような感じというか、折衷感というか、例えば歌だけが妙に浮いている感じなんかがなんとも言えず好きなのです。

ジャズじゃなくても、レゲエのフォーマット(様式)にのせた日本のポップスとか、大好きでして。

 

もちろん良し悪しの判断は人それぞれですけど。

 

 

【注意!】

ところで上に挙げた方々の作品やライブには、プロデュースにしても演奏にしても、日本屈指の素晴らしいジャズミュージシャンがずらりと参加されており、そういう意味では私なぞが「なんちゃってだ」などとは口が裂けても言えなかったりもします。汗

あっ、言ってしまっていますね。汗汗

違うんですよ、そういう本職のジャズミュージシャンや巨匠の仕事がなんちゃってだと言っているわけではないので誤解なきよう…。汗汗汗

 

 

 

ふと思い出しました。

ぜんぜん毛色は違いますが、自らを「フェイクジャズ(偽のジャズ)」として堂々となんちゃってをやっている超クールなバンド「ラウンジリザーズ」はこちら。

 

オススメの音楽練習アプリ①

 

アプリ

 

スマホやタブレットのアプリはゲームはもちろん、ありとあらゆる用途のものがいろいろとありますね。

音楽のアプリも聴くためのものだけでなく、練習用のものがいろいろあります。

 

主に、音感トレーニング、リズムトレーニング、譜読みトレーニング、耳コピサポート、コード早見表、スケール早見表、などなど。

 

いまや多くの人が普段から持ち歩いているスマホですから、それを使って音楽の練習ができるとすれば、私が常々言っている「普段から音楽スイッチをONにしておく」のにピッタリです。

 

私も、どんなアプリがあるのかちょいちょいチェックしては、良さそうなものをダウンロードしてみるのですが

正直に言って、どこかしら足りない、痒いところに手が届かないものが多いと感じています。

 

とはいえ、どれであれ練習にはなります。やらないよりはやった方がいいに決まっています。

 

今回は、中でもこれは!というアプリをいくつかご紹介してみます。

(私がiPhoneユーザーですので、iPhoneアプリでのご紹介になります。Androidユーザーの方ごめんなさい。Androidにも良いアプリがあるかと思いますので、探してみてください。

 

 

・みゅートレ

単音、2音間のインターバル(音程)、コード、と3種類のイヤートレーニングができます。まずはこれの単音を白い鍵盤のみで練習するといいと思います。白い鍵盤のみで練習する、ということは、「固定ド」の練習になると思われるかもしれません。しかし、大人の方が絶対音感を身につけるのは難しく、ひいてはこの練習は、ドレミファソラシドの音程を相対的に捉える練習になるはずです。このアプリでは、基準のC(ド)の音をいつでも確認できるのがポイントです。この基準のCに対しての出題された音の音程を掴んでいきましょう。練習していくと、基準音がC以外の音になっても、その基準からのドレミが判断できるようになっていきます。これが相対音感です。また、CDEFGABの中から出題される音を絞っていくことができるので、最初はCDEの3音くらいからスタートし段階的に音を増やしていくと良いかと思います。

みゅートレをApp Storeで見る

 

 

・ずっしー音感

上記の「みゅートレ」で、単音のドレミファソラシドがある程度分かるようになってきた方向けです。みゅートレのように基準のCを確認する機能がないので、最初に、そして途中でも基準が曖昧になったら別のピアノアプリなどで基準音を聴いていきましょう。このアプリでは、単音ではなく、2〜3音の続けて鳴らされる音の関係性を聴き取っていく練習ができます。最初は簡単なところからステージアップしていきます。タイムトライアル式で、ポイントを稼ぐと次のステージへ進める、といった具合でゲーム性があります。謎の鳥がカワイイ。

ずっしー音感をApp Storeで見る

ずっしー音感をGoogle Playで見る

 

 

・新曲視唱

音符が流れていくのに合わせて正しい音程で歌う練習です。音感を強くするのは声に出して歌うことがとても有効だそうです。最初は難しく感じるかもしれませんが、ぜひトライしてみてほしいと思っています。かなり良くできたアプリで、スマホに向かって歌った音の高さを判断してその精度を測ることができます。歌う人の音域に合わせたり、細かい設定ができる配慮がニクイ。移動ド、しかもトニックソルファ対応というところも素晴らしい

新曲視唱をApp Storeで見る

 

 

・音楽のリズム構造初級: リズムで遊ぶゲーム

こちらはリズムトレーニングアプリ。よくあるタップするタイミングを判定するだけじゃなく、音価(音の長さ)も重要視しているのがポイントです。おのずと休符の長さも意識することになるはずです。複雑なリズムが苦手な人は、じつはシンプルなリズムを歌ったり演奏したりしている時点で、音符や休符の長さを曖昧に捉えていることが多い気がします。簡単なところから確認して、段階的に練習していくと良いでしょう。

音楽のリズム構造をApp Storeで見る

 

暑中お見舞い申し上げます

 

気づけばもう8月ですね。

 

長かった梅雨もようやく明けたようです。

そこかしこからセミの鳴き声が。

 

本来なら海へ山へと夏を満喫しに出かけたいところですが、今年の夏は勝手が違うようで

でも、それを嘆いていても時間はどんどん進んでいきますから、一度しかない2020年の夏を、この夏らしく楽しんでいきましょう。

 

スクールは自粛休業期間などありましたが、最近になってまた新規入学や体験レッスンの申し込みが増えてきました。

難しい時期ですが、悶々としているだけではもったいないですからね

このタイミングに音楽を、と思われる方も少なからずいらっしゃるということで、励みになります。

 

音楽は年齢や経験に関係なく、どなたでもいつからでも始められますし、きっと日々を豊かにしてくれます。

 

スクールではつい昨日、フェイスシールドなるアイテムをいただき、ウイルス感染防止策をますます徹底して、みなさまのご受講をお待ちしております。

ご自宅でお気軽に、また遠方の方もご受講いただけるオンラインレッスンもご好評いただいております。こちらも併せてご利用ください。

 

またキャンペーン等もお知らせさせていただきます。

ウイルス対策はもちろんのこと、これから暑い毎日が続きますので、みなさまどうぞご自愛ください。

 

音楽×マンガ⑥「バジーノイズ」

 

ひさしぶりに音楽マンガのご紹介です。

 

今回ご紹介するのは

「バジーノイズ」

という作品。

 

Amazon 「バジーノイズ」

 

作者はむつき潤という方で、小学館は週刊スピリッツで連載されていました。(完結済み)

 

え〜ワタクシ、今回は1巻までしか読んでおりませんで…。

冴えないレビューになりそうな予感でいっぱいですが、なにとぞ!

 

 

バンドものの音楽マンガって、古くは「TO-Y」あたりから最近の作品まで、時代錯誤というか、よく言えばエバーグリーンというか、あまり「現在(時代)」を感じさせないものが多いように感じます。

その点この作品は、SNSが当たり前のようにある世界を描いていて、ある意味とても「現在」を感じさせます。

 

 

本ブログで肝心なのは題材となる音楽の世界ですが、主人公はいわゆるトラックメーカーというやつです。

ヴォーカリストやギタリストではなく、トラックメーカー。

サンプラーやパソコンを使ってビートやトラックと言われるような音楽を作ります。

 

今や趣味でビート(トラック)を作る人の数は世界中に相当数いるはずで、クラブミュージックや打ち込み系の音楽も市民権を得て久しいと認識しています。

そのわりには音楽を題材にしたマンガやアニメ、映画では、依然としてエレキギターをかき鳴らして歌う姿ばかりが散見されます。

DJを題材にした「とんかつDJアゲ太郎」があるくらいかな?

 

確かに絵面的にはトラックメーカーではちょっと地味かもしれないですが…。

動きがないですからね。

 

でも、個人的にはなんだか嬉しかったです。

 

 

好きな人にはハマりそうな世界観。

ご興味がわいたらぜひ読んでみてください〜。

 

 

 

ちなみに、Spotifyに作者のむつき潤さんのセレクトによる、作品をイメージした「BUZZY NOISE BGM」というプレイリストがあります。

 

 

【サックス】目標とするプレイヤー、いますか?

 

みなさんは、歌ったり楽器の演奏をしたりするにあたって、目標とするシンガーやプレイヤーはいますか

 

音楽は多分に自己表現ですから、最終的には精巧な物まねより自分らしさがある方が良いと私は思っています。(物まね芸を否定したり軽んじているワケじゃないです。)

 

世の中には始めの段階から際立って個性的な人もいるでしょうし、始めの段階からオリジナリティを追求するのも悪くないと思います。

しかし一方で、先人の知恵を借り、良いところを真似していく、ということが王道であるのは音楽に限ったことじゃないですよね。

 

みなさん、おそらく好きなシンガーやプレイヤーはいるかと思いますが、もし具体的に目標とする対象がないのであれば、一度それを定めてみるのもいいかもしれません。

 

そう言う私も、好きなシンガーやプレイヤー、さらには作曲家や編曲家はたくさんいても、そのうちの1人を目標と定めて熱心に研究して真似したということは、じつは多くはありませんが

 

 

さて、以前の私はサックスの演奏について、アドリブするときの音使いに関心が強かったけど、ここ何年も、もっぱら音色ニュアンス、そしてリズムに意識が向いています。

 

ちなみにここで言う音色とは、楽器やマウスピースなどのセッティングに由来するものではなく、あくまで吹き方による音色のコントロールのことです。

 

参考にしているのはスウィング期のプレイヤー。そしていわゆるムード歌謡を演奏していたプレイヤーです。

古いスタイルですが、逆に新鮮に聴こえるという方もいらっしゃるかもしれません。

ちょっとだけご紹介させていただきますね。

 

 

ベン・ウェブスター

レスター・ヤング、コールマン・ホーキンスと並ぶ、スウィング期の3大テナーマンの1人。暖かい音色、絹のようなピアニシモ…。息(音)の抑揚が心地よすぎ。

 

ジョニー・ホッジス

デューク・エリントンの右腕で、彼の楽団でソリストとして活躍しました。ベンドから入る流麗なフレージングが素晴らしい。

 

サム・テイラー

腕利きのセッションマンですが、日本では数多くの歌謡曲を録音し、ムードテナーの偉人として知られています。

 

 

じつは日本にもこういった素晴らしい音色、ニュアンス、リズムで演奏するプレイヤーがたくさんいました。(もちろんご存命の方、現役の方もたくさんいます。)

またあらためてご紹介したいと思います。

 

音楽メディア⑥MP3プレイヤー、iPod

 

前回までで「モノ」としての音楽メディアは終わってしまいます。

 

ここからは、徐々に作品をメディア単位で販売・購入するということはなくなり、いわゆるデータで音楽を扱っていくことになっていきます。

 

 

音楽をデータ化するにあたって、そのファイル形式というのはいろいろですが、早くからいま現在まで広く使われているものにMP3というファイル形式がありあす。

正確には「MPEG1オーディオレイヤー3」というらしいです。

 

MP3自体は1990年代の初めには開発されていたようですが、それが一般に音楽を聴くために用いられるようになったのは1998年頃からです。

 

この頃から、デジタルオーディオプレイヤーという、オーディオファイル(当初はMP3ファイルが主だった)を再生するための機器が売り出されます。

これらはおよそ携帯式のコンパクトなもので、ポータブルMDプレイヤーやポータブルCDプレイヤーに代わり普及していきました。

 

2001年にはApple社がiPodを発表します。

 

iPodは他のデジタルオーディオプレイヤーと比べ、大きな容量を持ちながらコンパクトさ、操作性の良さ、デザイン性の高さを有し、デジタルオーディオプレイヤーの代表的な製品となります。

それまでの機種では、デジタルオーディオプレイヤー用に曲を選んで小さなライブラリーを作り、それを端末に保存していましたが、容量が大きなiPodは自身のライブラリーがそのまますっぽり入ってしまうほどでした。

大量の楽曲はiTunesという専用アプリケーションによって、アルバムごと、アーティストごと、ジャンルごとに整理・管理されます。

 

 

当初はそれこそMDのように、CDで購入した作品をMP3ファイル化して聴く、といった使われ方が多かったように思いますが、この頃から世界的にはCDの販売ダウンロードでの販売にどんどんシフトしていきます。

CDを買ってもすぐにパソコンに取り込んで、聴くのはもっぱらデジタルオーディオプレイヤーで、となれば、そもそもCDで購入する必要があるのか?となっていくのは自然なことかもしれません。

 

このように、データで音楽を聴くことが一般化する、ということは音楽作品が無形化することを意味しています。

 

世界的に見ると、ここ日本でのその流れはかなり遅いらしいのですが、やはり抗いがたいものであることは間違いないでしょう。

 

 

 

私も初代iPodを使っていました。もう20年近く経つんですね。びっくり。

まだ捨ててないと思うんだけどな…。

【サックス】移調楽器の苦悩

 

ひさしぶりにサックスについて書いてみます。

 

 

すでにサックスを吹かれている方はご存知だとは思いますが、

サックスは移調楽器です。

 

移調楽器とは何か。

 

これは例えば、サックスでCの音を吹いても、ピアノやギターなどのいわゆる通常のCとは異なる高さの音が鳴る、ということです。

楽譜に記された音と実際に演奏して鳴る音が異なる楽器、とも言えます。

サックスだけでなく、トランペットやトロンボーン、クラリネット等も移調楽器です。

管楽器に移調楽器が多いのは、その構造によるものだと言われています。(管楽器でもフルートなど移調楽器でないものもあります。)

 

それに対し、ピアノやギターなど実音名で演奏する楽器のキーをコンサートキーと言います。

コンサートキーは、A4(ピアノの鍵盤では真ん中より少し右にあるAの音)を440Hz〜442Hzほどでチューニングします。

ちなみにギターは、楽譜に記された音と実際に弾いて鳴る音とでは1オクターブの違いがあり、厳密に言えば移調楽器ということになりますが、音名(CとかGとか)が変わることはないので、ここではコンサートキーだということにします。

 

 

なぜ移調楽器というややこしいものが定着しているのか、それはまたの機会に書いてみるとして、とにかくもう、サックスが「そういうもの」であるのはしょうがないですから、今回はそれにどう対応していくといいか?を考えてみたいと思います。

 

まず整理すると、アルトサックスやバリトンサックスなどE♭管と呼ばれる楽器は、その楽器のCおよびE♭管用の楽譜に記されたCの音を吹くと、実音(コンサートキーの音名)のE♭の音がなります。

同様にテナーサックスやソプラノサックスなどB♭管と呼ばれる楽器は、その楽器のCおよびB♭管用の楽譜に記されたCの音を吹くと、実音(コンサートキー)のB♭の音がなります。

 

 

さて、すでにサックスを吹かれているあなた、そしてとくにこれからサックスを始めてみようと思っていらっしゃるあなたは、サックスでどんな演奏をしたいですか?

これから書くことを1つの考え方として参考にしていただければ幸いです。

 

 

「吹奏楽(ブラスバンド)もしくはクラシックがやりたい」

 

吹奏楽(ブラスバンド)やクラシックなど、編成に異なるたくさんの移調楽器が入っている場合、そして基本的にはガッチリ編曲された曲を楽譜どおりに演奏する場合は、E♭管用およびB♭管用のパート譜を見て演奏するので、さほど問題はありません。

 

問題があるとすれば、幼い頃にいわゆる絶対音感を身につけた方にとっては、楽譜上・運指上の音名と実際に鳴る音とが違うことによる混乱が考えられます。

私自身は絶対音感がありませんしクラシックとなると畑違いですので、あんまり適当なことは言えませんが、おそらくは慣れていただくしかないかと思います。大変でしょうけど…。

 

 

「ロック、ポップス、ジャズコンボまたはそれ系のバンドやセッションがしたい」

 

ちょっと考えてみたいのは、これらの「主にピアノやギター、ベースといったコンサートキーの楽器、そしてヴォーカルと一緒に演奏する場合」についてです。

例えば、自分以外に移調楽器を演奏する人がいないとき、自分用の移調されたパート譜をバンドメンバーや他の誰かが用意してくれる、ということはほとんど無いと思います。

パート譜を用意してくれたとしても、その楽譜はコンサートキーで書かれたものでしょう。

もし、わざわざサックス用に移調した楽譜を書いてくれるスーパー親切な人がいたら、その人のことは大切にしましょう。

そもそもロックやポップスでは譜面を使って演奏したりやり取りしたりしないことも多く、口頭での音名のやり取りは当然実音名(コンサートキーの音名)ということになります。

 

これがじつに悩ましい。

 

コンサートキーで書かれた楽譜はすべて移調して書き直すか、脳内で変換(移調)しなければなりません。

口頭でのコミュニケーションでも、脳内での変換(移調)が必要になります。

 

長年そういうジャンルでサックスを吹いている人はもう慣れてしまっているかもしれませんが、はっきり言ってめんどくさいです。

 

 

そこで、吹奏楽やクラシックも吹きたいという方には当てはまりませんが、当面はポップスやジャズばかりを吹きたいと思っている方で、とくにこれからサックスを始めようと思っていらっしゃる方には、

初めから実音名(コンサートキーの音名)でサックスの運指を覚えてみてはどうか

 

と、私は思うわけです。

 

だって、最初に一生懸命覚えた運指をわざわざ変換して(読み替えて)演奏する意味が、あんまり分からないんですもん。

あんまりっていうか、ぜんぜん分からない。

 

実際に実音名で音を認識しているプレイヤーは、少数派ですがプロにもアマチュアにもいます。

 

 

でも、初心者に対するレッスンで、そうやって説明してくれる講師ってほとんどいないような気がします。

なんでかって?

自分(講師)がそうしてきていないから。というのがおおかたの理由でしょう。

そして、もし生徒さんが実音名(コンサートキーの音名)で運指を覚えた場合、講師は常に脳内で変換(移調)しながらレッスンしなければならないからです。大変だってことですね。

 

ちなみに私も最初は、当然のように移調されたサックス標準の音名で運指を覚えました。

しかし、真剣に生徒さんのこれからの音楽ライフが楽しいものになるようにと考えるのならば、場合によっては自分とまったく同じやり方でなくていい、そうでない方がいいことだってあるのではないでしょうか…。

それによってレッスンで自分(講師)が苦労することになろうとも、そこは進んで苦労しましょうよ。と、思ってしまう。

 

ちょっと話が逸れてしまいました。

 

 

 

ていうかですね!

 

もっと言えば、私がいつも推している「移動ドでのソルフェージュ(階名唱)」をしていけば、移調楽器かコンサートキーか、という違いはさほど大きな問題じゃなくなっていくはずです。

 

相対音感を使ってサックスを吹く、ということですね。

 

 

先日、たまたまYoutubeで見た本田雅人さんの動画でも、本田さん自身が相対音感を使うことで移調楽器であるサックスを自在に操っていると語られていました。

本田雅人さんといえば押しも押されぬ日本のトッププレイヤー。

動画では視聴者にそれを強く勧めることはしていませんでしたが、似たようなことを本田さんも考えていて嬉しかったです。

 

 

長くなったので終わります。

 

習慣づけるって大事

 

肌寒く雨の多い日が続きましたが、今日の代々木はひさしぶりに晴れ間が出ておりました。

早くスッキリと夏になってもらいたいものです。

 

 

さて、先月から自分へ課していた「デイリー耳コピ」ですが、1ヶ月を過ぎまして今もって継続中でございます。(約5週間)

正直なんとなく始めたんですが、一応目標は「どんな曲でも聴いたそばから弾けるようになる」としておきます。

 

5週間で50曲ほどは耳コピしました。

 

で、現状で成果のほどはと言うと…

 

まだ、目に見えてどう、と言うことはありません。w

 

1ヶ月やそこらじゃまだまだ、ね…。

 

 

ただ、「耳コピをする」と言うことに対しての腰の重さは、かなり無くなりました。

 

実際に取りかかってみると、まだスムーズに出来ずに時間がかかってしまうこともありますが、かなりライトな気持ちで取りかかれるようになっています。

これは今後の継続を考えると、とてもポジティブな変化です。

 

食わず嫌いに似て、苦手だと思っているポイントは苦手だと思っているからこそなかなか練習に着手できず、ますます苦手意識が強くなっていく、という悪しき循環に陥りやすい。

 

苦手だったことがいきなり得意になる、なんてことはそうそうないと思いますので、まずは頻繁に(定期的に)行うことで自分を慣れさせることが大事なのでしょう。

 

 

そんなことから、時間があるからといって1日に何曲も手をつけないようにもしています。せいぜい3曲くらい。

たくさんやる日もあれば、まったくやらない日もある、というのは習慣として定着しない気がするので、やはり毎日コツコツのルーティンワークを心がけて。

 

 

ということで引き続きコツコツやってまた成果報告いたします。

 

 

音楽メディア⑤CD-R

 

音楽の記録メディアの歴史、レコード、カセットテープ、CDMDときました。

 

次にご紹介するのはCD-Rです。

 

CD-Rは「コンパクトディスク・レコーダブル」が正式名称。

CDについての項でも軽く触れたように、CD-RCDとは厳密には異なる仕組みのものですが、一般的な認識としては「録音ができるCD」で良いと思います。

 

レコードとCDは録音できないメディアであることに対し、カセットテープとMDは録音ができるメディアです。

カセットテープ、MDに次ぐ、録音ができるメディアとして使われたのがCD-Rでした。

 

CD-Rは、ほとんどのCDプレイヤーで再生することができるだけでなく、パソコンのディスクドライブでも読み込み・再生ができます。

また、音楽だけでなく、さまざまな形式のファイルを書き込むことが可能であることから、広く普及しました。

 

 

CD-Rに書き込む(記録する)ことを「焼く」と言います。これは、盤面にレーザーを当てることによって記録していくからだそうです。

 

ここで注意したいのが、通常のCDプレイヤーでも音楽を再生できるようにCD-Rを「焼く」には、ただファイルを保存して書き込むのとは方法が異なるということです。

テキストファイルや画像ファイルをはじめとしたさまざまなファイルはそれをそのままCD-Rに保存(書き込み・焼く)できるのですが、通常のCDプレイヤーで音楽を再生できるようにするためには、WindowsであればMedia PlayerMacであればiTunesなどの専用のアプリケーションを使ってCD-Rを焼く必要があります。

 

言うまでもありませんが、市販のレコードやCDに収められている作品をCD-Rに焼く、つまりコピーするにあたっては、著作権を侵害しないよう私的使用にとどめるべきです。

ちなみに、「音楽用」とされているCD-Rにはその価格に、著作権の保証金というのが含まれている、とのことです。

 

 

さて、CD-Rを焼くことが容易になってくると、いよいよカセットテープやMDは出る幕がなくなっていきました。

作った曲を誰かに聴いてもらうためのデモ音源もCD-Rに焼くようになり、DJミックス音源もミックステープからミックスCD-Rに。DJの現場では以前にも増してCDJ(レコード盤とテーンテーブル、ではなくCDを使ってDJするための専用プレイヤー)が使われることが多くなりました。

 

つい先日電気屋さんに行きましたが、CD-Rはまだたくさん売っていますね。

さすがにカセットテープやMDは見当たりませんでしたが

しかし今や音楽は、ネクストステージへ。オンラインで購入したり聴いたりすることが主流になりました。

ということでCD-Rもこの先、徐々になくなっていくことは確実でしょうね。

 

映画「フルモンティ」鑑賞

昨日はレッスンが終わってから、約20年ぶりに映画「フルモンティ」を鑑賞しました。

やっぱり最高の映画ではありますが、劇中の音楽についてはほとんど覚えていませんでした。

テーマ曲をアート・オブ・ノイズアン・ダドリーが手がけていて、アカデミー賞を受賞していたんですね!

ブルースハープをフィーチャーしたレゲエマナーの曲で、最高。

 

The Full Monty – Anne Dudley

 

 

映画音楽といえば、つい先日、エンニオ・モリコーネ氏がお亡くなりになってしまいましたね。

言わずもがなの大作曲家であり、素晴らしい曲をたくさん世に残してくれました。

あらためてご冥福をお祈りいたします。

 

 

映画と音楽は切っても切れない関係ではありますが、個人的に思い出深い映画音楽は何かな〜、と考えてみると…

これがまた「一番好きな映画って何?」という問いに似て、なかなかパッとは出てこないものですね。

ちょっと考えてまた追記したいと思います。