最近はこの人たちの曲をよく聴いています。
「NewJeans」
韓国の5人組のグループで、メンバーはみな10代の女の子。
いわゆるK-POPのシーンには今まであまり関心がなかったのですが、
NewJeansの曲を聴いて目から鱗ならぬ耳から鱗。
私の周りにも夢中になっている人がたくさん。
デビュー1年にして国外フェスの目玉のひとつになるほど、人気が沸騰しています。
そもそもカラや少女時代、東方神起のころはそのK-POPのムーブメントが脈々と続き、ここまで大きなものになるとは想像できませんでした。
ブレイクの記憶も新しいBTSの楽曲もそうですが、昨今のK-POPのサウンドイメージというと、USのメジャーシーンを意識した派手なものが多い印象を持っていました。(実際はそんなこともないのかもしれませんが。)
そこへ持ってきてNewJeansの楽曲群はとてもクールで、ともすれば地味と言えなくもないサウンド。
なにしろほとんど歌とドラムとベースの3点で曲を構成しており、そこにサラッとシンセが足される程度のストイックさ。
しかし耳障りのよさは抜群で、よく聴くと非常に繊細で丁寧な音作りがなされています。
しかも、Trap、2Step、Jungle、Future Bassなど既存ジャンルの美味しいところをいい塩梅で織り込みつつ。
このセンスはポップスにおいて世界でも最先端と言ってもいいのではないでしょうか。
もちろん本人たち(メンバーの5人)の歌やダンスのクオリティもメチャメチャ高いです。
ただ、どうしたってバックにいる大人の仕掛けが気になる。仕掛けがよすぎる。
仕掛け人はミン・ヒジンという女性ディレクターだそうで、不勉強でして最近まで存じ上げなかったのですが、なにやら相当なやり手のようです。
また、曲作りにはそんな彼女に召集された韓国内外の優れたタレントがたくさん参加しているようです。
BoAちゃんが活躍していた2000年代初頭は、韓国の音楽業界も日本のマーケットをかなり意識していたように思いますが、今彼らが見ているのは完全に世界(とくに欧米)なのでしょうね。
べつに音楽は競争するものではないと思うので、日本は日本の、もっと言えば個人個人の好きなもの、いいと思えるものを追求していけばいいのでしょうけど。
とにかく、NewJeans。
私が聴くかぎり、ほとんどの曲がイケている。
未聴の方はぜひ。