今日もギターのワンポイント講座です。
今回は、「ギターを弾いているとピックがすっ飛んでしまう」ことについて考えてみましょう。
ピック弾きでコードをジャカジャカ弾いていると、ピックが回転したりズレたりてきて、しまいにはすっ飛んでいってしまう。
という経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
これ悩ましいですよね。
まず原因なのですが、ひとつはピックの持ち方、そしてもうひとつはピックの弦への当たり方にあります。
ピックの持ち方
ピックがズレたり飛んでいったりしないようにと指先にギューっと力を入れて持つのは、かえってズレる原因になります。
それは力のかかり方が「点」になりやすいためです。
試しに指先に力を入れて持った状態で、ピックの先端を横からつついてみてください。
何度もつつくと徐々に先端が回ってきてしまいませんか?
では今度は、親指の腹をベッタリたくさん使って持ってみましょう。
あまり力は入れすぎず。
それでピックの先端を横からつついてみるとどうですか?
回転しませんよね?ズレませんよね?
回転しないように「点」ではなく「面」でピックを挟むわけです。
はい、というわけで改善方法のひとつ目は「親指の腹で力を入れすぎずにピックを持つ」となります。
ピックの弦への当たり方
ダウンストロークのときに手を外側に払うように振っていると、弦に対してピックの側面が当たっていくことになります。
前述の横からつつくのと同じ力がピックにかかって回転してしまうわけです。
とくにアップストロークの際には横からの力を受けて回転しやすいかもしれません。
ということで2つ目の改善方法です。
基本的には、手を弦に対して垂直に振って、ピックの面に対してまっすぐに力がかかるようにしましょう。
視点となる肘や手首の位置が高いと、どうしてもピックの当たり方に角度がついてしまいますので、フォームも見直してみるといいでしょう。
この2つのポイントを意識していけばかなり改善されると思いますが、それでもまれにピックがズレたりすっ飛んでしまうことがあるとすれば…
それはもう気にしない方がいいです。
前述のように、ピックがズレないように力を入れて持つことは逆効果ですので、考え方を変えましょう。
ズレたら持ち直せばいい。
別にすっ飛んでしまってもいい。
あ、そうだ、ピックってたくさん持ってますか?
お気に入りの形や暑さの物を10枚くらいは持っておいてくださいね。
それを並べておいて、ピックがすっ飛んだらすぐに代わりのピックを使ってください。
いちいち腰をかがめて拾わないように。
いちいち拾っていると、それがめんどくさくてまた、ズレないように、すっ飛ばないように…と無意識に力が入ってしまいます。
「すっとぶならすっ飛べ!」くらいの気持ちで思い切りよく手を振っていきましょう。