TRIAL LESSON レッスンを体験しませんか
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全音は一段飛ばし

 

前回は半音のインターバルについてお話しました。

半音、階段の1段のイメージですね。これが全ての物差しになってくるので、とても重要だということでした。

 

 

今回は、その半音が2つ分のインターバルです。

階段でいうと2段分。一段飛ばしのイメージですね。

このインターバルを全音と言います。(長2度および減3度という言い方もありますが、今は全音としておきましょう。)

 

半音に少し慣れてきたら、全音にも親しんでいきましょう。

 

半音の時と同じように、全音のインターバルを感じていきます。

楽器で全音違いの音(何でもいいです)を交互に鳴らしてみてください。

半音との違いも確認してみてください。

 

全音のインターバルでも、運指(運動として)はもちろん、この音高の差も覚えていきましょう。

 

 

全音の動きもいくつか例をあげておきます。

 

全音で上がる

 

・君をのせて

歌い出し「あの地平線」の最初「あ」と「の」の2音間が全音で上がっています。

 

・空も飛べるはず

イントロのフレーズ最初の2音間が全音で上がっています。

 

・イエスタデイワンスモア

サビ「Every Sha-la-la-la~」の最初「E」と「very」の2音間が全音で上がっています。

 

・聖しこの夜

歌い出し「きーよーしー」の最初「き」を伸ばしながら全音上がっています。

 

全音で下がる

 

・桜坂

歌い出し「きみよずっと幸せに」の最初「き」と「み」の2音間が全音で下がっています。

 

Thriller

サビの「Cause this is Thriller~」の「Thri」と「ller」の2音間が全音で下がっています。

 

・アニーローリー

歌い出し「なつかし川辺に」の最初「な」と「つ」の2音間が全音で下がっています。

 

・海

歌い出し「うみは広いな」の最初「う」と「み」の2音間が全音で下がっています。

 

全音の上下動

 

The Rose

歌い出しが全音で上がりまた全音で下がる動きになっています。

 

My Revolution

歌い出し「さよならSweet pain」の最初「さよなら」は「さ」から「よ」に下がり、その後も全音で上下する動きです。

 

やはり既知の曲、馴染みのある曲の中にある全音を認識していくと覚えやすいかと思います。

 

 

前回と同じですが、ピアノやギターなどで練習するときは、声に出して音高およびインターバルを確かめていくと良いと思います。サックスなど管楽器ではそれができないので、よほど意識して頭の中で歌っていきましょう。

 

 

あくまで個人的なイメージですが、半音の上下動はなんだか煮え切らないイメージ。

それに対し全音ははっきりとした言い切り感があるようなイメージです。

 

 

で、インターバルはさらに階段の二段飛ばし、三段飛ばしと広がっていくわけですね。

それについてはまたゆっくりお話したいと思いますが、まぁ、同じ要領で広げていくだけです。

 

まずは、半音でどんどんどんどん階段を上がったり下がったりする半音階(クロマチックスケールとも言います)、そしてそれを一段飛ばしで行う全音音階※(ホールトーンスケールとも言います)を、サックスでも、ピアノでも、ギターでも、たくさんやっていく。そうして、運動も音感も、半音・全音に慣れていきましょう。

※常に隣り合う音同士が全音の関係にある音階です。全音階(ダイアトニックスケール)とは異なります。