TRIAL LESSON レッスンを体験しませんか
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スタートシーズン

 

ちょっと油断してたら更新が滞ってしまいました

 

 

前回までのインターバルのお話はいかがだったでしょうか。

所謂「ドレミ」も半音と全音の組み合わせでできています。

 

いかなる音を基準としたときも、その音から半音・全音の上下のインターバルが、イメージでき、歌え、楽器をコントロールして発音することができる。

そんな状態を目標に、日々慣れ親しんでいただければ。

 

と、ここでお話したところで、ほとんどの方はこれを読んだだけで終わりでしょう。

いや、読んでいただけるだけありがたいんですけれども。とっても。

でも、ホントに騙されたと思ってやってみていただけたら幸いです。

 

 

というわけでいやー、

桜満開ですね!

春です。

新年度です。

新元号も発表されました。

 

何かを始めるにはもってこいの季節ですね!

 

どうですか?音楽始めてみませんか?

お問い合わせ、お待ちしてますね。

 

と、宣伝を差し込みつつ

 

自分も何か始めようかと思うわけです。

 

お仕事的には「コーチング」について、もう少し勉強したいなと。

コーチングというのは、先生や講師から一方的に教わるのではなく(それはティーチングと言うそうです。)、生徒と講師で目標を共有し、二人三脚でステップアップしていくような方法です。

生徒さん自身に道筋や方法を考えたりしてもらって、自発性を高めてもらうわけです。

そうすることで、同じ内容の練習でも効果が全然変わってくるんじゃないかと思っています。

 

音楽的には、あらためてリズムと向き合ってみようかと。

もともとリズムは好きですが、もっともっとリズムに強くなってコントロールしたいですね。

サックスで言うとニュアンスかな。

リズムとニュアンスですね。

 

私生活では……運動……ですかね……

ちょっとづつがんばります。

 

今回は自分のことばっかりですみませんーー。

全音は一段飛ばし

 

前回は半音のインターバルについてお話しました。

半音、階段の1段のイメージですね。これが全ての物差しになってくるので、とても重要だということでした。

 

 

今回は、その半音が2つ分のインターバルです。

階段でいうと2段分。一段飛ばしのイメージですね。

このインターバルを全音と言います。(長2度および減3度という言い方もありますが、今は全音としておきましょう。)

 

半音に少し慣れてきたら、全音にも親しんでいきましょう。

 

半音の時と同じように、全音のインターバルを感じていきます。

楽器で全音違いの音(何でもいいです)を交互に鳴らしてみてください。

半音との違いも確認してみてください。

 

全音のインターバルでも、運指(運動として)はもちろん、この音高の差も覚えていきましょう。

 

 

全音の動きもいくつか例をあげておきます。

 

全音で上がる

 

・君をのせて

歌い出し「あの地平線」の最初「あ」と「の」の2音間が全音で上がっています。

 

・空も飛べるはず

イントロのフレーズ最初の2音間が全音で上がっています。

 

・イエスタデイワンスモア

サビ「Every Sha-la-la-la~」の最初「E」と「very」の2音間が全音で上がっています。

 

・聖しこの夜

歌い出し「きーよーしー」の最初「き」を伸ばしながら全音上がっています。

 

全音で下がる

 

・桜坂

歌い出し「きみよずっと幸せに」の最初「き」と「み」の2音間が全音で下がっています。

 

Thriller

サビの「Cause this is Thriller~」の「Thri」と「ller」の2音間が全音で下がっています。

 

・アニーローリー

歌い出し「なつかし川辺に」の最初「な」と「つ」の2音間が全音で下がっています。

 

・海

歌い出し「うみは広いな」の最初「う」と「み」の2音間が全音で下がっています。

 

全音の上下動

 

The Rose

歌い出しが全音で上がりまた全音で下がる動きになっています。

 

My Revolution

歌い出し「さよならSweet pain」の最初「さよなら」は「さ」から「よ」に下がり、その後も全音で上下する動きです。

 

やはり既知の曲、馴染みのある曲の中にある全音を認識していくと覚えやすいかと思います。

 

 

前回と同じですが、ピアノやギターなどで練習するときは、声に出して音高およびインターバルを確かめていくと良いと思います。サックスなど管楽器ではそれができないので、よほど意識して頭の中で歌っていきましょう。

 

 

あくまで個人的なイメージですが、半音の上下動はなんだか煮え切らないイメージ。

それに対し全音ははっきりとした言い切り感があるようなイメージです。

 

 

で、インターバルはさらに階段の二段飛ばし、三段飛ばしと広がっていくわけですね。

それについてはまたゆっくりお話したいと思いますが、まぁ、同じ要領で広げていくだけです。

 

まずは、半音でどんどんどんどん階段を上がったり下がったりする半音階(クロマチックスケールとも言います)、そしてそれを一段飛ばしで行う全音音階※(ホールトーンスケールとも言います)を、サックスでも、ピアノでも、ギターでも、たくさんやっていく。そうして、運動も音感も、半音・全音に慣れていきましょう。

※常に隣り合う音同士が全音の関係にある音階です。全音階(ダイアトニックスケール)とは異なります。

 

半音を知れば音楽が見えてくる

 

ではでは、インターバル(音程)についてです。

 

 

前回お話したように、何という音がどういう指の状態で鳴るか、そしてそれが半音の並びでどのように配列しているか、が踏まえられているという前提で進めていきます。

 

インターバルとは、2つの音の音高の差(距離)のことです。

 

2つの音に音高の差がない状態をユニゾンと言います。

西洋音楽のもっとも小さな音高の差を半音と言います。(短2度および増1度という言い方もありますが、今は半音としておきましょう。)

サックスやピアノ、ギターなどはいずれも西洋音楽の楽器ですので、この半音を階段の1段のようにイメージしてください。

 

 

まず半音のインターバルとはどんなものなのか、それを感じていきましょう。

楽器で半音違いの音(何でもいいです)を交互に鳴らしてみてください。

 

はい。それが半音のインターバルです。

極端に跳ね上がったり沈み込んだりはしないけれど、確実に音高は変わりますね。

 

 

このインターバルを覚えていきたいわけです。

運指(運動として)だけじゃないですよ。聴いて感じ取れる音高の差をも、です。

 

 

半音のインターバルは、例えば上向きには

 

・いとしのエリーの歌い出し「泣かしたこともある」の最初「な」「か」の2音間

 

・君の瞳に恋してる(Cant take my eyes off you)のサビ前の「パーラッ、パーラッ、パーララッパッパ……」というフレーズの「パーラッ」の2音間

 

・ダニーボーイの歌い出し「オーダーニーボーイ」の最初「オー」「ダー」の2音間

 

・ホワイトクリスマスの歌い出し「Im dreaming of a white」の最初「Im」「drea…」の2音間

 

 

下向きには

 

・もろびとこぞりての歌い出し「も」「ろ」の2音間

 

・プリーズプリーズミーのイントロのハーモニカフレーズ、最初の2音間

 

・森のクマさんの歌い出し「あるーひー」の「あ」「る」の2音間

 

・エリーゼのためにの出だしの2音間

 

などが挙げられます。

 

こうやって既知の曲、馴染みのある曲の中にある半音を認識していくと覚えやすいかと思います。

 

 

この半音のインターバルを、音高の差をイメージしながら運指と結びつけていきましょう。

 

ピアノやギターなどで練習するときは、声に出して音高およびインターバルを確かめていくと良いと思います。サックスなど管楽器ではそれができないので、よほど意識して頭の中で歌っていきましょう。

 

 

ここからいろいろなインターバル、つまり音高の差を認識して楽器にも結びつけていくわけですが、それらは全て「半音がいくつ分か」で計られます。

音楽の要素の中でも、メロディやハーモニーなど音高に関わることについては「半音がいくつ分か」が全ての物差しになります。

 

半音。階段の1段。

とても重要です。

サックスだと厄介な音名について

 

前回書き漏らしてしまった肝心なことについて。

それは音名についてです。

 

以前のコラムを読んでいただいた方には重複する内容にはなりますが、読んでいないという方はぜひそちらも合わせてお読みください。

 

「音名」と「階名」

「ピー」と「ポー」

まことに遺憾です

音名はCDE、階名はドレミ

 

 

まず、11つの音の名前にはAGのアルファベットを使います

 

「音の名前と言えばドレミじゃないの?」と思った方も多いでしょうが、ドレミは階名と言って、また違った性質の名前として使います。

 

音名は

上向きに

A,  A#,  B,  C,  C#,  D,  D#,  E,  F,  F#,  G,  G#,  A

 

下向きに

A,  A♭,  G,  G♭,  F,  E,  E♭,  D,  D♭,  C,  B,  B♭,  A

 

という順で、ト音記号の場合、下加線1本目の音符がCとなります。

 

 

で、ピアノやギターならお話はここまでなんですが、サックスの場合そうはいかないんですね。

 

すでにサックスを吹かれている方はご存知かと思いますが、サックスをはじめトランペットやクラリネットなどの管楽器は移調楽器と言って、その楽器内での音名と一般的な(ピアノやギターなどの)音名とでは、実際に発音したときに音高にズレがあります

 

例えばアルトサックスでCを発音すると、一般的な音名(コンサートキーと言います。)ではE♭の高さの音が鳴ります。テナーサックスやソプラノサックスでは、これがB♭になります。

 

ややこしいですよね。

 

サックス用のパート譜を吹いている分にはいいんですが、ピアノやギターなど他の楽器とセッションしようとすると、かなり煩わしい点だと思います。

 

実際のところ、上記の階名(ドレミ)で音を聴き取ったり歌ったりといった練習をしていくことで、自然とこの音名のズレも自分の中で折り合いをつけていけるようになっていきます。

 

が、最初はどうしても仕方がないです。

 

そこで、これからサックスを始められる方で、吹奏楽や室内楽といったパート譜を見て演奏するような形態ではなく、ジャズやポップスなどをピアノ、ギター、ベースといった楽器と一緒に演奏することがやりたいのなら、アルトサックスのCE♭として、テナーやソプラノのCB♭として初めから覚えてしまってもいいと私は考えています。

 

そうすると、ピアノやギターの人が認識しているのと同じ音名で同じ高さの音が吹けるわけです。ズレが生じない。

 

反対意見もあるでしょうが、これからサックスを始められる方がジャズやポップスをバンド形態で楽しもうとしたとき、どうせ読み替えなければならない音名をいったん覚えるということに、いったい何の意味があるのか

 

そのかわり、市販のサックス用の譜面などを見て吹くと今度はそっちがズレます。そこは自分でズレを補完しなければなりません。

ヴォーカル用、フルート用、ピアノ用の楽譜であればそのままで大丈夫です。

 

どちらで覚えても、ズレが生じる場合にそれを補完し自分の中で折り合いをつけていく必要があり、その力は自然とついてくるはずです。

階名の練習をしていけば……!

 

 

あともう1つ。

絶対音感がある方は、おそらくコンサートキーで音名を認識しているでしょうから、やはり少し戸惑うかもしれませんね。でも私の知る限り、小さい頃のピアノレッスンなどを通じて絶対音感を身につけた方はおよそドレミで音名を歌っていますね。ですから、どちらかというと階名としてドレミを使うということの方が最初は難しさを感じるかもしれません。

絶対音感がある方も、ジャズやポップスをバンドでやりたいのであれば、アルトサックスのCE♭として、テナーやソプラノのCB♭として覚えてしまって良いかと思います。

 

123○5…とくれば○に入る数字は?

↑「そうだ、俺もサックスやろう」というサイトからお借りしました。

 


 

サックスに限らず、実際に私がいろいろな楽器に親しむために行っていることで、楽器や音楽と仲良くなりたい方にオススメしたいこと。

それは、インターバル(音程)を把握するということです。

 

このことについては後日お話をするとして、今回はその準備段階として押さえておいていただきたいことをお話します。

 

 

まず1つめは「すべての音に対し運指と音名を結びつける」ということです。

 

・◯という音が鳴らしたければこういう指の押さえ方だ

・この押さえ方なら◯という音が鳴る

 

ということですね。

 

「え、まずそれを分かるようにすることは当たり前でしょ?」

と思いましたか。思いますよね。

 

でもじつは、サックスを始めて発音できるようになった後にすぐに曲の練習に入って、1曲終わったら次の曲と進めてきた方に意外と多いのが「すべての音に音名と運指が結びついていない」状態です。

 

原因としては

・曲を吹くにあたって、その音の移り変わりを指の動き(運動)として覚えるだけになってしまう

・取り組み中の曲に出てくる音しか吹かないのでなかなか全体(すべての音)が把握しづらい

・その曲に出てくる音をそのときだけ覚えるので、次の曲で使わない音を忘れてしまう

といったことが考えられます。

 

この状態は例えるなら、算数をしようとしたとき、09までの数字の内いくつか例えば37という数字を知らない(存在が分からない)でいるようなものです。

 

実際、レッスンや合奏など他人とコミュニケーションをとるにあたって、また、自分の中で吹きたい内容を整理するにあたって、やっぱり音名というものは必要ですし有効に活用していきたいですよね。

 

 

そして2つめは「半音の並びで音の関係を整理・把握する」ということです。

 

Cの半音上はC#で、C#の半音上はDである、さらにDの半音上はD#で……

同様に、Cの半音下はB、Bの半音下はB♭、B♭の半音下はA……

といったことですね。

 

これも分かっている人からしたら当たり前じゃん!ということかもしれませんが、最初はその整理・把握に苦労する方は少なくありません。

 

このことが分かっていない・整理できていない状態も算数に例えるなら、小さい方からの数列が0123456789となるところを→0325147689??とか、なんでもいいんですが、そんな具合に整理できていないということになります。

これでは足し算も引き算もできませんよね。

 

これが整理しづらい原因は、どうだろう。

音の高さやその移り変わりを意識せずに、楽譜に書かれている音をただ吹いているだけではなかなか整理できないかもしれません。

 

 

いずれにしても、そんなに膨大な数のものではないので、まぁ、覚えてしまいましょう!

 

ということで、半音階(半音で上がったり下ったりする音の階段)を吹いてください。しっかり音名を意識しながら。上がっていくときは#を、下っていくときは♭を使っていくと漏れがなくて良いと思います。

音を出して吹けないときは、音名を言いながら運指していくだけでも十分です。

 

どうですか?

 

A♭!」と言われてとっさに吹けますか?

さらにそのA♭の半音上下にはなんという音があるか分かりますか?

いずれもパッと運指できますか?

 

 

・・・・・・と、ここまで書いて、肝心なことが抜けているのに気がつきました。

次回に持ち越しです。

すみません。

必ず合わせて読んでくださいね。