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【ピアノ】コード弾き入門2(続・白鍵と黒鍵の区別をなくす)

 

前回の記事はこちら

 

前回、実際にコードを弾いていく前の下準備として「白鍵と黒鍵の区別をなくす」ためにクロマチックスケール(半音階)を弾くところからスタートしました。

 

どうですか?

弾いてみましたか?

 

鍵盤を触れる時間をみつけてちょこちょこ弾いていけば、ぼちぼち慣れていくかと思います。

 

 

さて、今回も「白鍵と黒鍵の区別をなくす」ためのステップ。

 

半音に慣れてきたら、次は「全音」です。

 

全音は鍵盤で2つ離れた音同士の音程です。

順番に弾くときには半音は1つ隣の鍵盤でしたが、全音は2つ隣の鍵盤へと移行していきます。

1コとばし」という言い方もできますね。

 

2つ右隣へは「全音上がる」、2つ左隣へは「全音下がる」と表現します。

 

クロマチックスケールのときと同様に、順次2つ隣へ2つ隣へと弾いていきます。

これをホールトーンスケール(全音音階)といいます。

この名前もたいして重要じゃありません。

 

注意点としては間違えないように丁寧に弾くくらいで、今回もあまり細かいことは気にしなくて大丈夫です。

 

どの音からスタートしてもOK(むしろどの音からでもスタートできることが大事)ですが、クロマチックスケールと違って

ホールトーンスケールは「2通り」あります

その2通りをそれぞれAライン・Bラインとすれば、Aラインで1コとばし「された」音でBラインが形成されています。

AラインとBラインは互い違いというやつですね。

どちらか一方だけでは意味がないので、両方をバランスよく弾いて慣れていきましょう。

 

Aライン

Bライン

 

やはり「利き手じゃない方の手」で弾くことをオススメします。

反対の手で弾くときは、鏡写しのように左右を反転させればOKです。

 

 

ピアノの基礎としては、いわゆるドレミを弾くことをイメージする方も多いかと思いますが、「そこ」から入ってしばらく白鍵ばかり弾きつづけることが白鍵・黒鍵の区別を促進させてしまいます。(黒鍵にネガティブなイメージがついてしまう)

Cメジャーキー(ハ長調)の曲が1曲弾ければ満足という方にはそれでも問題ありませんが、今回はコード弾き、さらに言えばコード弾きでいろんな曲(当然いろんなキーの)をホイホイ弾いていくことを目標としてお話ししていますので、まずはドレミよりもクロマチックスケール(半音階)やホールトーンスケール(全音音階)で半音・全音に慣れていくことの方が大事なのです。

 

 

つづきはこちら

音楽×映画1 「DOWNTOWN81」

 

映画と音楽は切っても切れない関係ですよね。

映画の名作は、常に素晴らしい音楽とセットです。

 

ということで、ここはひとつ音楽を絡めて映画作品をご紹介してみたいと思います。

続けられたらシリーズ化します。(小声)

 

 

1本目は

「DOWNTOWN81」

です。

 

 

 

画家のジャン=ミシェル・バスキアが主演した唯一の映画です。

 

バスキアは、ユ◯クロのTシャツになったりといろんなところでその作品を目にすることも増えましたが、元々はアンダーグラウンドなストリート出身のアーティスト。

キース・ヘリングやアンディ・ウォーホルから才覚を見出され、マドンナなどと交流を持つようになるとともに一気に評価が高まったようです。

彼は黒人のアイデンティティをもって現代アートに切り込んだ若き天才でしたが、ドラッグの過剰摂取により27歳で亡くなってしまいます。

 

 

そんなバスキアが19歳のとき、「バスキア本人の役」として主演するこの映画。

舞台は1981年のニューヨーク。

フィクションですが、ドキュメンタリー的でもあり、ファンタジー的でもある。

ストーリーは取り立ててどうということもありませんが、刺激的なアートや音楽、ライフスタイルをたくさん見ることができます。

 

金属製のクラリネットを剥き出しで小脇に抱えてダウンタウンを闊歩するバスキア。

たまに「ぽへへ〜〜」って吹いたりして。

それを見た20年前の私は、「なんてカッコE〜んだ!!」と、かぶれてソプラノサックスで真似しようと思ったが、同じようにはならないことが容易に想像できたのでやめた、というしょーもない思い出。

 

 

映画には当時のニューヨークで活動したミュージシャンもたくさん出演しています。

アート・リンゼイ、モリ・イクエ、ジョン・ルーリー、ファブ・ファイブ・フレディ、キッド、クレオール、ジェイムス・ホワイト…日本からはプラスティックスも!

最後にBlondieのデボラ・ハリーも。

 

その音楽は「ノーウェイブ」という言葉に代表される、ごった煮の前衛サウンド。とにかく尖ってます。

映画のサントラも売ってるみたいですね。

 

 

若き日の鬼才アート・リンゼイ(Arto Lindsay)率いる「DNA」は、ドラムにイクエ・モリ、ベースにティム・ライトという前衛的な3ピースバンド。

 

キッド・クレオール&ザ・ココナッツ(Kid Creole & The Coconuts)は、米米クラブが大いに影響を受けたバンド。

 

当時(2001年公開)の私としては、ジェイムス・ホワイトに興奮しました。

ジェイムス・チャンス(James Chance)としての方が知られているかもしれませんが、この時期はホワイトと名乗っていますね。(サウンドもややファンクよりで、ジェイムス・ブラウンを意識した?)

彼はイントロや間奏で調子っ外れなサックスを吹くんですが、それが良いんですよ~。

 

 

なお、バスキア関連ではこの作品以外にもドキュメンタリーも含め2、3作品作られています。

アンディー・ウォーホル役をデヴィッド・ボウイが演じているものもあります。

 

【DTM】シンセサイザーとは1(オシレーター)

ブログ記事の内容は「なるべくなら誰かしらにとって有意義なことがらを」と思っていつもネタ探しをしています。

自身の体験からひっぱってくることも多いわけですが、そういえばシンセサイザーについてはよく分からない時期がずいぶん長かったなーと、ふと思い出しまして。

 

ということで、シンセサイザーについてお話してみます。

テクノやテクノポップ、EDMといった音楽には必需品のシンセサイザーですが、今や(一聴してそれと分からないような使い方も含め)ありとあらゆるシーンで使われています。

普段その手のサウンドにはあまり関心がない方にも、豆知識として読んでいただけたら幸いです。

 

 

まず、シンセサイザーとはなんなのか。

 

シンセサイズ(Synthesize)は「合成する」といった意味で、電子工学によって音を発振・加工、つまりさまざまな音を合成することができる楽器(機器)の総称をシンセサイザーといいます。

このことから、シンセサイザーは必ずしも鍵盤楽器ではありません。

小室哲哉さんらがよく使われているようなやつは「鍵盤付きシンセサイザー」ということになります。

 

いかにもないわゆるピコピコ音から、エレキギターやヴァイオリン、オルガン、フルートといった楽器を再現した音、幻想的な音、宇宙を思わすような音…。

理屈のうえでは、「こういう音」とはっきりイメージできる音はおよそ近づけて作り出すことができます。

もちろん慣れないうちはかなり試行錯誤が必要ですが。

また、デジタルシンセサイザーであれば、たくさんのプリセットが用意されていますし、まさに「レシピ」といった具合で求める音に近づけるためのパラメーター設定を紹介してくれているサイトもあります。ありがたや〜!

 

 

さて、その歴史を紐解いていろいろなシンセサイザーを見ていくのも面白そうですが、今回はもう少し実践向きに絞って

「アナログシンセサイザー」の説明を簡単にさせていただきます。

 

アナログシンセサイザーに対してデジタルシンセサイザーがあり、ソフトウェアシンセなども大枠ではこれに該当します。

中には変わった仕様のものもありますが、基本的にはアナログシンセサイザーの成り立ち(発音の仕組み以外の)を踏襲したものが多いので、これを踏まえておくとシンセ全般に対しいくらか理解が深まるかと。

発音の仕組みがデジタルでも、それ以外はアナログシンセサイザーのそれであるものをヴァーチャル・アナログシンセサイザーと言います。

ちなみに、代表的なアナログシンセサイザーには、MOOG社のMini MoogやSequential Circuits社のProphet-5などがあります。

 

 

さて、アナログシンセサイザー(以下シンセと略します)は、特定の役割を持ったいくつかのセクションが集まってできています。

 

 

まずは肝心の元となる音をを発振するセクション。

 

・オシレーター(OSC / VCO)

波形の選択

サイン波、三角波、ノコギリ波、矩形波といったそれぞれに音の特徴を持った波形から1つを選びます。

音の特徴はだいたい名前や図形のイメージどおり。

鋭かったり、丸っこかったり、明るめだったり、暗かったり…。

このキャラクターの違いは、選ぶ波形によって「倍音」の含み方が異なることから生まれます。

 

シンセによってはオシレーターを複数有しているものもあり、その場合はそれぞれのオシレーターで(別の波形を選んで)発振した音をブレンドさせることができます。

ザーーーッていうだけで音程のないノイズを選択することもできます。

 

これだけだとほんの数種類の音しか選べませんが、これに他のセクションによるいくつかの加工を施すことによって、じつにさまざまなサウンドに仕立て上げることができるのです。

 

 

ピッチの選択

オシレーターでは波形の選択の他に、ピッチの選択をします。

例えばシンセリードだったらやや高いレンジ、ベースだったら低いレンジといった具合に、ざっくりとしたレンジ(音域)はオクターブピッチを変化させて選びます。

さらに半音単位でピッチを調整するパラメーターがあったり、ごくわずかにピッチを上げ下げするデチューンと言うパラメーターがあったり…。

デチューンは、2つ以上のオシレーターで発振したとき、コーラスがかかったような広がりを持たせるために、オシレーターどうしのピッチをわずかにずらしたりして使います。

このへんは機種によっても実装しているパラメーターの数が違います。

 

 

うーーーん。簡単に、と言っても難しくなっちゃうな…。

とりあえずオシレーターセクションでは、「ポーーー」とか「ピーーー」とか「ビーーー」とか「ザーーー」とか、といった音の中から元となる音を選ぶ!

これで!

 

 

長くなりそうなので今回はここまで。

つづきはこちら

【ピアノ】コード弾き入門1(白鍵と黒鍵の区別をなくす)

先日、「ピアノのススメ」と題した記事を書きましたが、そこでオススメしたピアノのコード弾きについて、数回にわたり簡単なレクチャーをさせていただきます。

歌やピアノ以外の楽器をやられている方はもちろん、場合によってはすでにピアノを弾いていらっしゃる方にとっても有益なお話かもしれませんので、よかったら読んでみてくださいね。

 

ちなみに私はクラシックピアノの正規の訓練は受けていません。

「そんなヤツの話はよう聞かんわ!」

と思われたら、すみません、一連の記事は読み飛ばしてくださいませ。

※当スクールのピアノ講師は音大でクラシックピアノを学んでおり、ポピュラーミュージックとクラシックのいずれもに精通しています。

 

 

 

さて、ピアノはかなり万能な楽器ですが、これから弾いてみようとされている方にとってネックになってくることのひとつに、

「鍵盤が白鍵と黒鍵に分かれていること」

があります。

 

このことは今回は「クリアしておきたいハードル」としてお話しますが、必ずしもデメリットというわけではなく、ピアノが長い時間をかけて今の白鍵と黒鍵の姿形になったという歴史が物語るように、ひとつの理想形なわけです。

 

ただ、このハードル(白鍵と黒鍵に分かれていること)をクリアしておかないと、その後にネガティブな要素として根付いてしまいます

もしかしたら中級レベルの方の中にも、ネガティブに思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。調号の♯/♭がたくさん付いている(キー)曲は、あんまりやりたくない…とか。

 

西洋の音楽がCメジャーキー(ハ長調)をベースにしている以上、ピアノ以外のさまざまな西洋楽器にも同じことが言えますが、ギターなどの弦楽器では白鍵・黒鍵の区別がないため比較的容易にクリアすることができます。

 

 

ということで、

「白鍵と黒鍵の区別を無くす」

ところからスタートします。

 

いきなりコードは弾かないです!爆

まわりくどいと思われるかもしれませんが、きっと結果的には近道ですので。

 

 

では何をするか。

まずは

クロマチックスケール(半音階)をひたすらに弾いて慣れましょう。

 

クロマチックスケールという名称は覚えなくて大丈夫です。

とにかくひとつ隣の鍵盤に右側にもしくは左側に順番に弾いていくだけです。

白鍵も黒鍵もすべて使ってです。

白鍵と黒鍵が入り組んでいるので、音を飛ばしたりしないようにゆっくりゆっくり確実に。

 

 

 

ひとつ隣の鍵盤へのステップ(音程)を半音と言います。

右隣への移行は「半音上がる」、左隣への移行は「半音下がる」と表現します。

 

まだ音の名前などはまったく気にしなくて大丈夫です。

弾き始める音も何だってかまいません。

とにかく順次隣へ隣へ。

 

運指(指使い)が気になる方もいらっしゃるでしょうが、それもさほど気にしなくて大丈夫です。

しいて言えば、なるべく効率の良い運指をご自分なりに考えてみてください。

正解がひとつだと思わずに、楽に考えてください。

もし、きっちりやりたいと思ったら、動画の運指を参考にしてみてください。

 

 

で、オススメは「利き手じゃない方の手」で弾くことです。

利き手じゃない方の手でできるようになれば、およそ利き手でもできるようなっているからです。

反対の手で弾くときは、鏡写しのように左右を反転させればOKです。

 

 

つづきはこちら

【ドラム】好きなドラマー1(グルーヴって?)

 

去年の暮れに、当スクールにも晴れてドラム/パーカッションコースができましたので、ドラムのことも書いてみようと思います。

 

とりあえずは私の好きなドラマーをご紹介してみますね。

といっても、ドラムをやっている方にしたらよくご存知の名ドラマーばかりだとは思いますが。

 

まず1人目は

スティーヴ・ジョーダン

(STEVE JORDAN)

です。

 

現代最高のグルーヴドラマーと言えば必ず彼の名が挙がってくるのではないでしょうか。

 

24thストリート・バンドやブルース・ブラザーズをはじめ、ローリング・ストーンズ(キース・リチャーズ)、B.Bキング、エリック・クラプトン、ジョン・メイヤー、ソニー・ロリンズ、ハービー・ハンコック…。

参加セッションを調べるだけでめちゃくちゃ大変そうですが、とにかく極上のグルーヴを求める世界中の一流アーティストからのラブコールが絶えないドラマーです。

 

スタイルとしてはフュージョンからスタートし、やがてブルース、ロック、ファンクなどを叩くことが多くなった感じでしょうか。

 

 

小手先不用のシンプル、パワフル、ファンキーなドラミング。

 

気持ちがいい、それだけです。言葉もいらない。

 

 

Vic Firth(ドラムスティックのトップメーカー)の企画で、このドラムソロ!

グルーヴドラムでゴリゴリにゴリ押してます。スゲェ!

 

ウヒ〜〜!

 

レジェンド、バーニー・ウォレルとのセッション。

 

最新ワークは、ターンテーブリスト、ミックス・マスター・マイクとの共作。

カ、カ、カッコE〜!! ぶっ飛ぶわ。

 

 

 

グルーヴって?

 

さてここで、「グルーヴって何?」と思われた方もいらっしゃるでしょうが、彼のドラミングを聴いて気持ちいい、カッコいいと感じるようであれば、あなたはグルーヴィーなリズム・音楽が好きだと思っていいのではないでしょうか。

一方で普段、かっちりクォンタイズ(リズム矯正)された打ち込みのドラムなどを多く聴いている方の中には、もしかすると彼のドラムを聴いて「あれ?ちょっとズレたりしてない?」って思われる方もいらっしゃるかもしれません。

これはどちらが良い悪いという話ではないですが、じつは「ただ」機械的に正確なリズムは、一般的にはグルーヴィーと言われることはあまりありません。

何をもって聴いた人が気持ちいいと感じるかは、それこそいろいろだし、カッコいいグルーヴというのも1つではなくいろいろあるでしょうが、スティーヴ・ジョーダンの打ち出すグルーヴに多くの人が熱狂していることはまぎれもない事実です。

 

グルーヴという言葉は定義があいまいなのが実情ですが、いわゆる「ノリ」に近いもので、グルーヴィーなリズムというとリズムが有機的(あえて無機質にすることである種のグルーヴを狙うこともある)で、聴いていると思わず踊り出したくなってしまうようなリズムかなと私は思っています。

グルーヴはリズム的側面では、複数の音の発音タイミングのわずかなズレや、プッシュ/プル(タイミングの押し引き)、サイクルのヨレといった要素から生まれると考えられますが、それらのみならず、音の強弱や音色の変化、音価(音の長さ)といったさまざまな要素が絡み合って打ち出されるのでしょう。

 

スティーヴ・ジョーダンは、リズムパターンやフィルインのバリエーションといった、多くのドラマーが関心を寄せていることよりも、いかにグルーヴを生み出し、いかにグルーヴをコントロールするかを、先ほど挙げたようなさまざまな要素を研究し鍛錬することで追求しているようです。

 

ひたすらにグルーヴを追い求める求道者です。

 

音楽プロデューサーとしての手腕や功績もスゴイですが、やっぱりドラマーとしての彼が大好きです。