先日、「ピアノのススメ」と題した記事を書きましたが、そこでオススメしたピアノのコード弾きについて、数回にわたり簡単なレクチャーをさせていただきます。
歌やピアノ以外の楽器をやられている方はもちろん、場合によってはすでにピアノを弾いていらっしゃる方にとっても有益なお話かもしれませんので、よかったら読んでみてくださいね。
ちなみに私はクラシックピアノの正規の訓練は受けていません。
「そんなヤツの話はよう聞かんわ!」
と思われたら、すみません、一連の記事は読み飛ばしてくださいませ。
※当スクールのピアノ講師は音大でクラシックピアノを学んでおり、ポピュラーミュージックとクラシックのいずれもに精通しています。
さて、ピアノはかなり万能な楽器ですが、これから弾いてみようとされている方にとってネックになってくることのひとつに、
「鍵盤が白鍵と黒鍵に分かれていること」
があります。
このことは今回は「クリアしておきたいハードル」としてお話しますが、必ずしもデメリットというわけではなく、ピアノが長い時間をかけて今の白鍵と黒鍵の姿形になったという歴史が物語るように、ひとつの理想形なわけです。
ただ、このハードル(白鍵と黒鍵に分かれていること)をクリアしておかないと、その後にネガティブな要素として根付いてしまいます。
もしかしたら中級レベルの方の中にも、ネガティブに思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。調号の♯/♭がたくさん付いている(キー)曲は、あんまりやりたくない…とか。
西洋の音楽がCメジャーキー(ハ長調)をベースにしている以上、ピアノ以外のさまざまな西洋楽器にも同じことが言えますが、ギターなどの弦楽器では白鍵・黒鍵の区別がないため比較的容易にクリアすることができます。
ということで、
「白鍵と黒鍵の区別を無くす」
ところからスタートします。
いきなりコードは弾かないです!爆
まわりくどいと思われるかもしれませんが、きっと結果的には近道ですので。
では何をするか。
まずは
クロマチックスケール(半音階)をひたすらに弾いて慣れましょう。
クロマチックスケールという名称は覚えなくて大丈夫です。
とにかくひとつ隣の鍵盤に右側にもしくは左側に順番に弾いていくだけです。
白鍵も黒鍵もすべて使ってです。
白鍵と黒鍵が入り組んでいるので、音を飛ばしたりしないようにゆっくりゆっくり確実に。
ひとつ隣の鍵盤へのステップ(音程)を半音と言います。
右隣への移行は「半音上がる」、左隣への移行は「半音下がる」と表現します。
まだ音の名前などはまったく気にしなくて大丈夫です。
弾き始める音も何だってかまいません。
とにかく順次隣へ隣へ。
運指(指使い)が気になる方もいらっしゃるでしょうが、それもさほど気にしなくて大丈夫です。
しいて言えば、なるべく効率の良い運指をご自分なりに考えてみてください。
正解がひとつだと思わずに、楽に考えてください。
もし、きっちりやりたいと思ったら、動画の運指を参考にしてみてください。
で、オススメは「利き手じゃない方の手」で弾くことです。
利き手じゃない方の手でできるようになれば、およそ利き手でもできるようなっているからです。
反対の手で弾くときは、鏡写しのように左右を反転させればOKです。