前回、実際にコードを弾いていく前の下準備として「白鍵と黒鍵の区別をなくす」ためにクロマチックスケール(半音階)を弾くところからスタートしました。
どうですか?
弾いてみましたか?
鍵盤を触れる時間をみつけてちょこちょこ弾いていけば、ぼちぼち慣れていくかと思います。
さて、今回も「白鍵と黒鍵の区別をなくす」ためのステップ。
半音に慣れてきたら、次は「全音」です。
全音は鍵盤で2つ離れた音同士の音程です。
順番に弾くときには半音は1つ隣の鍵盤でしたが、全音は2つ隣の鍵盤へと移行していきます。
「1コとばし」という言い方もできますね。
2つ右隣へは「全音上がる」、2つ左隣へは「全音下がる」と表現します。
クロマチックスケールのときと同様に、順次2つ隣へ2つ隣へと弾いていきます。
これをホールトーンスケール(全音音階)といいます。
この名前もたいして重要じゃありません。
注意点としては間違えないように丁寧に弾くくらいで、今回もあまり細かいことは気にしなくて大丈夫です。
どの音からスタートしてもOK(むしろどの音からでもスタートできることが大事)ですが、クロマチックスケールと違って
ホールトーンスケールは「2通り」あります。
その2通りをそれぞれAライン・Bラインとすれば、Aラインで1コとばし「された」音でBラインが形成されています。
AラインとBラインは互い違いというやつですね。
どちらか一方だけでは意味がないので、両方をバランスよく弾いて慣れていきましょう。
Aライン
Bライン
やはり「利き手じゃない方の手」で弾くことをオススメします。
反対の手で弾くときは、鏡写しのように左右を反転させればOKです。
ピアノの基礎としては、いわゆるドレミを弾くことをイメージする方も多いかと思いますが、「そこ」から入ってしばらく白鍵ばかり弾きつづけることが白鍵・黒鍵の区別を促進させてしまいます。(黒鍵にネガティブなイメージがついてしまう)
Cメジャーキー(ハ長調)の曲が1曲弾ければ満足という方にはそれでも問題ありませんが、今回はコード弾き、さらに言えばコード弾きでいろんな曲(当然いろんなキーの)をホイホイ弾いていくことを目標としてお話ししていますので、まずはドレミよりもクロマチックスケール(半音階)やホールトーンスケール(全音音階)で半音・全音に慣れていくことの方が大事なのです。