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【ドラム】好きなドラマー5(グルーヴマイスター)

 

今回ご紹介するドラマーはドラムを叩いている方にはもちろん、ファンクやソウルなどがお好きな方にもよく知られた存在だと思います。

 

バーナード “プリティ” パーディ

(Bernard “Pretty” Purdie)

です。

 

 

60年代から活躍する、トップ・オブ・トップのセッションドラマー(いわゆるスタジオミュージシャン)で、

その参加セッション数は万単位とも言われています。

 

彼なしには、今や当たり前とされているようなドラミングも生まれてこなかったでしょう。

今もご存命のリヴィング・レジェンド。

ひかえめに言って神です。

 

 

パーディ老師のドラムはもう完全にグルーヴ重視

体感がしっかりしていてノリがまったくヨレません。

非常にタイトなタイミングながらもけっして機械的ではなく、とにかく身体が動き出してしまうような躍動感があります

 

 

聴いていただくのが早いですね。

 

近年の映像らしいのですが、とても80歳過ぎとは思えない。

 

超余裕で叩いていますが、ある程度ドラムを叩いたことがある方なら、このグルーヴを出すことがいかに難しいかお分かりだと思います。

 

 

ドラムのチューニングも素晴らしく、ハイハットの音色やスネアの粒立ちも極上。

ムダな味付け不用の極上ステーキドラムです。(?)

 

 

こりゃみんな呼びたがるワケだわ。

レコーディングセッションにおいて彼の最大の強みは、歌モノのバックでいっさい派手なことをせずとも、彼にしか出せないグルーヴで歌を引き立てられたことでしょう。

 

携わったレコーディングセッションは、ジェイムス・ブラウン、マイルス・デイヴィス、ボブ・ディラン、アレサ・フランクリン、キング・カーティス、スティーリー・ダン、ボブ・マーリー、モンゴ・サンタマリア、B.B.キング、ジェフ・ベック、ホール&オーツ、ニーナ・シモン、ギル・スコット・ヘロン、ハービー・ハンコック、ラスト・ポエッツ、はたまたSMAPまで、それはもう膨大な数。

 

そしてパーディと言えば、「ビートルズでリンゴ・スターの代わりに21曲を叩いた」というまことしやかな噂もあります。

というかこの噂、ご本人発信らしいですが、真偽のほどはいかに…?

ネット上ではいろいろな憶測が飛び交っているので、ご興味があれば調べてみてください。

まぁ…そんな話も出るくらいたくさんのセッションに参加している、と。

 

これはパーディ氏がリーダーのセッション。

フュージョン、ファンキー・ジャズの名手がズラリ。超贅沢なライブ。

 

 

ドラムの奏法では、今やファンキーなドラムで定番のフィルイン「ダチーチー」の生みの親。

さらに、ロックバンドTOTOのドラマーであるジェフ・ポーカロが叩いた「ハーフタイム・シャッフル」の元となった「パーディ・シャッフル」の発案などが有名です。

 

 

その素晴らしいグルーヴドラムは後年のドラマーに多大な影響をあたえただけでなく、ヒップホップやR&Bのサンプリングソースとして、今日もいたるところで聴くことができます。

 

その昔、トラックを作ったりDJをしたりするときに重宝した、パーディ老師のドラム・ブレイクス(ドラムビートだけが延々入ったレコード)。

 

 

私のドラムの師匠、狩野さんによるバーナード・パーディ・スタイルのドラミング。

 

【レコーディング】ピッチ補正①

 

今回は「ピッチ補正」について書いてみます。

 

 

レコーディングや、いわゆる宅録(自宅録音)のご経験がない方には、もしかしたら聞きなじみのない言葉かもしれませんね。

 

ピッチ補正というのは、録音された歌や楽器の音程を専用のソフト(アプリ)を使って補正することを言います。

 

今やプロからアマチュアまで多くの録音作品で、当たり前のようにこのピッチ補正が施されています。

ご存知ない方は意外に思うかもしれませんが、一般的に歌唱力が高いと言われている歌手の録音でもほとんどはピッチ補正が施されています。

 

 

その理由や、ピッチ補正をすることの是非は後述するとして、まずはピッチ補正の簡単な歴史、そしてピッチ補正ソフトとはどんなものなのかを紐解いてみましょう。

 

 

本来、ピッチ(Pitch)とは正確には音程を意味する言葉ではなく、正確な音の高さにチューンすることを言います。ちなみに音程は、ある音とある音の音高の差のことで、英語ではインターバル(Interval)と言います。

ところが日本では、ピッチ=音程として用いられていることもまるで珍しくありません。

でも、この違いをしっかり認識しておくことで、音楽表現の幅は大きく変わってくる、というのは個人的な考えです。

これについてもまたあらためて書いてみたいと思っています。

 

 

さて、今ではソフト(アプリ)を使って誰でも簡単に行うことができるピッチ補正ですが、これは具体的に言うと「スピード(長さ)を変えずに音高を上げたり下げたりできる」ということです。

 

これでピンときた人はアナログ世代かもしれません。w

 

アナログのメディアで音高を上げ下げしようと思ったらどうすればいいか。

 

そうです。

再生のスピードを速くしたり遅くしたりすればいいのです。

逆に言えば、再生スピードを変えると一緒に音高も変化してしまうのがアナログの録音物です。

レコードとかカセットテープとか。

 

前述したようにピッチ補正には、スピード(長さ)を変えずに音高だけを変化させる必要がありますよね。

だから音楽のレコーディングがアナログでしかなかった時代には、ピッチ補正は夢のような技術でした。

アナログでできたことと言えばテープのつぎはぎくらいでした。(それだけでもかなりいろんなことができたし、いろんなことが試されましたが。)

 

 

それが80年代以降のデジタル化によって少しづつ変わってきます。

 

 

まずサンプラーの登場があります。

 

サンプラーは外部からの音をデジタル化して取り込み、それを音素材として記憶・再生させる機材です。

Ensoniq、E-MU、AKAIといったメーカーからたくさんの製品が発売されました。

 

一般化された頃の多くのサンプラーには、録音された音素材の音高を変化させる機能と、音素材の再生時間を伸ばしたり縮めたりする機能がありました。

サンプラーも、ただ音高を上下させるだけだとスピード(長さ)も一緒に変化してしまうのですが、

2つの機能を組み合わせることで、スピードを変えずに音高だけを変化させることも、音高を変えずにスピードだけを変化させることも可能になりました。

ただ、実際には言うほど簡単ではなく、正確に処理しようと思ったら難しい計算が必要でした。

だからそういう使い方をしていた人は多くないんじゃないかな。

私は当時、父親に頼んで計算式を教えてもらいました。

今やその計算式も使う必要がなくなり、どんなものだったか忘れてしまいましたが…。

 

 

しばらくするとスウェーデンのPropellerhead社がReCylce!というソフトを開発します。

これはサンプリングした音素材を自動的に細かく切り刻んでくれるというソフトで、こんなの今では当たり前ですが、当時はめっちゃ画期的なシロモノでした。

これによって、元の音素材の一部の音高だけを上げ下げすることが容易になりました

それでもなお、ピッチ補正という使い方をするにはめちゃくちゃ大変だったと言わざるをえませんが…。

 

 

…ヤバい。

めっちゃ長くなっちゃう…。

ここでいったん〆ます。w

 

つづきます。

【DTM】シンセサイザーとは4(LFOとまとめ)

前回の記事はこちら

 

アナログシンセサイザー(以下シンセ)は特定の役割を持ったいくつかのセクションが集まってできています。

セクションごとの簡単なご説明その4と、まとめです。

 

オシレーター、フィルター、アンプ(エンベロープ)と来まして、

最後は

LFO

です。

 

 

おそらくシンセに慣れていらっしゃらない方にとっては、こいつがもっとも分かりにくいのでは?

でも要点を押さえていけばさほど難解でもありません。

LFOこそがシンセの最もシンセらしい部分でもあるので、ぜひ使いこなしてくださいね。

 

 

LFOとはLow Frequency Oscillatorの略です。

言葉は難しいですが、ようは音に対して時間的な変化を加えるセクションです。

前回のアンプセクションでお話したアンプ・エンベロープやフィルター・エンベロープも時間的な変化と言えますが、それらが発音(鍵盤を押すタイミングや放すタイミング)に付随したものだったのに対し、

LFOの変化は周期的なものです。

 

 

・LFOを何に適応するか

 

LFOは音程や音量、音色、定位(※1)といった要素を周期的に変化させることができるわけですが、何を変化させるかは、LFOを何に対して適応させていくかによって定めていきます。

音程(※2)ならオシレーター内のPITCHに、音量ならアンプに、音色ならフィルターのCUT OFFに…といった具合にLFOをかけて(適応させて)いきます。LFOを何にアサインするか、という言い方もします。

 

※1 音の配置。ステレオ再生したとき、左右や前後(奥行き)のどのあたりで聴こえるか。ここでは左右のみの定位ですね。

※2 正確には音程とは「ある音とある音の音高の差」を指した言葉で、今回のような場合には音高(PITCH)と言うべきですが、おそらく音程と言った方が伝わりやすいためそうしています。

 

 

何を変化させたいか、に準じてLFOをアサインしたら、次はどのように変化させるかを決めていきます。

ひとくちに変化と言ってもいろいろですが、ここではそれを「周期」「変化の形」「変化の深さ」といった要素で定めていきます。

 

・RATE / SPEED

このパラメーターで変化する周期の速さを調節します。

ソフトシンセなどでは「SYNC」と言って、楽曲のテンポに則した周期の速さを8分音符や1拍3連符といった音符の長さで設定することも可能です。

 

・WAVE

このパラメーターで変化の形を選びます。

サイン波、三角波、ノコギリ波、矩形波、それぞれの波の形に沿って変化していきます。

 

・DEPTH / AMOUNT

このパラメーターで変化がかかる度合い(深さ)を調節します。

 

 

いかがですか?

文章を読むだけだとやっぱりややこしいと感じるかと思いますので、やはり実際にシンセを触りながら確認していただけるといいと思います。

 

何(どの要素)を変化させたいか、それによってLFOをどこにかけて(適応させて)いくか。

このあたりの概念が分かってくると、じつにいろんな音色を作っていくことができると思います。

 

 

 

まとめ

 

さて、4回にわたって書いてきましたが、シンセを構成する主なセクションはこんなところです。

各セクションは下の図のようなイメージで繋がっています。

オシレーターで元の音色を選び→フィルターで音色を加工して→アンプエンベロープで発音のときの音量変化を設定して→LFOで各セクションに周期的な変化を加える。

他にはコーラスとかディレイみたいないわゆるエフェクトを内臓しているものもありますが、それはここでは省略しちゃいます。

 

う〜〜ん。

なるべく分かりやすくと思って書きましたが、ぶっちゃけ難しいですよね。爆

 

でもシンセは面白いですよ!

 

ハマった人はみな時間を忘れて弄ってしまう。そんな中で偶然生まれた音からインスパイアされて曲ができることもあります。

一方、頭の中に作りたい曲のイメージがある場合などは、0からシンセのパラメーターを弄って音を作っていくよりプリセットから音色を選んだ方が効率的なこともあるでしょう。

 

プリセットの音をそのまま使うことに賛否はあると思いますが、それは作りたい音楽が何に重きを置いているかによって変わってくるところだと思います。

個人的には、今はプリセットを使うことも多いですが、プリセットを使わずサウンドを作ることに拘っていた時期もあります。

 

ただ、プリセットを選んだとしても、この連載でお話ししたシンセの基本的な仕組みが分かっていると、そこからより自分が求めているサウンドに微調整していくことも可能です。

ぜひ一歩踏み込んでシンセを使いこなしてみてください!

 

歌モノとインスト

 

ポピュラーミュージックにはジャンルとは別の、場合によってはより大きな括りとして、「歌モノかどうか」という区別があるかと思います。

 

「歌モノ」っていうのは歌が入っている音楽の俗称ですね。そのまんまです。

一方、歌が入っていない楽曲を「インストゥルメンタル」と言い、略して「インスト」と呼ばれたりしています。

 

ポップスやロックでは圧倒的に歌モノが多いですよね。

ジャズなんかだと歌が入っていない曲もいっぱいありますね。

ハウスやテクノなどのダンスミュージックもインスト曲はたくさんありますが、ちょっとしたメロディを歌う声が入っていたりして、歌モノかインストかの境が曖昧なものもとても多い。

 

 

みなさんは普段、歌モノとインスト、どちらを聴くことが多いですか?

 

一般的には歌モノの方がたくさん聴かれているとは思いますが、実際その割合はどのくらいなんでしょうか。

個人的には普段、歌モノとインストを特別意識して分けてはいませんが、歌の有無というのはけっこう大きな違いだなぁとあらためて思ったりしている今日この頃です。

やっぱり我々にとって人の声は、どんな楽器も敵わない、強烈に訴える何かがあるのだと思います。

 

加えて歌モノは「歌詞」があるおかげで、イメージがし易いとも、イメージが限定的になるとも言えます。

 

もっとも、歌は楽器が生まれる前からあるわけで、手拍子や踊りなどと並びもっともプリミティブな音楽的表現です。

その背景を想像すると、「歌詞=言葉」と歌は初めからセットだったでしょうから、音楽と人の声と言葉の結びつきは強いはずです。

 

 

しかし、私は英語をたいして聞き取れないので、他の言語も含めて日本語以外の歌詞で歌われていると、その歌詞の意味は分かりません。

私のような人にとってのいわゆる洋楽は、「人の声は入ってくるけど言葉の情報は入ってこない」という意味ではまた別のカテゴリーになるのかもしれません。

 

スキャットやハミングのように歌詞がなく人の声を楽器的に使うこともありますね。

この場合は歌モノ?インスト? まぁどっちでもいいですけど。

 

 

とにかく「歌=人の声」と「歌詞=言葉」はやっぱり特別なんでしょうね。

 

ただ、これはもちろん優劣の話ではありませんで、インストにはインストの良さがあるわけです。

普段歌モノばかり聴いていらっしゃる方は、インストも聴いてみると、また新しい発見があるかもしれません。

 

【ピアノ】コード弾き入門その4(短3度音程を弾く)

 

前回の記事はこちら

 

前回は弾くことはちょっとお休みして「音名を覚えましょう」ということでしたけれども、いかがでしょうか。

覚えられましたか?

 

 

今回はまた弾いていきましょう。

「白鍵と黒鍵の区別をなくす」ことを目的として、連載その1の回でクロマチックスケール(半音階)を、その2ではホールトーンスケール(全音音階)を弾いてきました。

もう少しだけこれを続けていきます。

 

 

次は何をするか、勘のいい方はお気づきかもしれません。

今回は鍵盤で言うと3つ隣へとステップしていく音階を弾きます。

「2つ飛ばし」という言い方もできますね。

 

鍵盤で3つ離れた音同士の音程を短3度(マイナー3rd)と言います。

 

そして短3度でステップしていくこの音階をディミニッシュスケールと言います。

(名前は覚えなくても大丈夫です。)

 

クロマチックスケールやホールトーンスケールのときと同様に、順次3つ隣へと弾いていきます。

今回も注意点としては間違えないように丁寧に弾くくらいで、あまり細かいことは気にしなくて大丈夫です。

 

やはり「利き手じゃない方の手」で弾くことをオススメします。

反対の手で弾くときは、鏡写しのように左右を反転させればOKです。

 

 

ホールトーンスケールは「2通り」ありましたね。

ディミニッシュスケールは1つ増えて「3通り」になります。

その代わり、1通りの中で使う音の種類は4音と減ります。

 

やはりどの音からでもスタートできることが大事ですが、ここでは便宜上、3通りのスタート音をそれぞれC, C♯/D♭, Dとしましょう。

それぞれのスタート音から順次3つ隣へと弾いていくだけですが、使う音の音名も記載しておきますね。

 

[Cスタートのライン]

C, D♯/E♭, F♯/G♭, A

 

[C♯/D♭スタートのライン]

C♯/D♭, E, G, A♯/B♭

 

[Dスタートのライン]

D, F, G♯/A♭, B

 

クロマチックスケール、ホールトーンスケールと弾いてきた方にとっては、もうさほど難しくありませんよね。

じっくり取り組んで、短3度音程をどこでもパッと弾けるようにしちゃいましょう。

 

 

さらに今回は、音階(スケール)として順次音を移行させていくだけでなく、

「2つの音を同時に(合わせて・重ねて)弾く」ということもしてみましょう。

 

先ほど弾いた短3度音程で、ある音とその3つ右隣の音を合わせて弾いていくわけです。

 

CとD♯/E♭の2音

C♯/D♭とEの2音

DとFの2音

といった具合です。

 

今の段階では、どの指で弾くかはさほど気にしなくても良いと思います。

これはダイレクトに「コード弾き」に繋がる練習ですので、ぜひ慣れておいてくださいね!

 

よかったら動画も参考にしてみてください。

 

 

つづきます。