ソルフェージュのまとめ

前回からのつづき

 

ただ、この方法(トニックソルファ)をもってしても、いまいち歯切れが悪くなってしまう点があります。

それは、日本人にとって「R」と「L」の発音を使い分けることが難しい、という問題です。

 

これはなかなか手ごわいです

 

しかしながら、じつは、基本の7つが♯したり♭したりした場合の名前は、それぞれが別々の名前であれば、本人が分かっていれば何でも良いのです。

当スクールではバークリー式をベースにしつつも、実際に歌うにあたって「R」と「L」の発音を使い分けることが難しければ、

 

♯させながら順に上がって

ド  ディ  レ  リ  ミ  ファ  フィ  ソ  シ  ラ  イ  ティ

 

♭させながら順に下がって

ド  ティ  テ  ラ  エ  ソ  セ  ファ  ミ  メ  レ  ア

 

といった具合に発音しても良いと考えています。

 

これら12の階名を使って歌ったり聴き取ったりしていきます。

 

とは言え、まずは基本の7つ、Do Re Mi Fa Sol La Ti が大事です。

この7音でのソルフェージュがスラスラ歌えるようになると、それだけでもかなりの割合のメロディが音階で聴こえるようになります。

 

ホントですよ!

 

今回は、普段のレッスンで使っているエクササイズの楽譜を貼っておきます。

だまされたと思ってやってみてください。

練習用の音源も貼っておきますね。テンポが速くて大変でしたら、ピアノなどで音を確認しながら、ゆっくり丁寧に、なるべく正確に歌っていきましょう。

階名のDo、Re、Mi…は、本来は書いてないもので練習した方が良いです。キーが違う楽譜を見たときに対応できなくなってしまいますから。今回はあくまでご紹介ということで、どなたでも歌いやすいように階名のDo、Re、Miをつけておきました。

階名のDo、Re、Miを歌詞だと思って、おぼえて歌えるくらいに繰り返してみてください。

 

つづく

 

 

Solfege Exercise 1 (C Major Key)

 

Solfege Exercise 2 (C Major Key)

 

Solfege Exercise 3 (C Major Key)

 

Solfege Exercise 4 (C Major Key)

 

トニックソルファで歌おう

 

前回からのつづき

 

もちろんファ♯だけでなく、ド♯でもミ♭でも、いずれも歌うには1つの音に対して文字数(発音数)が多すぎて無理があります。

 

一方、小さい頃からピアノをやっているような人たちは、例えばファの半音上を歌うとき、ファと言いながらもファの半音上の高さで歌っています。

名前を変えずに、頭の中で処理して音の高さを上げ下げしているんですね。

これも、ちゃんと各音程を歌える前提で、もうずっとそうしてきている人にとっては難しくなくても、今から相対音感を身につけようとしている方には良いやり方とは言えません。

建物の4階を指して3階だと言っているようなものですから。

 

このことを解決するために、当スクールでは、12の音程それぞれに階名をつけていきます。

日本ではあまり普及していませんが、アメリカのバークリー音楽大学などで、ソルフェージュやイヤートレーニングに使われているものです。

 

Do Re Mi Fa Sol La Ti の基本の7つと、それらが♯したり♭したりしたときの音にも階名をつけていきます。

まったく関係のない名前ではなく、基本の7つがそれぞれ

♯する場合は母音を「i」に

♭する場合は母音を「e」に

変えていきます。Faが♯したら「Fi」となるわけです。

 

各階名を♯させながら順に上がっていくと

Do  Di  Re  Ri  Mi  Fa  Fi  Sol  Si  La  Li  Ti

 

各階名を♭させながら順に下がっていくと

Do  Ti  Te  La  Le  Sol  Se  Fa  Mi  Me  Re  RaRaのみ例外)

 

このように、12の音程にもれなく階名をつけていくこの方法を、トニックソルファと言います。

 

ここでSol(ソ)の半音上を見てみると、Si(シ)となっていますね。

みなさんのよく知る「ドレミファソラシド」のままこれをやると、「シ」が2つになって区別がつかないので、「Ti(ティ)」を使っていきます。

 

サウンド・オブ・ミュージックという映画の中で流れる「ドレミの歌」でも、シではなく「Ti」と歌っていますね。

 

つづく

「ファ♯」って……

前回からのつづき

 

ここで階名のドレミについて、もう少し補足しておきます。

トニック(主音)をドとし、そこから上に、レ、ミ、ファ、と続くわけですが、それでみなさんがよく知るのは「ドレミファソラシド」だと思います。

 

しかし、当スクールではそれを「ドレミファソラティド」としていきます。

「シ」ではなく「ティ」です!

 

何だよそれ~~、と言われると思いますが、それで徹底していきます。

 

なぜか。

 

「♯」と「♭」というものは聞いたことがありますよね。

「♯は半音上げる」、「♭は半音下げる」という記号です。

 

ちなみに「半音」というのは、西洋の音楽や楽器における、もっとも小さな音程です。階段の1段をイメージしてみてください。ピアノで言えば、1つ隣の鍵盤までの音程(白鍵だけでなく黒鍵も含むすべての鍵盤での隣です。)、ギターで言えば、1フレット分の音程です。

 

みなさんは、例えば「ファが半音上がった音」のことを何と言いますか?

 

ファ♯?

 

ですよねぇ……

 

じつは、ファ♯というのは正式な言い方ではありません。

だって、ファはイタリア式の言い方で、♯っていうのはモロに英語ですからね。

イタリアでもアメリカ・イギリスでも「ファ♯」とは言いません。

日本でも、ちゃんとした楽典(西洋音楽の基礎的な決まりごとや理屈が書いてある本)には、「ファ♯」といった表現はどこを探しても書いてありません。

 

でも学校の音楽の授業で「ファ♯」って習った気もしますよね。

しょうがないです。音楽の先生の先生がそうやって教えていたりするので。

 

何が間違っているとか誰が悪いとかはともかく、今やりたいのは、音楽を楽しむための力をつけて、音楽と仲良くなって、思い思いにいろんなメロディ、リズム、ハーモニーを奏でていくことです。

そのために、相対音感を身につけたいのです。

そのために、階名でソルフェージュしていきたいのです。

 

さて、メロディのうちのいくつかの音が♯したり♭したりする(臨時記号がつく)というのは、さほどめずらしくありません。

もちろん最初のうちは臨時記号があるようなものではなく、もっとシンプルなメロディを歌う練習をしていきますが、いずれは避けて通れません。

 

そのとき、「ドーレーミレーファシャープ~~」なんて歌えますか?

「ラーシドシャープシラーソーファシャープ~~」なんて無理じゃないですか?

 

つづく

同じ高さで歌うために

 

前回からのつづき

 

それでは、階名、つまりドレミでのソルフェージュについて、練習の仕方をお話します。

基本的には、そのキーのトニック(主音)を「ド」として、以下レ、ミ、ファ、と割り当てた階名で、まずは歌う練習をしていきます。

 

自分がやりたいのは、ピアノやギター、サックスなどの楽器であって、歌うことじゃないので、歌う練習は必要ないのでは?と思った方は、このコラムを読み返してみてくださいね。

楽器を演奏したいのだとしても、相対音感はぜひ身につけていただきたい力です。

メロディを階名のドレミで聴き取れるようになるためにも、自ら声を出して歌うということがとっても効率の良い練習になります。

 

さて、慣れないうちは、正しい音程で歌うのが大変かもしれません。その場合は、ピアノなど(なければスマホのアプリ等で十分です。)で音をよく聴いて、そこに自分の声を合わせていきます。

 

ここで、普段、声を出して歌うということをしていない方は、ピアノの音に自分の声を合わせるのが困難、もしくは合っているかどうか判断ができない、ということがあるかもしれません。

 

これを解決するには、1つには喉の柔軟さ、もう1つには2つの音を聴き比べるということが必要になってきます。

 

普段、声を出して歌うということをしていないと、喉が固まってしまい、思ったように自分の声を上げ下げしにくくなってしまいます。普段から気ままに歌を口ずさむことには、喉を柔軟にするためにもとても良いことだと思います。

また、パトカーのサイレンや、オートバイのエンジン音、何か物が上昇したり落っこちたりするときの効果音など、音の高さが滑らかに上がったり下がったりする(ポルタメントと言います。)ものをイメージして声に出して真似してみるのも、喉の緊張をほぐすには良いと思います。

 

2つの音を聴き比べる(今は、2つの音が同じ高さ(ユニゾン)であるかどうかを判断すること)にあたっては、音色の違いということも無視できない要素になってきます。

おそらくは、ピアノとピアノ、ギターとギターというように、同じ音色、もしくは非常に似かよった音色であれば、2音が同じ高さになったときの判断は比較的容易だと思います。

しかし、自分の声とピアノでは音のキャラクターが違いすぎて、たとえ同じ高さで歌っていたとしてもそれを同じとは捉えにくいかもしれません。その場合はチューナー(これもスマホアプリで十分です。)を使って、歌いやすい高さの音をなるべくまっすぐに歌い、その音名を確認し、ピアノでその音を鳴らしてみましょう。そして、「あ~これが同じ高さかー」と、その状態を確かめてみてください。

そのうえで、上記のパトカーのサイレンの要領でゆっくり自分の声を上げて、もしくは下げていくと、「あっ、今同じになったな」というポイントが見つけられるようになってきます。

 

ソルフェージュは、本来はそれを指導できる人と練習していくのが間違いがなく、効率も良いですが、お1人で練習する場合には、いい加減な音程で歌っていては意味がないので、そこは注意してください。

 

つづく

音名はCDE、階名はドレミ

前回からのつづき

 

「音名はCDEのアルファベット」「階名はドレミ」で音名と階名を使い分けると、前回のこの図Aの音符は

音名はC、階名はソということになります。

 

音名は、五線譜で言えばどの場所の音符がアルファベットの何になるか、で、順に並べると図Bのようになります。

そしてこの名前は、キーが変わっても、いかなるときも変化しません。

ですので図Aの音符は、常にCです。

 

階名は、そのキーのトニック(主音、中心に感じられる音)を「ド」とし、ドを基準として、そこからのインターバル(音程)ごとに、ドレミファソラティドと順に名前が割り当てられます。

これを俗に「移動ド」と言ったりしています。

つまり、ある一音(例えば「C」)で見ると、キーが変わると、階名が変化することになります。

 

図Aでは調号というキーを表す「♭」が1つ付いていますので、この場合のキーはFメジャーということになります。

とすると、 音名「F」が階名「ド」となり、そこから順に「Gがレ、Aがミ、B♭がファ」と、階名が割り当てられ、「Cがソ」となるわけです。

 

なんとなく分かってきましたか?

 

おそらくは階名やキーについての説明は、現段階では不十分だと思いますが、とりあえずは

 

・音の名前には、音名と階名がある

・1つの音に対して音名は固定で、階名はキーによって変わる

・音名はCDEのアルファベットで、階名はドレミで、と徹底する

 

この3点を押さえておいてください。

 

以前お話しした、絶対音感と相対音感のお話を思い出してください。名前のとおり、絶対音感は絶対的な、相対音感は相対的な音感でしたね。

これ、音名と階名にもちょっと似ているところがあると思いませんか?

 

音楽を楽しむにあたってみなさんに身につけていただきたいのは、相対音感です。

そして、相対音感を強くするため(聴いたりイメージしたりしたメロディやハーモニーを、演奏に落とし込んだり、正確に歌ったりするため)には、階名を意識していきます。

 

ソルフェージュは、音名でなく、階名で歌ったり聴いたりする練習をしていきましょう。

 

つづく

まことに遺憾です

 

前回からのつづき

 

音名と階名、それぞれがどんなものかをお話ししてきましたが、違いが整理できましたでしょうか。

それでは、実際には音名、階名それぞれで、どんな名前が使われているのでしょうか。

 

前回、「ふるさと」のメロディは階名で「ドドドレミレミミファソ」になると言いましたが、じつは日本では音名にも階名にも「ドレミ」が使われていることが多いのが現状です。

 

これ、思いっきり「?」ですよね。

 

前々回の写真の鍵盤の位置、および今回の図の音符、これ、いずれも音名は「ド」と呼ばれていたりします。

でも、キーがFメジャーキー(へ長調)だとすると、階名は「ソ」になるわけです。(詳しくは後述します。)

そして、音名での「ファ」が階名では「ド」になると。

 

・・・・・。

 

わけわかんないですよね。

 

音名、階名の区別がしっかり整理されていて、自分なりに頭の中でちゃんと理解している、もうずっとそうやってきている、という人ならいざ知らず、これから知って、整理し、理解し、音楽と仲良くなっていこうとしているみなさんにとって、こんなに理解し難い名づけ方というのはいかがなものか。

 

なぜそんなことがまかり通って、マジョリティにまでなってしまっているのか。

私はそのあたりの歴史にはさほど明るくないので、ここで多くは語れませんが、おそらくは戦前から戦後にかけての「絶対音感教育」ならびに「固定ド唱法のススメ」が生んだ歪みではないかと思っています。

 

この名前の混同のせいで、階名の認知度が低くなり、相対音感が育ちにくくなり、ひいては気軽に音楽を楽しむ人の数が増えないことにもなっています。まことに遺憾です。

 

このことも含め、はっきり言って、音楽を始めようとする大人の方にとって、ここ日本でそれを学ぶためのインフラは壊滅的、というか「無い」です。涙。

 

悲観していてもしょうがないので、当スクールでは、歪んだマジョリティに取り入ることなく、「本当に」楽しむための力が身につくにはどうしたら良いかを考えて考えて、レッスンに落とし込こむことを断行していきます!

 

まず、「音名はCDEの英語で」「階名はドレミで」とし、きっちり音名と階名を使い分けることで、生徒のみなさんの混乱を避け、整理と理解を促進していきます。

 

つづく

「ピー」と「ポー」

 

前回からのつづき

 

「階名」は音名と違い絶対的な音の高さを表すものではなく、ある基準の音からの音程(関係性)を表す、相対的なものです。

ですから、単独の音を階名で表現することは、本来はありません。

 

例えば、救急車の「ピーポーピーポー」というサイレンの「ポー」を基準としたとき、「ピー」の音がどのくらい高くなっているか。そうしたときに、基準の音に一つ名前を与え、高くなった音にもその高くなった度合い(音程)によって名前をつけ、階名とします。

 

カラオケのキーチェンジ機能はご存知ですよね。あれの要領で、「ピーポーピーポー」のサイレンのキー(キーについても後日お話します。)を上げたとしましょう。すると、当然「ピー」も「ポー」も音が高くなります。ですが、「ピー」と「ポー」の関係性(音程)は変わらないので、しばらく聞いていると救急車のサイレンとして、違和感なく聞こえると思います。もし、この関係性(音程)までもが変わってしまったら、救急車のサイレンには聞こえないはずです。

 

さて、こうやって「ピー」と「ポー」が関係性(音程)を保ったまま、音が高くなったり低くなったりしたとき、最初につけた階名はどうなるか。

 

どうなると思いますか?

 

じつは変化しないのです。

ピーの階名が「ミ」、ポーの階名が「ド」だとすると、その二つを関係性(音程)を保ったままに、いくら高くしようと低くしようと、ピーは「ミ」でポーは「ド」だということです。

 

童謡の「ふるさと」のメロディの音を順に階名で言うと「ドドドレミレミミファソ」となります。

そして、この曲のキーをいくら上げようと下げようと、要はキーが何であっても、階名は「ドドドレミレミミファソ」のままなのです。

ということは、一つずつの音というよりも、その関係性に名前がついていると捉えることもできます。つまりは相対的な名前だと。

 

分かってきましたか?

 

音楽の要素のうち、音の高さや音程は、この「音名」と「階名」の2つを使って理解していきましょう。

とくに「階名」は、相対音感を身につけるうえでとても重要になってきます。

ひきつづき、もう少し「音名」と「階名」についてお話していきますので、お付き合いください。

大事なところですので、あやふやにしないでしっかり整理しておきましょう。

 

つづく

「音名」と「階名」

 

前回からのつづき

 

ソルフェージュや相対音感の話をするうえで、ひとつ整理しておきたいことがあります。それは音の名前です。

 

音の名前と言えば「ドレミ」を思い浮かべる方が多いと思いますが、そもそも日本では「イロハ」がそれに当たるものでした。

「ドレミ」はイタリアでの音の名前です。

他にも、ロックやジャズを少しかじると「CDE(シーディーイー)」のアルファベット(英語読み)や、クラシックでの「CDE(ツェーデーエー)」のドイツ語読みなんかも聞いたり見たりしたことがあるかもしれません。

 

これらは国(読み)の違いはあれどみな音の名前なのですが、音の高さを表す「名前の付け方そのもの」に大きく二種類あることをご存知でしょうか。

 

それは「音名」と「階名」です。

 

聞いたことありますか?

義務教育の音楽の授業の中で、せめてこれくらいはしっかり教えていただけると良いのですが……。

 

何でもそうですが、「知らない」ことは、得体が知れなく感じられ、不安で、怖く、近寄り難く、不可能に思えます。

逆に「知る、理解する」ということは、親近感が湧き、安心が増し、怖くなくなり、近寄っても大丈夫に、できるんじゃないかという気になってくることに繋がります。

ですので、整理していきましょう。知っていきましょう。理解していきましょう。

 

はい、「音名」です。

これはそのまんま音の名前ですね。もう少し丁寧に言うと、絶対的な音の高さに対する名前です。

例えば、我が家の洗濯機は洗濯の完了が近づくと「ピーッピーッピーッ」と音が鳴るのですが、これは日によって音が高かったり、低かったりと変化することはありません。基本的にいつも同じ高さです。そうしたときに、この洗濯機の音の高さを言い表すのが「音名」です。

 

この写真の、指で押さえている鍵盤は、しっかり調律さえしてあればどのピアノでも同じ高さの音が鳴ると思います。この任意の、ある鍵盤で鳴る音の高さを言い表すのが「音名」です。

 

どうでしょうか。ある高さの音に対して1つの名前が付けられているということですね。

 

では「階名」とは何なのでしょうか。

 

つづく

ソルフェージュをしよう

 

前回からのつづき

 

相対音感をもってすれば、基準の音から導かれる様々な音程を判断することができ、そのそれぞれに名前をつけていくことが可能となります。

それが、所謂「ドレミ」というやつです。

 

スクールでは、少し前にお話ししたリトミックの一環、というかそれと並行して、「ソルフェージュ」という練習を、これもいずれのコースにおいても実施していきます。

 

「ソルフェージュ」というのは、いろんなメロディをドレミで歌ったり聴き取ったりする練習です。

これによって、楽器はなんであれ単線のメロディは「歌えれば演奏できる」ようになりますし、歌もより正確に音程を認識して歌うことができるようになります。

 

そして、ここ重要です!よく覚えておいてくださいね。

この相対音感は、絶対音感と違って、大人になってからでも身につきます!

ホントですよ!

 

というか、そもそも音感というのは、ほぼ全ての人に備わっています。

例えば、同じ言葉でも地方によってイントネーションが違うのが分かりますよね。それで十分、音感はあると言えます。

要は、漠然とただ「語尾が上がった」とか「語尾が下がった」くらいにしか認識していない、その上がり具合や下がり具合を「音程」として掴んでいきましょうということです。

 

ただ、とっても悲しいことに、この相対音感を身につけるための練習やソルフェージュは、専門に音楽を学ぶ場では必須の項目ですが、趣味で音楽を楽しもうとする人に対しては、ほとんどその重要性が語られることも、レッスンでとりあげて練習することもありません。

 

なぜなんでしょうか。ずっと疑問です。

もう、趣味の方たちへのレッスンでは、そういう核心には触れずに、なんとなく表面的に音楽をやっているような気分に浸ってもらえればそれで良いでしょ、っていう、ぶっちゃけそういうの教えるのめんどくさいよね、っていう、そんなレッスンがまかり通っている気がしてならないです。

 

このコラムがひと段落したら、相対音感を身につけるためのプログラムの一部を、このブログでもご紹介していこうかと思っていますので、ぜひトライしてみてください。

少しづつビルドアップしていくので、最初はけっして難しくないですよ。

 

つづく

やっと本題の「○○音感」について

 

前回からのつづき

 

絶対音感がなければ音楽を楽しめないなら、既に成人していてその能力を持っていない人は、この先もずっと楽しむことができないことになります。

そんなわけありません。心配しないでくださいね。絶対音感がなくたって堂々と音楽やって良いんです。

 

クラシック音楽の世界は別にして、プロでもアマチュアでも、素晴らしい演奏をしている人、音楽を楽しんでいる人のうち、じつに多くの方が絶対音感を持っていません。

 

ただ、絶対音感を持っていなくても、先に述べた「歌える曲であれば演奏もできる」力を、彼らは持っています。

そしてそれはやはり、音を頼りにして、ということです。

 

絶対音感に比べると、かなり認知度が低いと思いますが、「相対音感」というものがあります。

聞いたことありますか?

 

この「相対音感」こそ、具体的な「音楽を楽しむための力」としての主だったもののうちの一つです。

具体的な話をすると言ってから、実に6回目にしてついに出てきました。でも、まわりくどいようでいて、全部大事なお話なんです。ホントに。

 

さて「相対音感」とは何なのか。なんとなく予想ができますか?

要は「絶対」に対しての「相対」ということなんですが、相対音感だけでは、絶対音感のように、ある高さの音を聴いてパッとその音の高さを判断することはできません。

しかしながら、一つでも基準となる音を与えられれば、それ以降に聴いた音の高さは、すべてその基準からの関係性、つまり相対的に判断ができます。

 

うまく伝わっていますでしょうか。

「この音がドだよ」と聞かされれば、その他は「じゃあこれはレだな、次はソだな」といった具合に分かるということですね。

 

どうですか?

「あ、オレ、相対音感持ってるわ」という方も中にはいらっしゃるかもしれませんね。

 

つづく