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ジャンルを整理する16 ニューウェイヴ

 

ロックのジャンルをおよそ時系列に沿ってご紹介してきました。

 

前回がパンクロックでしたので、今回は

 

ニューウェイヴ

(New Wave)

 

いってみたいと思います!

 

 

ニューウェイヴは1970年代の終わりにパンクロックと入れ替わるようにして台頭してきたムーブメントです。

 

とはいえ、その音楽のスタイルはじつにさまざまで、ニューウェイヴという言葉だけではどんな音楽なのか特定しきれません。

ですからニューウェイヴとは、ジャンルというよりも、その時代(70年代終わりから80年代前半にかけて)に登場した新しいバンド・アーティストやムーブメントを総称した言葉とも言えます。

ロックとしては既成概念にとらわれず、それでいてアフリカや各地の民族音楽、ファンクやソウルなどのブラック・ミュージックにも影響を受けているものも多数あります。

また、時代背景(楽器・機材の発展)もあり、シンセサイザーをはじめとする電子音が多用されていることも特徴です。

 

多様性!

 

 

細かく見ていくと非常にたくさんのサブジャンルでごった返しています。

 

そのそれぞれが互いに影響しあったり、混ざったりしているので、正確に分ていくことは困難です。

ジャンルのネーミングもいろいろな角度からなされているので、横一列で語れるものでもなく…。

 

このあたりになってくると、やっぱり無理やりジャンル分けすることの意味もあまりないような気がします。

 

 

いちおう主だったものをごく簡単にご紹介していきますと

 

ノーウェイヴ

パンクの精神を引き継ぎつつも、音楽的にはより実験的・前衛的なアプローチをしました。

ニューヨークのコンテンポラリー・アート界隈とも密な関係にありました。

DNA

 

ポストパンク

ノーウェイヴ同様にパンクの精神を引き継ぎ、こちらは主にイギリス(ロンドン)で発展してきた流れ。

ポップグループ(Pop Group)

 

ネオサイケデリック

エフェクトを用いた幻想的なギターサウンドを展開しました。

エコー&ザ・バニーメン(Echo & The Bunnymen)

 

インダストリアル

ノイズやエレクトロをロックに融合させ、ダークな世界観を打ち出しました。

スロッビング・グリッスル(Throbbing Gristle)

 

エレクトロポップ(シンセポップ)

シンセサイザーや電子音を多用したエレクトロとポップミュージックの融合。

クラフトワーク(Kraftwerk)

 

ニューロマンティック

エレクトロポップな曲調と、グラムロックの流れを汲むヴィジュアルが特徴。

デュランデュラン(Druran Duran)

 

UKレゲエ・ダブ

ジャマイカ発のレゲエやダブが、ジャマイカ移民の多いイギリスで独自のキャラクターを確立しました。

ニュー・エイジ・ステッパーズ(New Age Steppers)

 

ツートーンスカ

パンクとスカの融合。コンセプチャルな白と黒の衣装やヴィジュアルイメージで活動を展開しました。

スペシャルズ(The Specials)

 

ブルーアイドソウル

シンプルに白人によるR&Bやソウルミュージックです。AORとも近い音楽性。

ホール&オーツ(Daryl Hall & John Oates)

 

ネオモッズ

パンクロックの影響を受けたモッズのリバイバル。

ザ・ジャム(The Jam)

 

ネオロカビリー

パンクロックの影響を受けたロカビリーのリバイバル。

ストレイキャッツ(Stray Cats)

 

 

ネオアコースティック(ギターポップ)

流行りのエレクトロサウンドを多用せず、アコースティックでリリカルな音楽を展開。

アズテック・カメラ(Aztec Camera)

 

 

サブジャンルに分類しきれないバンド・アーティストもたくさんあります。

 

ほかの主だったバンド・アーティストは

 

 

ブロンディ(Blondie)

ブロンディもニューウェイヴなバンドの代表と言えるでしょう。

 

トーキング・ヘッズ(Talking Heads)

パンクシーンから登場するも、さまざまな音楽的変化を見せたバンド。

 

ジョイ・ディヴィジョン(Joy Division)/ニューオーダー(New Order)

ポストパンク・バンドのジョイ・ディヴィジョン、ヴォーカルのイアン・カーティスの死後、ニュー・オーダーと変名。

 

ポリス(The Police)

スティングが率いたイギリスの3ピースバンド。レゲエやスカを取り入れた疾走感のあるロック。

 

エルヴィス・コステロ(Elvis Costelo)

さまざまなルーツ・ミュージックを取り入れたコステロも息の長いアーティストです。

 

カルチャークラブ(Culture Club)

ニューロマンティックを代表するバンド。女装ヴォーカルのボーイ・ジョージは一躍ときの人に。

 

キュアー(The Cure)

 

ディーヴォ(DEVO)

 

U2

モンスターバンドのU2もニューウェイヴ出身と言えるかも。

 

XTC

 

パブリック・イメージ・リミテッド(Public Image Ltd.)

元セックス・ピストルズのジョン・ライドンのバンド。

 

 

などなど…キリがない。

 

いくつかのバンドは後のウルタナティヴ・ロックへ移行したり、直接的な影響を与えたりしています。

 

 

日本のニューウェイヴ

日本ではご存知YMOや、P-MODELプラスティックスヒカシューといったテクノポップ・バンドのほか、一風堂有頂天PINK、パール兄弟といったバンドが活躍しました。

 

 

ニューウェイヴを1回にまとめるのはムリがありましたが、ざっとこんな感じです。

 

【ヴォーカル】まとめ:本田美奈子さん

 

おもむろに本田美奈子さんの動画をまとめてみました。

彼女よりも単に歌が上手い人はたくさんいるかもしれませんが、歌への気持ちの乗せ方は抜群です。ハンパない。

歌が大好きなんだなぁ、とつくづく思う。

やっぱり「好き」という気持ちは何よりも強いですね。

 

 

このMVの彼女はめちゃくちゃカワイイ。「1986年のマリリン」よりこっち派。

 

圧巻のロングトーンもさることながら、このロケーションならではの伸びやかでゆったりした歌い方が素晴らしい。

 

楠瀬清志郎さんとデュエットした隠れた名曲。

 

ミュージカル女優としても才覚を発揮しました。ストーリーの前後がないテレビ収録ですら、この感情の入り方。すげぇ。

 

クラシック・クロスオーバーの人気曲。

 

なんでも自分流に歌い上げてしまう。

 

以下、カバーを中心に。

 

 

 

 

 

 

大事です、チューニング③ 平均律・純正律

 

チューニングの話のついで?に平均律純正律についても触れておきます。

 

 

平均律(十二平均律)

 

平均律は1オクターブを12等分してその1つを半音とする音律(≒チューニング)です。

 

1オクターブを12等分。

非常にシンプルで分かりやすいですね。

 

 

しかし、響きとして「それ」がベストかというと、必ずしもそうじゃなようでして。

 

 

音というのは空気の振動です。その振動の波を我々の鼓膜が感じ取って音として聴こえる(認識する)ことができるわけです。

2つの音、つまり2つの波が同時に発生したとき、その2つの波の周期(周波数・振動数)が同じだったら完全に同調して1つに感じられることになります。

 

ところが、この2つの周期が少し違う(ズレた)だけで一気に調和が崩れてしまいます。

 

1つの波が1秒間に10回波打つのに対し、もう1つの波は11回波打つようなイメージです。

それよりは、例えば1つが10回に対しもう1つが20回のときの方が調和がとれていることになります。

 

かたや10:11。かたや10:20、つまり1:2ですから。

 

そういったシンプルな周波数の比率になる関係は、実際に音を聴いたときにもとても純粋な響きになっています。

具体的には、2つの音を鳴らしたときに「うねり」が起きない。

 

 

で、平均律。

1オクターブを12等分した場合のそれらの周波数の比率は、じつは結構複雑になってしまうんです。

 

響きが良いとされる3度や5度の音程でも少しうねっている。

 

 

純正律

 

その周波数比率をシンプルにしたものが純正律です。

 

だから純正律の方が美しいと考える人はたくさんいます。

実際、弦楽器の管楽器のアンサンブルや合唱などで音程をとるときは純正律で、つまりうねりのない純粋な響きを求めていきます。

 

 

ただ、純正律は周波数比率をシンプルにした結果、1オクターブを12で割ったときの間隔はほんの少しだけ不均等になるわけです。

 

ピアノやギターなどの楽器で、何かの音を基準に純正律でチューニングしてしまう(ギターの場合、フレットの間隔もそれに準じることになります。)と、そのキーでしか演奏できなくなってしまいます。曲中の転調もできない。

 

 

ですから一般的には、ピアノやギターなど現代の楽器の多くは平均律でチューニングされています。

 

チューナーも平均律です。

チューナーの針ド真ん中が平均律でのジャストピッチです。

ちなみにチューナーによっては、真ん中から少しだけ離れた左右に小さな三角の印がついているものがあります。

じつはこの印、純正律での長調の第3音(左側の印)と短調の第3音(右側の印)の音程を示しています。

 

 

先に申し上げたとおり、

平均律は厳密に言えば少しだけ響きが濁っていることになります。

その「少し」を犠牲にして利便性を優先させたということですね。

 

 

ただ私の耳では、平均律でチューニングされ演奏された音楽を「濁っている」と感じることはありません。

物心ついてからずーっと平均律の音楽を耳にしてきた結果かもしれません。

しかし、そんな耳でも純正律の音楽を聴くと、やはり美しいとは感じます。

平均律と純正律はしばしば対立項として語られますが、個人的には、どちらが良い悪いということもないかなと思っています。適材適所と言うか…。

 

大事です、チューニング②

 

前回につづいてチューニングです。

 

基本的にはチューナーに合わせて各々の楽器をチューニングすればいいのですが、

じつはチューニングには「基準となる音の高さ」にバリエーションがあるのです。

 

 

西洋の音楽(楽器)では音の高さを表す「音名」にアルファベットが使われます。

(ドレミやイロハもありますが、ポピュラーミュージックでは英文字を使うのが一般的)

A〜Gまでのアルファベットが順に当てがわれ、Gの次はまたAに戻ります。(もちろん間に♯/♭の音を挟みながら)

その中のA4(4オクターブ目のA)という音が基準音とされています

ピアノでいうところの真ん中より少しだけ右にあるA、ギターでは1弦5フレットのAがそれです。

 

 

基準音はHz(ヘルツ)という周波数の単位を使ってその高さを言い表します。

 

A4は国際基準では440Hzとなっています。

 

これで統一されていれば問題ないのですが、実際のところ現在の基準はA4=441Hzや442Hz、443Hzなどバリエーションがあります。

ヨーロッパのオーケストラなどでは446Hzということもあるようです。

うんと昔はこれが435Hzだったこともあるそうで、だんだん上がってきている(高くなってきている)んですね。

A4=440Hzという基準は1955年に国際標準化機構(ISO)ということろが定めたそうですが、これもだんだん上がっていくA4の「ある地点」でしかなかったということでしょう。

 

 

ところで、1Hzの違いとはどのくらいのものなのでしょうか。

 

音楽の音の高さを表す単位としてもう1つ、セント(cent)というものがあります。

セントは半音を100に割った単位、つまり半音が100セントになります。

周波数Hzを音楽的な半音や全音に換算していくと小数点以下がたくさんの複雑な数字になってしまいますが、その点セントは分かりやすいですね。

 

例えば440Hzと441Hzの差をセントに換算すると、4セント弱となるようです。

半音を100としたときの4です。

 

これをどう捉えるかは人それぞれだと思いますが、個人的には「どっちでもいいよ〜」というくらいにしか思っておりません。

基準音を高くした方が明るい印象になるので、多くの人(演奏ずる側も聴く側も)がそれを望ことで徐々に基準音が高くなってきた、というのが一般的な見方だそうですが…。

明るい印象?そんなに違うかな〜?プラシーボレベルのような気がして。すみません、私が鈍感なだけかもしれませんね。

でも、そもそも「明るい方が良い」っていうのは短絡的な気が…。

 

 

あっ!

どっちでもいいよっていうのは、「全体の基準音を何にするか」って話ですよ。

合奏をするときに、各々バラバラの基準音でチューニングしてもいいと言っているわけじゃありませんので、誤解なきよう。

 

合奏するときはしっかり基準音を申し合わせして、各々正確にチューニングするようにしましょう

 

 

ポピュラーミュージックでは440Hz〜442Hzが一般的です。

 

電子ピアノやシンセ・キーボードなどの電子楽器は出荷時で440Hzにチューニングされています。大体のものは設定で変えられると思います。

 

ピアノは調律のときになにも言わなければ、442Hzでチューニングする調律師さんが多いようです。440Hzや441Hzなどリクエストがあればお願いしましょう。生ピアノは都度チューニングできないので、合奏のときは他の楽器がピアノに合わせる必要があります。

 

管楽器に多い「移調楽器」は、基準音のAそれ自体が別の音名になっているので認識しておきましょう。E♭管の場合はF♯/G♭B♭管の場合はBの音が、ピアノなどいわゆるコンサートキー(C調)のAに相当します。

 

大事です、チューニング①

 

今回は「チューニング」について。

 

 

楽器を演奏するにあたっての準備としては、もっとも大事であり、意外とおざなりにされがちでもあるチューニング。

正しくチューニングされた楽器を使わないと、思わぬ弊害が出てくることにもなります。

チューニングについて知って、正しくチューニングすることを習慣づけていきましょう。

 

 

広くは楽器を演奏に最適な状態にすることすべてを指してチューニングと言うこともありますが、今回はその中の「音の高さを正確に合わせる」ことに絞ってお話ししていきます。

 

音の高さを合わせるといっても、そこにも2つの意味があります。

1つは自分が演奏する楽器(の中で)のチューニング。

もう1つは合奏をするとき、それに参加する楽器同士で行うアンサンブル全体のチューニングです。

 

 

楽器によってチューニングの仕方はさまざまです。

 

・ピアノ

ピアノのチューニングは「調律」と言われますね。

調律師の方に、最低でも1年に1回は施してもらうのが良いとされています。

調律師という専門職があることからも分かるように、自分で行うことは困難です。

 

・ギター、ベース、ウクレレ

これらの弦楽器はペグという弦巻きを回して、各弦の張り具合を調節していきます。

ちょっとしたことですぐに狂って(ズレて)しまうので、頻繁にチューニングするようにしましょう。

フレットのある弦楽器は、開放弦を正しくチューニングしても、高いフレットを押さえて弾くと音程ズレてしまうことがあります。これを補正するためのオクターブチューニングも大事です。

 

・サックス、フルート、トランペット

これらの管楽器は、管の端から端までの長さをわずかに長くしたり短くしたりしてチューニングします。

1音ごとではなく、全体の音程を上げ下げすることになります。

サックスやフルートは管体の穴を塞ぐキーの開き幅によっても変わってきますが、繊細なので基本的には専門のリペアマンにお願いしましょう。

 

・ドラム、パーカッション

スネアドラム、タム、バスドラム、コンガ、ボンゴ、ジャンベといったいわゆる皮モノは、打面を張るテンションを調節して音高を上げ下げします。

その他、音の高さではありませんが、皮モノも、金モノ(シンバル類)もミュートで音の残響を調節します。

音階のある楽器とは違いますが、これらの打楽器もチューニングによって印象はがらっと変わります。

 

 

チューニングには正確な基準音が必要なので、なにかしらのツールを用います。

 

手軽で一般的なのはチューナーです。

音の高さに反応して振れる針をセンターに合わせることでチューニングする機械です。

箱型のもの、クリップタイプ、ペダルタイプなどいろいろな製品があります。

スマホのアプリもあります。

 

他には、基準音のAを鳴らす音叉や、笛(ピッチパイプ、調子笛)を使うこともあります。

 

 

なにしろ視覚で確認できるのでチューナーを使うのが楽だしオススメなのですが、一方で「まったく耳を使わずにチューニングできてしまう」のも良いことばかりとは限りません

合っている、合っていないを自分の耳で判断できるようにならないからです。

 

歌はもちろんのこと、じつは多くの楽器も演奏の仕方によって音程を作って(自分で音高をコントロールして)います。

そのとき、正しい(気持ちのいい)音程で鳴らせているかどうかは、やはり自分の耳で確認・判断していかなければなりません。

 

やはり音楽ですから「耳を育てていく」ことが大切で、チューニングにしてもチューナーにたよるばかりでなく、自分の耳で合わせることにトライしていくのもいいと思います。

 

 

つづく