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【リズム】グリッドを作る①

 

今日はリズムについて。

 

リズムについてと言っても幅広いですが、今回はグルーヴや微妙なノリの違いといった話ではなく、

「細かい音符やシンコペーションが苦手だという方が、少しでも苦手意識を拭えるように」

というテーマで書いてみます。

 

 

そういったリズムに苦手意識を持っていらっしゃる方の多くに共通するのが、「自分の中にグリッドを設けていない」もしくは「グリッドが緩く、簡単に崩れてしまう」ことです。

 

 

※ちなみにここで言うグリッドとは一般的な音楽の用語ではありません。

DTM(デスクトップミュージック)でよく使う格子状の画面の1マスずつをグリッドと言うので、その言葉をここでも流用しているにすぎません。

ここでのグリッドは言うなれば、スケール(ものさしの目盛り)という意味合いで使っています。

あしからず。

 

 

まずはご自身のグリッドの有無をチェックしてみましょう。

 

滝廉太郎先生の「花」はご存知ですよね。

ちょっと歌ってみてください。

※動画を貼り付けておきますが、歌うときは動画に合わせてじゃなくて、ご自分だけで歌ってみてください。

 

はーーるのー うらーらーのー

すーみーだーがーわー

のーーぼりー くだーりーのー

ふーーなびーとーがー

かーーいのー しずーーくもー は

なーーーとーちーるーーー

なーーがめーをーなーにーにー

たーーとうーべーきー

 

 

このとき、冒頭の「は」から「る」まで、もしくは隅田川の「わ」から登りの「の」まで、もしくは舟人がの「が」から櫂(かい)のの「か」まで、これらの「間の時間」をどのようにコントロール(調節)しましたか?

 

「なんとなくこのくらい伸ばす」や「なんとなくこのくらい間を空ける」という意識の方は、グリッドを設けずに歌っているということになります。

 

 

ここで、「うわ〜、それ、まさにオレだわ」と思われた方。

安心してください。

 

これまでがそうだっただけで、今日からグリッドを設けてみたらいかがでしょうか、という趣旨の記事なので。

 

 

 

話が前後しますが、グリッドを設けるとはどういうことか。

具体的に言うと「時間を一定に積んだり、均等に分割したりする」ということです。

 

え? 分かりにくい?

 

OK!ではさっそくグリッドを設けていきましょう。

 

手順を追っていけば誰でもできますよ〜。

 

 

 

ではまず、すご〜〜くシンプルなやつからいきます。

それは

 

数を数えることです。

 

12345678…と。

 

数を数えるとき、普通は数字と数字の(時間的な)間はおよそ等間隔ですよね。

これが「時間を一定に積む」ということです。

なーんも難しくないですよね。

 

 

これが音楽では拍(ビート)というやつになります。

 

拍は、強く打たれる拍と弱く打たれる拍の組み合わせで、いくつかの拍を塊とした周期を感じることができ、これを拍子といいます。

3拍子とか4拍子とかのアレです。

 

ポピュラーミュージックでは4拍子が多いので、ひとまず4拍子に慣れていきましょう。

数を数えるとき、十進法でどんどん増えていくのではなく、1234,1234,1234…と、4まで数えたら間を空けず(間隔をキープして)1に戻ります。

 

 

リズムのこと話したり考えたりするときは、この拍および拍子の概念が土台となってきます。

 

拍(拍子)を認識することなくリズムをコントロールすることは不可能と言っていいでしょう。

 

超大事!

 

 

つづく