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音楽×マンガ⑥「バジーノイズ」

 

ひさしぶりに音楽マンガのご紹介です。

 

今回ご紹介するのは

「バジーノイズ」

という作品。

 

Amazon 「バジーノイズ」

 

作者はむつき潤という方で、小学館は週刊スピリッツで連載されていました。(完結済み)

 

え〜ワタクシ、今回は1巻までしか読んでおりませんで…。

冴えないレビューになりそうな予感でいっぱいですが、なにとぞ!

 

 

バンドものの音楽マンガって、古くは「TO-Y」あたりから最近の作品まで、時代錯誤というか、よく言えばエバーグリーンというか、あまり「現在(時代)」を感じさせないものが多いように感じます。

その点この作品は、SNSが当たり前のようにある世界を描いていて、ある意味とても「現在」を感じさせます。

 

 

本ブログで肝心なのは題材となる音楽の世界ですが、主人公はいわゆるトラックメーカーというやつです。

ヴォーカリストやギタリストではなく、トラックメーカー。

サンプラーやパソコンを使ってビートやトラックと言われるような音楽を作ります。

 

今や趣味でビート(トラック)を作る人の数は世界中に相当数いるはずで、クラブミュージックや打ち込み系の音楽も市民権を得て久しいと認識しています。

そのわりには音楽を題材にしたマンガやアニメ、映画では、依然としてエレキギターをかき鳴らして歌う姿ばかりが散見されます。

DJを題材にした「とんかつDJアゲ太郎」があるくらいかな?

 

確かに絵面的にはトラックメーカーではちょっと地味かもしれないですが…。

動きがないですからね。

 

でも、個人的にはなんだか嬉しかったです。

 

 

好きな人にはハマりそうな世界観。

ご興味がわいたらぜひ読んでみてください〜。

 

 

 

ちなみに、Spotifyに作者のむつき潤さんのセレクトによる、作品をイメージした「BUZZY NOISE BGM」というプレイリストがあります。

 

 

【サックス】目標とするプレイヤー、いますか?

 

みなさんは、歌ったり楽器の演奏をしたりするにあたって、目標とするシンガーやプレイヤーはいますか

 

音楽は多分に自己表現ですから、最終的には精巧な物まねより自分らしさがある方が良いと私は思っています。(物まね芸を否定したり軽んじているワケじゃないです。)

 

世の中には始めの段階から際立って個性的な人もいるでしょうし、始めの段階からオリジナリティを追求するのも悪くないと思います。

しかし一方で、先人の知恵を借り、良いところを真似していく、ということが王道であるのは音楽に限ったことじゃないですよね。

 

みなさん、おそらく好きなシンガーやプレイヤーはいるかと思いますが、もし具体的に目標とする対象がないのであれば、一度それを定めてみるのもいいかもしれません。

 

そう言う私も、好きなシンガーやプレイヤー、さらには作曲家や編曲家はたくさんいても、そのうちの1人を目標と定めて熱心に研究して真似したということは、じつは多くはありませんが

 

 

さて、以前の私はサックスの演奏について、アドリブするときの音使いに関心が強かったけど、ここ何年も、もっぱら音色ニュアンス、そしてリズムに意識が向いています。

 

ちなみにここで言う音色とは、楽器やマウスピースなどのセッティングに由来するものではなく、あくまで吹き方による音色のコントロールのことです。

 

参考にしているのはスウィング期のプレイヤー。そしていわゆるムード歌謡を演奏していたプレイヤーです。

古いスタイルですが、逆に新鮮に聴こえるという方もいらっしゃるかもしれません。

ちょっとだけご紹介させていただきますね。

 

 

ベン・ウェブスター

レスター・ヤング、コールマン・ホーキンスと並ぶ、スウィング期の3大テナーマンの1人。暖かい音色、絹のようなピアニシモ…。息(音)の抑揚が心地よすぎ。

 

ジョニー・ホッジス

デューク・エリントンの右腕で、彼の楽団でソリストとして活躍しました。ベンドから入る流麗なフレージングが素晴らしい。

 

サム・テイラー

腕利きのセッションマンですが、日本では数多くの歌謡曲を録音し、ムードテナーの偉人として知られています。

 

 

じつは日本にもこういった素晴らしい音色、ニュアンス、リズムで演奏するプレイヤーがたくさんいました。(もちろんご存命の方、現役の方もたくさんいます。)

またあらためてご紹介したいと思います。

 

音楽メディア⑥MP3プレイヤー、iPod

 

前回までで「モノ」としての音楽メディアは終わってしまいます。

 

ここからは、徐々に作品をメディア単位で販売・購入するということはなくなり、いわゆるデータで音楽を扱っていくことになっていきます。

 

 

音楽をデータ化するにあたって、そのファイル形式というのはいろいろですが、早くからいま現在まで広く使われているものにMP3というファイル形式がありあす。

正確には「MPEG1オーディオレイヤー3」というらしいです。

 

MP3自体は1990年代の初めには開発されていたようですが、それが一般に音楽を聴くために用いられるようになったのは1998年頃からです。

 

この頃から、デジタルオーディオプレイヤーという、オーディオファイル(当初はMP3ファイルが主だった)を再生するための機器が売り出されます。

これらはおよそ携帯式のコンパクトなもので、ポータブルMDプレイヤーやポータブルCDプレイヤーに代わり普及していきました。

 

2001年にはApple社がiPodを発表します。

 

iPodは他のデジタルオーディオプレイヤーと比べ、大きな容量を持ちながらコンパクトさ、操作性の良さ、デザイン性の高さを有し、デジタルオーディオプレイヤーの代表的な製品となります。

それまでの機種では、デジタルオーディオプレイヤー用に曲を選んで小さなライブラリーを作り、それを端末に保存していましたが、容量が大きなiPodは自身のライブラリーがそのまますっぽり入ってしまうほどでした。

大量の楽曲はiTunesという専用アプリケーションによって、アルバムごと、アーティストごと、ジャンルごとに整理・管理されます。

 

 

当初はそれこそMDのように、CDで購入した作品をMP3ファイル化して聴く、といった使われ方が多かったように思いますが、この頃から世界的にはCDの販売ダウンロードでの販売にどんどんシフトしていきます。

CDを買ってもすぐにパソコンに取り込んで、聴くのはもっぱらデジタルオーディオプレイヤーで、となれば、そもそもCDで購入する必要があるのか?となっていくのは自然なことかもしれません。

 

このように、データで音楽を聴くことが一般化する、ということは音楽作品が無形化することを意味しています。

 

世界的に見ると、ここ日本でのその流れはかなり遅いらしいのですが、やはり抗いがたいものであることは間違いないでしょう。

 

 

 

私も初代iPodを使っていました。もう20年近く経つんですね。びっくり。

まだ捨ててないと思うんだけどな…。

【サックス】移調楽器の苦悩

 

ひさしぶりにサックスについて書いてみます。

 

 

すでにサックスを吹かれている方はご存知だとは思いますが、

サックスは移調楽器です。

 

移調楽器とは何か。

 

これは例えば、サックスでCの音を吹いても、ピアノやギターなどのいわゆる通常のCとは異なる高さの音が鳴る、ということです。

楽譜に記された音と実際に演奏して鳴る音が異なる楽器、とも言えます。

サックスだけでなく、トランペットやトロンボーン、クラリネット等も移調楽器です。

管楽器に移調楽器が多いのは、その構造によるものだと言われています。(管楽器でもフルートなど移調楽器でないものもあります。)

 

それに対し、ピアノやギターなど実音名で演奏する楽器のキーをコンサートキーと言います。

コンサートキーは、A4(ピアノの鍵盤では真ん中より少し右にあるAの音)を440Hz〜442Hzほどでチューニングします。

ちなみにギターは、楽譜に記された音と実際に弾いて鳴る音とでは1オクターブの違いがあり、厳密に言えば移調楽器ということになりますが、音名(CとかGとか)が変わることはないので、ここではコンサートキーだということにします。

 

 

なぜ移調楽器というややこしいものが定着しているのか、それはまたの機会に書いてみるとして、とにかくもう、サックスが「そういうもの」であるのはしょうがないですから、今回はそれにどう対応していくといいか?を考えてみたいと思います。

 

まず整理すると、アルトサックスやバリトンサックスなどE♭管と呼ばれる楽器は、その楽器のCおよびE♭管用の楽譜に記されたCの音を吹くと、実音(コンサートキーの音名)のE♭の音がなります。

同様にテナーサックスやソプラノサックスなどB♭管と呼ばれる楽器は、その楽器のCおよびB♭管用の楽譜に記されたCの音を吹くと、実音(コンサートキー)のB♭の音がなります。

 

 

さて、すでにサックスを吹かれているあなた、そしてとくにこれからサックスを始めてみようと思っていらっしゃるあなたは、サックスでどんな演奏をしたいですか?

これから書くことを1つの考え方として参考にしていただければ幸いです。

 

 

「吹奏楽(ブラスバンド)もしくはクラシックがやりたい」

 

吹奏楽(ブラスバンド)やクラシックなど、編成に異なるたくさんの移調楽器が入っている場合、そして基本的にはガッチリ編曲された曲を楽譜どおりに演奏する場合は、E♭管用およびB♭管用のパート譜を見て演奏するので、さほど問題はありません。

 

問題があるとすれば、幼い頃にいわゆる絶対音感を身につけた方にとっては、楽譜上・運指上の音名と実際に鳴る音とが違うことによる混乱が考えられます。

私自身は絶対音感がありませんしクラシックとなると畑違いですので、あんまり適当なことは言えませんが、おそらくは慣れていただくしかないかと思います。大変でしょうけど…。

 

 

「ロック、ポップス、ジャズコンボまたはそれ系のバンドやセッションがしたい」

 

ちょっと考えてみたいのは、これらの「主にピアノやギター、ベースといったコンサートキーの楽器、そしてヴォーカルと一緒に演奏する場合」についてです。

例えば、自分以外に移調楽器を演奏する人がいないとき、自分用の移調されたパート譜をバンドメンバーや他の誰かが用意してくれる、ということはほとんど無いと思います。

パート譜を用意してくれたとしても、その楽譜はコンサートキーで書かれたものでしょう。

もし、わざわざサックス用に移調した楽譜を書いてくれるスーパー親切な人がいたら、その人のことは大切にしましょう。

そもそもロックやポップスでは譜面を使って演奏したりやり取りしたりしないことも多く、口頭での音名のやり取りは当然実音名(コンサートキーの音名)ということになります。

 

これがじつに悩ましい。

 

コンサートキーで書かれた楽譜はすべて移調して書き直すか、脳内で変換(移調)しなければなりません。

口頭でのコミュニケーションでも、脳内での変換(移調)が必要になります。

 

長年そういうジャンルでサックスを吹いている人はもう慣れてしまっているかもしれませんが、はっきり言ってめんどくさいです。

 

 

そこで、吹奏楽やクラシックも吹きたいという方には当てはまりませんが、当面はポップスやジャズばかりを吹きたいと思っている方で、とくにこれからサックスを始めようと思っていらっしゃる方には、

初めから実音名(コンサートキーの音名)でサックスの運指を覚えてみてはどうか

 

と、私は思うわけです。

 

だって、最初に一生懸命覚えた運指をわざわざ変換して(読み替えて)演奏する意味が、あんまり分からないんですもん。

あんまりっていうか、ぜんぜん分からない。

 

実際に実音名で音を認識しているプレイヤーは、少数派ですがプロにもアマチュアにもいます。

 

 

でも、初心者に対するレッスンで、そうやって説明してくれる講師ってほとんどいないような気がします。

なんでかって?

自分(講師)がそうしてきていないから。というのがおおかたの理由でしょう。

そして、もし生徒さんが実音名(コンサートキーの音名)で運指を覚えた場合、講師は常に脳内で変換(移調)しながらレッスンしなければならないからです。大変だってことですね。

 

ちなみに私も最初は、当然のように移調されたサックス標準の音名で運指を覚えました。

しかし、真剣に生徒さんのこれからの音楽ライフが楽しいものになるようにと考えるのならば、場合によっては自分とまったく同じやり方でなくていい、そうでない方がいいことだってあるのではないでしょうか…。

それによってレッスンで自分(講師)が苦労することになろうとも、そこは進んで苦労しましょうよ。と、思ってしまう。

 

ちょっと話が逸れてしまいました。

 

 

 

ていうかですね!

 

もっと言えば、私がいつも推している「移動ドでのソルフェージュ(階名唱)」をしていけば、移調楽器かコンサートキーか、という違いはさほど大きな問題じゃなくなっていくはずです。

 

相対音感を使ってサックスを吹く、ということですね。

 

 

先日、たまたまYoutubeで見た本田雅人さんの動画でも、本田さん自身が相対音感を使うことで移調楽器であるサックスを自在に操っていると語られていました。

本田雅人さんといえば押しも押されぬ日本のトッププレイヤー。

動画では視聴者にそれを強く勧めることはしていませんでしたが、似たようなことを本田さんも考えていて嬉しかったです。

 

 

長くなったので終わります。

 

習慣づけるって大事

 

肌寒く雨の多い日が続きましたが、今日の代々木はひさしぶりに晴れ間が出ておりました。

早くスッキリと夏になってもらいたいものです。

 

 

さて、先月から自分へ課していた「デイリー耳コピ」ですが、1ヶ月を過ぎまして今もって継続中でございます。(約5週間)

正直なんとなく始めたんですが、一応目標は「どんな曲でも聴いたそばから弾けるようになる」としておきます。

 

5週間で50曲ほどは耳コピしました。

 

で、現状で成果のほどはと言うと…

 

まだ、目に見えてどう、と言うことはありません。w

 

1ヶ月やそこらじゃまだまだ、ね…。

 

 

ただ、「耳コピをする」と言うことに対しての腰の重さは、かなり無くなりました。

 

実際に取りかかってみると、まだスムーズに出来ずに時間がかかってしまうこともありますが、かなりライトな気持ちで取りかかれるようになっています。

これは今後の継続を考えると、とてもポジティブな変化です。

 

食わず嫌いに似て、苦手だと思っているポイントは苦手だと思っているからこそなかなか練習に着手できず、ますます苦手意識が強くなっていく、という悪しき循環に陥りやすい。

 

苦手だったことがいきなり得意になる、なんてことはそうそうないと思いますので、まずは頻繁に(定期的に)行うことで自分を慣れさせることが大事なのでしょう。

 

 

そんなことから、時間があるからといって1日に何曲も手をつけないようにもしています。せいぜい3曲くらい。

たくさんやる日もあれば、まったくやらない日もある、というのは習慣として定着しない気がするので、やはり毎日コツコツのルーティンワークを心がけて。

 

 

ということで引き続きコツコツやってまた成果報告いたします。