TRIAL LESSON レッスンを体験しませんか
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オリジナル曲のススメ④詞先・曲先

 

「詞先・曲先」という言葉、聞いたことがありますでしょうか。

 

これは、曲作りにおいて作詞と作曲のどちらから先に着手していくか、ということを表しています。

 

詞が先か、曲が先か

 

その実態は、非常にざっくり言えば

「曲先で作る人(場合)の方がやや多い」

でしょう。

これはちゃんとした統計ではなく、私の肌感覚です。

 

くり返し申し上げているように、オリジナル曲の作り方なんて本当に人それぞれです

ですから今回の記事は「作り方の手順を説明する」というワケじゃなく、「こんな手順もあれば、別のこんな手順もあるよ」というご紹介だと思ってください。

 

 

さて、「詞先曲先」のお話は、掘り下げていけば「言葉と音楽」の2項の関係であり、「その歴史においてどちらが先に生まれ、リードしてきたか」という非常に興味深いテーマにもなり得るワケですが、

ここでは単純に関心の強い方から手をつけてみたら良いかと思います。

 

 

シンガーソングライターと呼ばれるような方々を見ていると、詞と曲のウエイトバランスが拮抗していて、結果として、ギターを抱え、もしくはピアノに向かいながら「詞と曲をほぼ同時に作っていく」ということも珍しくないようです。

 

一方で、従来の歌謡曲やポップスでは作詞と作曲が分業化されているのが一般的で、そういった現場では作曲が先であることが多くなっています。

 

ちょっと話は逸れますが、オリジナル曲を作るにあたってこのように誰かと共作をするのも良いかもしれません。例えば、自分は作曲だけを担当する、もしくは作詞だけを担当する。これも立派なオリジナル曲作りです。すべてを1人で作らなければいけないワケじゃありませんからね。

 

話を戻して、数人で作ると言えば、バンドでの曲作りも曲先の場合が多いでしょう。

 

ただし、詞先のアーティストやバンドも一定数いて、そういったアーティストやバンドの特徴として、やはり詞の世界観が際立っているということが挙げられます。

 

 

言わずもがなですが、これはどちらが良いということもありません。

これから曲を作ってみようとされている方は、まずは何を重要視するかを考えてみましょう。

 

 

また、何曲か作っていく中で、その手順を変えてみるのも面白いと思います。

いつも曲先で作っているなら詞先で、その逆なら曲先で。

意外にスッとマンネリが解消できたりするかもしれません。

 

 

つづきます。

オリジナル曲のススメ③どこまで作る?

 

今回は歌モノのポップスの曲作りについてお話してみます。

 

この手の音楽が一般的に聴かれるのは、歌声以外にもギターやキーボード、ベース、ドラム、パーカッション、シンセサイザーなど、たくさんの楽器の音が入るべくアレンジ(編曲)が施されており、それらの演奏を録音し、ミックス、マスタリングといった一連の工程を経た状態ということになります。

 

オリジナル曲を作るにあたって、

作詞・作曲編曲演奏・録音ミックスマスタリング

という工程のうち「どこをゴールに設定するか」を考えてみましょう。

 

アコースティックギターでジャカジャカコードを弾いて、オリジナルの歌詞をメロディに乗せて歌う。

これは1つ目の作詞・作曲に当たりますが、これでもう十分にオリジナル曲を作った!と言えます。

 

一方で、今はパソコンはおろかスマホでも録音やミックスができますので、「ミックス完了」をゴールにする方も少なくないでしょう。

 

これはどちらが良い悪いということではありません。

どの工程をゴールとしてもいいと思います。

 

だから、ギターやピアノで弾き語りをしただけのオリジナル曲が、マスタリングまでされたオリジナル曲に対して劣っているということは決してありません。

もちろん、たくさんの音が詰まった録音物と比べれば弾き語りは簡素ですが、自分で「この状態まで」というゴールをはっきり設けていれば、そういった比較をする必要はありません。

 

でも、録音やミックスまで出来る環境やツールがあるならば、それはそれで面白いので、ぜひトライしてみてください。

 

 

ちなみに、マスタリングという工程がありますが、これをゴールにする必要はないと私は思います。

しばしばミックスとマスタリングを混同して捉えている方がいらっしゃるようですが、オリジナル曲を1曲作って、それを自宅オーディオやパソコンやスマホ、カーステレオまぁなんでも良いんですが、それらで再生するにあたってマスタリングは必要ありません。

詳しいお話はここでは割愛しますが、とにかく、やるとしてもミックスまでで十分です。

 

 

また、工程といったこととは別の視点になりますが、誰かに聴かせることをゴールにするというのは大事かもしれません。

その際、どういった状態でどういうものを聴いてもらいたいか、によってまた目指すべきところが見えてきますね。

ライブで披露する、というのももちろんアリですよね。

 

 

つづきます。

オリジナル曲のススメ②テーマやイメージを固める

 

作曲の方法…と思いましたが、ブログで書いていくのはちょっと大変なので、「オリジナル曲を作るにあたってのポイント」くらいの感じでお話してみます。

 

 

オリジナル曲を作るといっても弾き語りから、バンド打ち込みなど、形式はいろいろです。

それによって作り方というか、意識する点もアプローチもだいぶ違ってきますが、

いずれにしてもまずはテーマを決め曲調をイメージするところからスタートするといいでしょう。

 

 

漠然とピアノの前に座って、もしくはギターを抱えて、まあ楽器はなんでもいいし楽器を使わなくてもいいんですが、とにかくボーっと待っていると、あるときメロディや歌詞、ハーモニーが「降りてくる」なんてことは最初にはまず無いと思います。

 

だから「〇〇というテーマで歌詞を書こう」とか「〇〇みたいな曲調にしよう」とか、そういう方向づけをしていきましょう。

 

実際のところ、ほとんどの場合は多かれ少なかれこういった方向づけをしているはずです。ですが、それをより明確に持てた方が曲は作りやすいと思います。

 

 

やってみるとわかると思いますが、曲作りとは「判断の連続」です。

 

歌詞もメロディもコード進行もアレンジも録音もミックスも……すべてにおいて、判断をしていくことで完成に近づきます。

だとすればやはり、「方向づけが明確であればあるほど判断がしやすくなる」というわけです。

ガイドラインですね。

 

そういう意味では前回もお話した「模倣」であれば、判断は比較的イージーだということが想像できます。

 

 

あと、「曲を作るぞ」というタイミングとは関係なしに、常日頃から好きな言葉を書き留めておいたり、楽器を触っていたら不意に出てきたような短いフレーズを録音しておいたり、いろいろな既存の曲を聴いて良いと思った箇所をチェックしておいたり、要は素材のストックですね。これをしておくといいかもしれません。

 

曲を作る際は、これらの素材を前述の方向づけに沿って組み合わせていくわけです。

ちなみに私には歌詞(言葉)のストックはまったくありません。ゼロです。自分は棚に上げててすみません。

 

 

もちろんオリジナル曲なんて、十人十色、ケースバイケース、ありとあらゆる作り方があっていいわけで、ここでお話していることは一例にすぎませんが、よかったら参考にしていただいて、とにもかくにもまずは作ってみてください。

 

オリジナル曲のススメ①

 

レッスンにいらっしゃる生徒さんも例に漏れず、ほとんどの方が、歌や楽器を始めるときには「誰それの〇〇という曲が演奏したい(歌いたい)」と思うことでしょう。

それはまったくもって自然なことだと思います。

その先もずっと既存の曲を歌ったり演奏していくことに何も問題はありません。

 

 

ですが、既存の曲をある程度モノにしていったら、

オリジナル曲を作ってみる

ことを、私はオススメします。

 

 

オリジナルと聞いて、「そんなの絶対ムリ!」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことありません。

きっと想像よりも簡単に作れちゃいます。

 

出来上がる曲は拙いものになるかもしれませんが、プロの作曲家やミュージシャンだって、一作目からプロクオリティで作れたわけではないですからね。

最初はパクリでも良いと思います。

パクリって言い方がよくないか。w

模倣ですね。

 

あと、凝ったものじゃなくて良いと思います。

名曲と言われているものほどシンプルだったりもしますしね。

 

 

歌詞とメロディー、そしてコード進行があれば、胸を張って「作曲した」と言っていいです。

なんならハナウタでも。

もちろんインストなら歌詞はいらないですね。

 

メロディにコードを付ける術(すべ)がなければ、最初のうちはそれが出来る人に手伝ってもらうのもアリだと思います。

 

興味・関心があれば、GarageBandなどのアプリを使い、ドラム、ベース、キーボードなどを曲のイメージを膨らませて打ち込んでみるのも楽しいです。

GarageBandはこちら

 

 

で、

なぜオリジナル曲を作ることをオススメするかというと、

 

単純に音楽がより楽しくなるであろう、ということはもちろんですが、具体的には

自分で作ってみることで音楽のいろんなところに関心が湧き、良い意味で拘りが強くなると思うからです。

その結果、既存の曲を歌ったり演奏したりしたときにも、きっと良いフィードバックがあるはずだと思うからです。

 

それまではなんとなく歌っていたとしても、自分でオリジナルの歌詞やメロディを考えてみると、既存の曲の歌詞やメロディーに込められたものももっと読み取って、イメージを膨らませながら歌うようになります。

メロディにしか耳が向かなかったのが、自分でコード進行を考えるようになると、自然とハーモニーにも意識が向くように。

リズムを打ち込んでみることで、リズムへの理解が深まり、感覚も強くなります。

 

 

どうですか?

良いことずくめですよ?

 

それになにしろ、何かを創造するというのは本当に素晴らしいことですから。

「まだ早いよ」「そのうちね」と言わず、ぜひ作ってみてください。

 

 

私のオリジナル曲を貼っておきます。自信作です。w

ひるね

フォームは大事②

 

フォームのお話のつづきです。

 

普段私たちは、つい結果・結論を急ぎがちで、それ故に

フォームは後回しになってしまいます。

 

ここで言う結果・結論とは、どの鍵盤を弾くのか、どの弦を弾くのか、何フレットを押さえるのか、どのキーを押さえるのか、どの太鼓を叩くのか……。

発音のための直接的な最後の部分ということです。

 

 

ちょっとギターを例に出してみたいと思います。

 

ギターで、弾きたいコードの押さえ方が分からなかったら調べますよね。

ネットで探せばすぐ見つかると思います。

指板を表にしたものに押さえるべきところが黒く塗られている、ダイヤグラムってやつが出てくるでしょう。

で、それを見て押さえようとすると……

 

…?無理じゃん、コレ!!

 

ってなったりします。

 

マジか?と。

 

指がつりそうになりながら何とかようやく押さえられたとしても、とてもじゃないけど曲中に前のコードから押さえ変えていくことなんて出来そうにない。

 

そんなご経験はありませんか?

 

私はいっぱいあります。

ピアノでも、ドラムでも、だいたい何でも、「その経験」があります。

 

そういう時って、およそ頭の中には「何弦の何フレットを何指で押さえる」ということばっかりが先行していて、フォームのことは考えていません。結果・結論を急いでしまう。

 

少なくとも私はそうだったと思います。

 

でも、そこでフォームを見直してみると、もはや押さえることが不可能に思えたコードを「がんばれば何とかなるかもしれない」レベルにしていくことができます

 

 

ギターの弦を押さえるのは指先です。

(たまに指の腹を使ったり、セーハといって1本の指で数本の弦をまとめて押さえることもありますが。)

 

ですが指先は身体から独立しているものではなくて、

根元の方に向けて

指先指の関節手首

の順につながっています。

 

そして、それぞれの箇所ごとに曲がる向きや可動範囲が決まっています

 

だから、実際に押弦するのは指先でも、そこだけで考えずに、それにつながるすべての箇所をどの角度にどう曲げていくと良いかを考えていくことが大事なんです。

 

つまりコードチェンジをするとき、肩から指先まで全部で考え、動かしていくんです。

けっこう大胆に。

 

そうすると、なんとかなる。w

 

 

理想的なフォームとは、単に1音を鳴らすためだけでなく、連続した流れの中で、より正確に、より素早く、より柔軟に、より力強く、より優しく、発音するためのものだと言えるでしょう。

 

これはもちろん、ギター以外のピアノや管楽器や打楽器など、何にでも共通して言えることです。

 

そして、そういうフォームとは得てしてムダがなく美しい。

 

ぜひ、ご自分のフォームをあらためてチェックしてみてください。