音楽の力をつけようとしたとき、「聴く」ということの大切さを以前にも増して感じるようになってきた今日この頃ですが…
みなさまこんにちは。
今日はどんな音楽に、どんな触れ方をしましたか?
もっともシンプルでいて、もっともと言っていいほど重要な「聴く」という行為。
上達したいのであれば、練習ももちろん必要ですが、たくさん音楽を聴いていきましょう。
漠然と何時間も練習するより、集中して1曲を聴くことの方が得られるものが大きい場合もあります。
練習時間 ≦ 聴く時間
意外とこれが逆転している方も多いかもしれません。
もちろんそれが悪いということもなく、人によっては聴くことよりも練習に時間を割くことが必要なタイミングもあるでしょう。
しかし、聴く時間が「0」のままでは大きな上達は見込めないと私は思います。
音楽は音の情報による表現ですので、楽譜や文章などをいくら駆使してもその代わりは務まりません。
とくに初歩的な演奏(発音したり、音の高さを変えたり、任意のリズムで演奏したり)ができるようになった方が、「こんな風に演奏したい」という目標を持っているのなら、練習する量(時間)より、まずその手本となる演奏をよく聴き込むことが重要です。
当然、聴くと言っても、ただ音楽を流してボーッとしていても、この場合はあまり意味がありません。
いろんな角度から、自分が演奏することを踏まえて聴きます。
さらに、自分のパート以外の音と自分のパートの音の関係を意識しながら聴く。
例えば、ボーカルやサックスなどのメロディー楽器の方は、その自分が歌うもしくは演奏するメロディーばかりを聴いてしまいがちですが、他の楽器にも耳を傾けてみましょう。
ドラムやベースがどんなリズムを打ち出しているか、コード進行にはどんな雰囲気があるのか、どのタイミングでコードが変わっていくか…。
反対に、ドラムや打楽器の方はメロディーやコード進行を、コード担当の方はメロディーやリズムを、という具合にそれぞれの役割とは別の部分も意識して聴いて、そしてまた全体を聴く。
拍子や小節を意識して聴いてみるのもいいですね。
他にも、ダイナミクス(強弱)や、滑らかさ、歯切れの良さ、音色、音響……じつにいろいろな要素があります。
言うまでもありませんが、練習も大切です。
音楽を聴いていれば、練習することなく上達すると言っているわけではありません。
ただ、この場合、ボーッと聴いていても意味がないのと同様で、練習も時間よりも密度や質が重要です。