マドンナの7年ぶりの新作「CONFESSIONS II」が全米1位出そうで。
相変わらずパワフルですごいですね。
まあ今回はマドンナについて、ではないのですが。汗
以前、マドンナについての記事も書きましたのでよろしければ読んでみてください。
個人的にはマドンナの興味深い点として、「エンタメ」と「アート」もしくは「メインストリーム」と「アンダーグラウンド」のバランスがあると感じます。
で、そういう歌手って日本にもいるかなー、と考えてパッと思いついたのが小泉今日子さん。
キョンキョンの愛称で親しまれる、80年代を代表するアイドルにして個性の光る女優でもあります。
1982年にデビューしたキョンキョンは松田聖子さんや中森明菜さんとはまた違った魅力を放ち、絶大な人気を誇りました。
ヒット曲は「艶姿ナミダ娘」「渚のはいから人魚」「ヤマトナデシコ七変化」「スターダストメモリー」「なんてったってアイドル」…と枚挙にいとまがありません。
私はキョンキョンより下の世代ということもあるかもしれませんが、一世を風靡した80年代のみならず、90年代に入ってからの彼女の音楽にも親しみがあります。
彼女は、同世代のアイドルや歌手が徐々に過去の人になっていく中、意欲的な作品をリリースし続けました。
そして私中の印象も、尖った音楽、イケてる音楽で歌っている人となっていきました。
そういった面白い流れの一番最初はおそらく、1987年のシングル「水のルージュ (Dnacing Mix)」じゃないかと思います。
同年リリースのシングル「水のルージュ」をダンスミュージックに仕立て直したもので、これをB面収録ではなく、シングルA面としてリリースしているあたりがとても興味深い。
同じくその流れの最初期の作品として、近田春夫さんがプロデュースしたアルバム「KOIZUMI IN THE HOUSE」があります。
アンダーグラウンドなクラブミュージックであったハウスを大胆に導入した作品で、それまでのキョンキョンのアルバムとは一線を画す雰囲気を纏っています。
リードシングルの「Fade Out」は7分を超える長尺(ハウスの曲としては珍しくない)で、歌謡曲然としたキャッチーなサビがないという異色さでしたが、キョンキョン人気もありヒットします。
「Fade Out」にはいろいろなリミックスがあるので聴き比べてみるのも一興です。
しかし、これがマドンナの「Vogue」の前年(1989年)のリリースというのはなかなかですよね。
さすが近田さん。
そして1990年には「KOIZUMIX PRODUCTION」というプロジェクトがスタート。
藤原ヒロシさん、小西康陽さんをはじめとするプロデューサー陣が、キョンキョンの歌声をクラブミュージックで料理するという趣旨の作品をリリースします。
このアプローチが個人的にはツボで、比較的最近では森高千里さんとtofubeatsの「Don’t Stop The Music」がその手触りでした。
キョンキョン、森高千里、そしてマドンナに共通するのは、歌唱や歌声の淡白さです。
淡白と言うとネガティブに聞こえるかもしれませんがそうではなくて、そのいろんな色に染まれる歌い方、歌声がクラブ系のサウンドとも相性がいいということが考えられます。
そして今年リリースの最新作「バディ」は、いとうせいこうさんらと制作した素敵なレゲエナンバー。
こちらはあえてDub Remixをご紹介。
Dub Master Xこと宮崎さんのドリーミーなダブ処理が素晴らしいです。
当時はアンダーグラウンドなクラブミュージックの要素をメインストリームの楽曲に拝借してくるというのが新鮮で、その折衷具合にも試行錯誤が見えて面白かったのですが、昨今は音楽の内容的に双方の境界も曖昧になり、自然に溶け込んでいますね。
とにかくキョンキョンはそれ以降もアイドルシンガーとしてはとても音楽性の高い作品をリリースしています。
80年代のアイドルイメージしかお持ちでない方はぜひ一度聴いてみてください。