TRIAL LESSON レッスンを体験しませんか
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音楽メディア⑤CD-R

 

音楽の記録メディアの歴史、レコード、カセットテープ、CDMDときました。

 

次にご紹介するのはCD-Rです。

 

CD-Rは「コンパクトディスク・レコーダブル」が正式名称。

CDについての項でも軽く触れたように、CD-RCDとは厳密には異なる仕組みのものですが、一般的な認識としては「録音ができるCD」で良いと思います。

 

レコードとCDは録音できないメディアであることに対し、カセットテープとMDは録音ができるメディアです。

カセットテープ、MDに次ぐ、録音ができるメディアとして使われたのがCD-Rでした。

 

CD-Rは、ほとんどのCDプレイヤーで再生することができるだけでなく、パソコンのディスクドライブでも読み込み・再生ができます。

また、音楽だけでなく、さまざまな形式のファイルを書き込むことが可能であることから、広く普及しました。

 

 

CD-Rに書き込む(記録する)ことを「焼く」と言います。これは、盤面にレーザーを当てることによって記録していくからだそうです。

 

ここで注意したいのが、通常のCDプレイヤーでも音楽を再生できるようにCD-Rを「焼く」には、ただファイルを保存して書き込むのとは方法が異なるということです。

テキストファイルや画像ファイルをはじめとしたさまざまなファイルはそれをそのままCD-Rに保存(書き込み・焼く)できるのですが、通常のCDプレイヤーで音楽を再生できるようにするためには、WindowsであればMedia PlayerMacであればiTunesなどの専用のアプリケーションを使ってCD-Rを焼く必要があります。

 

言うまでもありませんが、市販のレコードやCDに収められている作品をCD-Rに焼く、つまりコピーするにあたっては、著作権を侵害しないよう私的使用にとどめるべきです。

ちなみに、「音楽用」とされているCD-Rにはその価格に、著作権の保証金というのが含まれている、とのことです。

 

 

さて、CD-Rを焼くことが容易になってくると、いよいよカセットテープやMDは出る幕がなくなっていきました。

作った曲を誰かに聴いてもらうためのデモ音源もCD-Rに焼くようになり、DJミックス音源もミックステープからミックスCD-Rに。DJの現場では以前にも増してCDJ(レコード盤とテーンテーブル、ではなくCDを使ってDJするための専用プレイヤー)が使われることが多くなりました。

 

つい先日電気屋さんに行きましたが、CD-Rはまだたくさん売っていますね。

さすがにカセットテープやMDは見当たりませんでしたが

しかし今や音楽は、ネクストステージへ。オンラインで購入したり聴いたりすることが主流になりました。

ということでCD-Rもこの先、徐々になくなっていくことは確実でしょうね。

 

映画「フルモンティ」鑑賞

昨日はレッスンが終わってから、約20年ぶりに映画「フルモンティ」を鑑賞しました。

やっぱり最高の映画ではありますが、劇中の音楽についてはほとんど覚えていませんでした。

テーマ曲をアート・オブ・ノイズアン・ダドリーが手がけていて、アカデミー賞を受賞していたんですね!

ブルースハープをフィーチャーしたレゲエマナーの曲で、最高。

 

The Full Monty – Anne Dudley

 

 

映画音楽といえば、つい先日、エンニオ・モリコーネ氏がお亡くなりになってしまいましたね。

言わずもがなの大作曲家であり、素晴らしい曲をたくさん世に残してくれました。

あらためてご冥福をお祈りいたします。

 

 

映画と音楽は切っても切れない関係ではありますが、個人的に思い出深い映画音楽は何かな〜、と考えてみると…

これがまた「一番好きな映画って何?」という問いに似て、なかなかパッとは出てこないものですね。

ちょっと考えてまた追記したいと思います。

 

耳コピ、ハードルの低いところから

耳コピについて、もう少ししつこく書いてみます。w

 

今回は、耳コピを始めるにあたって、こんなところからやってみると良いのでは?という内容で書いてみます。

 

私自身、耳コピが得意ではなかったので、トライしてもなかなかコードが分からなくてモヤモヤしたり、そもそもやってみようという気がなかなか起きなかったりしていました。

私の場合はなるべくハードルの低くくしておくことで、なんとか少しずつ慣れていくことができましたので、そんな体験も踏まえまして

 

 

・まずは簡単な曲から

何事においても同じだとは思います。何かを習得していく上では基本ですね。難しそうな曲はいったん置いておきます。いきなり難しいことをやろうとせず、簡単なところからいきましょう。

 

・一部分だけでも良い

曲の頭から終わりまでまるっと全部と思うと、なかなかヘビーです。がんばっても分からないところはすっ飛ばして、分かる部分だけを耳コピしましょう。Aメロだけ、サビだけ、でも十分です。

 

・答えがある曲を選ぶ

インターネット上や市販の楽譜など、(およそ)正解であろう情報が入手できる曲で練習しましょう。要は答え合わせができる曲ということですね。間違っていた部分があったら、正しいものと両方聴き比べて響きを確認しておきましょう。

ただし、ひとしきり自力で耳コピしてみるまでは簡単に答えを見ないようにしましょう。当たり前ですが、それでは練習になりませんので。

ある程度慣れてきたら、今度は逆にあえて答えを入手しづらい曲を選んでいった方が、自分の耳を信じていけるようになるかもしれません。

 

・だいたいで良い

ちょっと専門的な話になりますが、響きが似ているコードというのがあります。コードを構成している音がいくつも共通していたりするワケですが、こういうコードは曲の中の役目も同じだったりします。こういう似た役目のコード同士は聴き間違えやすいんですが、たとえ取り違えたとしてもOKということにしちゃいましょう。

また、ちょっと複雑な響きの場合は、「ベース音がなんの音か」と「メジャーコードかマイナーコードか」まで分かればOK!自分を褒めてあげましょう。

 

・ダイアトニックコードを知っておく

音楽理論をマスターしないと耳コピができない、なんてことは断じてありませんが、キーとダイアトニックコードについては、知っていると知らないとではだいぶ違いがあるでしょう。

ざっくり言えば、一曲の中でよく出てくる(よく使われている)コードというのは、いくつかに絞られている場合が多いということですね。シンプルなものだと、4つ~5つくらいのコードでできている曲もたくさんあります。

 

・ゆっくり再生して聴く

分からないとき、その理由として「速さ」はかなり大きいと思います。速くてききとれない。逆に言えば、ゆっくりであれば聴き取れることがかなりあると思います。

何度も言っている気がしますが、今どきはアプリ等を使えばいくらでもゆっくりにして再生できますからね。ぜひ活用してみてください。

 

 

いかがでしょうか。

 

手順としては

①ベース音を聴き取る → ②メジャーコードかマイナーコードを判別する

で、とりあえずはそこまでを目標にがんばれると良いかと思います。

※ベース音は1つのコード内でも移動して、いわゆるベースライン(ベースの旋律)になっていることがあります。そういう場合は、コードの切り替わりの1音目をがんばって聴き取るようにしてみてください。

 

 

3つほど練習用の曲をピックアップしてみます。

ぜひトライしてみてください!

 

1曲目はボブ・ディランの「Knockin’ on Heaven’s Door」です。

シンプルな繰り返しですが、前述の似た響きで役目が同じコードがあるので、ベース音をよく聴いて。

 

2曲目はザ・ビートルズの「Let it be」です。

2コーラス目(1’07″〜)からベースが入っているので、ここから耳コピしてみましょう。

 

3曲目はマルーン5の「Sunday Morning」です。

これも基本はずっと繰り返しです。

 

耳コピ、する必要ある?

 

耳コピについて、もう少し書いてみます。

 

前回書いたように、耳コピをスムーズにこなすには知識と相対音感、そして何と言っても物量(経験値)がものを言うわけです。

 

でもそもそも、「耳コピをすることが必要か?」「どれほどの重要性があるか?」と思う方もいらっしゃるでしょう。

 

 

今は主だった曲であれば、ネットを検索するとコード進行くらいすぐ見つけられます。

ヒット曲やスタンダード曲であれば、ほとんどの場合はこれでこと済んでしまいます。

無料でなかったとしても数百円ほどで楽譜をダウンロードできたりもしますし。

そして、若干知名度の低いアーティストのシングルカットされていない曲(アルバムの中の曲)などは、ネットで探しても見つからないこともありますが、よほどその曲を演奏したい気持ちが強くない限りは、「あ~~、見つからないか……ま、他の曲にするかな」と諦めてしまうのではないでしょうか。

 

そうなってくると、耳コピの必要性がどれほどあるのか。

 

これは、一次的には

 

「さほど必要でもない」

 

と言うのが私の答えです。

だって、コード譜、リードシート、バンドスコアなどが手に入る曲を、それを見ながら楽しく演奏すれば良いですもんね。

 

 

ところで、私が音楽を始めた当時はインターネットなど無く、今のように曲のコード進行がすぐに判るというのは夢のような話でした。

だから何か曲を演奏したいと思ったら、楽譜を購入するか、耳コピをするか、諦めるか、の三択でした。

私よりも上の世代の方は、売っている楽譜の量ももっと少なかったはずで、耳コピするか、諦めるか、のほぼ二択だったんじゃないかと想像します。

 

 

当時の私は耳コピがとにかく苦手でした。もちろん最初から得意な人なんてそうそういるわけもないのですが、とにかく大変で苦痛だった。

だからほとんど耳コピをせずに、楽譜がある曲を演奏していました。楽譜がないものは諦めるというか持っている楽譜の中から演奏したい曲を選ぶ、と。それだけでしたね。

 

 

楽譜ってのはもちろん便利なものなんですけど、ある意味においては非常に危なっかしいものでもあります。

なぜか。

それは、音楽を「耳」ではなく「目」で捉えてしまうからです。

 

耳を育てることも並行して行えればいいのですが、「この曲が演奏したい!」という目先の目標を達成するためには「耳」はさほど重要ではなくなってしまう。

音楽なのに……ですよ?

 

 

さて、あくまで私の場合は、ですが、そうやって耳を使うことをおざなりにしたまま曲の練習だけを進めていたら、のちになっていろんな苦労が湧いて出てきました。

 

まず、曲をいくつも覚えていられない。新しい曲を覚えると、押し出されるように以前覚えた曲は忘れていってしまいます。

そもそも覚えるのに大変たくさんの時間を要する。

そして、人前で演奏するような緊張感のあるシーンでは、頭が真っ白になって覚えたはずのものがブッ飛んでしまう。

さらに、覚えたとおりに曲の初めから最後まで完遂する以外なく、万が一曲の途中で迷子になってしまう(今どこを演奏すべきか分からなくなってしまう)と、演奏に復帰するのがものすごく大変になってしまう。

応用が効かないので、セッション等にはおよび腰になってしまう。

 

どうですか?

思い当たる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

 

これらの症状は、「耳を使って音楽をする」ことで徐々に解消されていくはずです。

 

そして、耳を使って音楽ができるようにための最も有効な手段の1つが、耳コピをすることだと思うわけです。

 

 

ということで、一次的には、つまり演奏したい曲をとりあえず形にするにあたっては楽譜があるのであれば耳コピは必要ない。

けれども、その先ももっともっといろんな曲を演奏し、ライブやセッションをし、音楽を楽しんでいこうとするならば、ぜひ耳コピにトライしてみることをお勧めします。

 

音楽メディア④MD(ミニディスク)

 

90年代に入り、次世代の記録メディアとしてソニーが開発したのがMDことミニディスクです。

 

 

先に申し上げておきますと、一連の「音楽の記録メディア特集」において、私自身もっとも馴染みのないメディアなのがMDです。

もうホント、数えるほどしか触ったことがありません。

なので、自分の言葉で語れることなどほとんどありません。すみません。

 

 

MDはソニーが独自に開発した企画で、CDと同じ光学ディスクの一種ですね。

開発の時点で「カセットテープに取って代わるものを」という命題があり、「録音可能なメディア」として作られました。

 

デジタル情報を記録するMDは、音の劣化や再生速度の不安定さ、特定の曲へのアクセスの悪さといったカセットテープが抱えていた弱点を解消していました

1992年に製品化されると、フロッピーディスクのようなケースに入っていて扱いが楽なことや、手頃なコンパクトさもあり、若者を中心に普及が進みました。

 

当初はMDでの作品のリリースもありました。マライア・キャリーの2ndアルバム「エモーションズ」なんかがタイムリーに売り出されていたように記憶しています。

しかしMDは、データを軽くするために音声が圧縮されており、音質の点でCDに劣ったため、あえてMDで作品を買うメリットがあまりなかったようです。

そうしてMDは、開発時のコンセプトがそうであるように、録音の用途で使われることの方が多くなっていきます。

 

 

ところが90年代後半には、CD-Rにデータを書き込む(ようは録音)ということも徐々に一般化し、2001年にはもうiPodが発売されます。

そう考えると、MDの時代は10年に満たなかったかもしれなく、その間にカセットテープに取って代わることは完全にはできなかったようです。

むしろカセットテープにはアナログな魅力があり、今でも愛好家がいるのに対し、デジタルなMDはより高性能なものが出てくればすぐに取って代わられ、廃れていくのも早かったように思います。

そんなこんなで今ではほとんど見かけることもなくなってしまいました。

 

ただ、私の場合、カセットテープから一気にCD-RiPodMP3)に移行しましたが、MDはその間に挟まっているわけで、やっぱりその移り変わりの方が自然だったんだろうとは思います。

 

また、私にとっては馴染みの薄いメディアですが、人によっては多感な時期にたくさんの音楽に出会うための素晴らしいツールであったことも事実でしょう

 

 

 

ちなみに、MDと同時期に発売された競合メディアとして、DCCというものがありました。

DCCはデジタルコンパクトカセットの略。

デジタル式のカセットテープといった趣のもので、DCCプレイヤーで従来のアナログカセットテープが再生できる、ということでした。

デジタルのテープというとDATがありますが、高音質が売りのDATに対しDCCは、MD同様に音声データを圧縮しており、MDより若干音が良いかどうか、くらいの認識だったと思います。

DCCはフィリップス社(また!)と松下電器によって開発され、MDと全く同じタイミングで発表されました。当時、「どっちのメディアが勝つか!?」といったトピックもありましたが、蓋を開けてみればMDの圧勝。DCCは市場からス〜ッと姿を消しました。