さて、では20世紀後半からポピュラーミュージックのメインストリームとなったロックを見ていきましょうか。
ロックの元になっているのはロックンロールですね。
ではロックンロールの語源は?
ジャズもそうですけど、このあたりのネーミングの由来は諸説あったりしてあんまりはっきりしないようです。
調べると性交という意味のスラングだったとありますが、う~~んどうなんでしょ?
とりあえず直訳すると「Rock=揺らす、Roll=転がる」ですね。
ロックは元々はロックンロールを略したワードですが、半世紀以上経ち、今ではロックは「その手の音楽」を総じたカテゴリーネームに、そしてロックンロールというとその中の1つのサブジャンルとイメージされるようになってきたようです。
ロックンロール(Rock’n Roll)は、1950年代に入ったころ、黒人音楽であったブルースやリズム&ブルースにカントリーなどの白人音楽の要素が融合して生まれた音楽です。
まずは、チャック・ベリーやリトル・リチャード、ファッツ・ドミノらを始めとするブルース(R&B)直系のミュージシャンが、ブルースをテンポアップさせるなど「ノレる音楽」にしたスタイルのロックンロール。
さらに、エルヴィス・プレスリー、ビル・ヘイリー、バディ・ホリーら白人ミュージシャンがカントリーやブルーグラスをベースに確立したスタイルがあり、これはのちにロカビリーと呼ばれるようになります。
……こうやって書いていると、じゃあブルースってどんな音楽?カントリーって?と当然なっていきますよね。
こりゃ~大変だわ。
ロックからいったのマズったかな…。
古い方からいきゃよかったのか…。
時すでにお寿司…。
とりあえずもうちょっと補足しておきましょうか。
ブルース(R&B)直系のロックンロールは、いわゆるブルース進行と言われるコード進行を使って、ブルースでは当たり前のリズムのハネ(シャッフル、バウンス)を減らしたストレートな8ビートを基本にしています。
ジャズとブルースが融合したようなジャンプブルースやジャイヴといったジャンルからの影響もあり、ピアノや管楽器が編成に入っていたりもします。
ロカビリーも基本的には同じですが、ウッドベース(コントラバス)の弦をバチバチ弾くスラップ奏法や、エルヴィスの歌唱で顕著な独特な歌い回し、またリーゼントなどのファッション的要素といった特徴があります。
ただし、このロカビリーの第一次のブームはわずか数年だったようで、60年代に入るとパタッと聴かれなく(演奏されなく)なってしまいます。
ちなみに日本でもハワイアンブームに次いでロカビリーブームが起こり、こちらはGS(グループ・サンウズ)の波が来るまで続いたようです。
ロックンロールはその後、ご存知のようにビートルズやローリング・ストーンズらイギリスの若いミュージシャンに継承されていきます。
アメリカではロカビリーブームが去った後、ポール・アンカやコニー・フランシスなどのロックンロールの濃度を薄めた甘ったる~い音楽が若い層に人気を博します。
(ちなみに私は甘々なの好きです。)
これがいわゆる「ポップス」と呼ばれた音楽の最初期のものだと思います。
これらを総じて「オールディーズ」という括られ方もしていますね。
また、バック・トゥ・ザ・フューチャーのこのシーンにあるように、当時のこれらの音楽はパーティーなどで「踊る」ことを目的としたものでした。
これはかつてのジャズが担っていた役目ですね。いつの時代も音楽と踊り(ダンス)は切っても切れない関係で、その時代その時代のダンスミュージックがあるわけです。
……ダメダメだ。このペースで書いてたらダメだ…。
つづきます。