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あらためてジャンルを整理してみる⑥ソフトロック、サーフロック

 

さて時系列的にはぼちぼちハードロックに入っていくわけですが、今回はその前にもう1つだけ。

 

それは

ソフトロック

です。

 

ハードの真逆のソフトです。

読んで字のごとく、柔らかく優しい雰囲気を持ち、メロディアスで美しいハーモニー(コード進行)が特徴です。

 

ハードロックに比べると馴染みのないジャンルかもしれませんが、素晴らしいアーティストや作品が多く、誰しもが耳にしたことがあるような曲にもソフトロックと呼ばれるものがたくさんあります。

 

 

一般的に知られていてイメージしやすいのはカーペンターズかな、と思います。

カーペンターズをソフトロックだと一括りにして良いかどうかちょっと躊躇するところですが、カーペンターズの代表曲を手がけたポール・ウィリアムスバート・バカラックロジャー・ニコルズといった面々は、やはりソフトロック調の作品作りを得意としています。

 

1970年代後半にディスコヒットを飛ばしたビージーズ(Bee Gees60年代にはソフトロック路線でした。

他には、ブレッド(Bread)バーズ(The Byrds)ゾンビーズといった、USもしくはUKのバンド。

そしてソロのアーティストとしてはエルトン・ジョンや、はたまたキャロル・キングなどもソフトロックだとすることもあるようです。

ただ、前述のバンドしかり、このころはサイケデリック以外にも様々な要素(影響)があり、ひとくくりにするのは若干乱暴な気がします。

 

しかしながらこの時期、歪んだギターでブルージーなフレーズを轟かせ、大音量でアンサンブルするハードロックが芽生える一方で、こういったソフトなアプローチに向かう流れも確実にあったと。

 

 

おっと忘れてはいけない!

順番が前後するようですが、これらソフトロック作品に大きな影響を与えたのが、かのザ・ビーチ・ボーイズです。

サーフロックのイメージが強いビーチ・ボーイズですが、60年代後半には名盤「ペット・サウンズ」をはじめとする非常に美しいロックを展開しました。

これらの作品は、日本でも大瀧詠一さんや山下達郎さんなど、多くのアーティストに影響を与えました。

 

 

あっ、ついでにサーフロックってのも出て来ちゃいましたね。

60年代のそれはリヴァーブの効いたエレキギターをフィーチャーした軽快なロックですが、サーフィンカルチャーを反映させた、どちらかというとイメージ先行のサブジャンルと言えるかと。

ビーチ・ボーイズの他には、「ミザルー」が有名なディック・デイルや、ベンチャーズなどがその代表です。

その後はパンクバンドやハードコアバンドがサーフィンのBGMであった時期もありましたが、近年は自身もサーファーであるジャック・ジョンソンドノヴァン・フランケンレイターらのナチュラルでリラックスしたサウンドがサーフミュージックとして定着してきました。

 

 

話をソフトロックに戻しましょう。

 

ソフトロック路線の曲は今現在もたくさん作られ演奏されています。

とくに日本では多いんじゃないかな。

ハードロックに分類されないような日本のロックバンドの大半はソフトロックなんじゃないかと思ったり思わなかったり。

 

ソフトロックの流れは、そのままAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)などに繋がっていきます。

AORについてはのちのち……。

 

この曲のここがスゴイ①しあわせのランプ

 

ついに10月に入りましたね。

今年はあと3ヶ月!?

だいぶ涼しくもなってきましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

 

私はあいかわらず毎日コツコツと耳コピをして、4ヶ月目に入っております。

現在、200曲を超えたくらいかな。

 

 

今回からそんな中で「おお~~」と思った曲をピックアップして、「おお~~」と思ったポイントを語ってみようかと思います。

 

最初の1曲は玉置浩二さんの「しあわせのランプ」です。

 

 

ファンの間では名曲として誉れ高いということで、コブクロなど他のアーティストにもカバーされている曲ですね。

シンガーとしては、多くの方が声を揃えて絶賛する素晴らしい歌声と表現力、テクニックを持つ玉置さんですが、当然のように作詞・作曲家としても非凡な才能をお持ちです。

 

 

さてこの曲には、ハーモニー(コード進行)的にそして展開的に、普通はめったにない目を見張る点があります。

 

それは「転調の仕方」です。

 

曲の中盤から終盤にかけて、半音上、全音上のキーに転調し盛り上げていく手法はポップスではお馴染みですね。

この曲も中盤でググッと全音上のキーに上がり、2回目のサビに入っていきます。

当然盛り上がる。

 

しかし!!

 

たまき師匠は、この2回目のサビの途中で全音下のキー、つまり元のキーに下げてしまうのです!

 

ビックリ。

 

キーを下げて元のキーに戻すだけならまだしも、その戻し方の大胆さがヤバイです。

サビの途中でこともなさげにバタン!と全音下げちゃう。

 

ここはチビっちゃうくらいステキだと思います。

この動画では、2:34くらいで全音上に上がり……2:59ほどで全音下がって元のキーに。

実質的にはキーが上がっているのは30秒足らずなんですね。

 

こうすることで、中盤にガーッと盛り上がりがあって、最後はまた優しく語りかけるようなトーンになるという曲の構成を、よりいっそうドラマチックにしています。

いや~~スンバラシイ!!

ご本人もおっしゃるような「感覚的な曲作り」の一端を見た気がします。

 

 

あとコード進行とかではないんですが、全音上のキーで歌う2回目のサビ、「思ってーー」のところのフェイク(1回目と変えている)にブルブル身震いしちゃいます。

これこれ!このフェイクメロディ!

これぞ玉置浩二節。

凡百のメロディメイカー、シンガーからはなかなか出てこないシャウトでしょう。

 

あらためてジャンルを整理してみる⑤サイケ

 

もうひとつ60年代の音楽を語るうえで外せないのが、サイケデリックです。

 

サイケデリックというのはWikiによれば「LSDなどの幻覚剤によってもたらされる視覚・聴覚の感覚の形容表現」とあります。

 

 

そもそも50年代からあったビートニクと呼ばれた人々の、既存の価値観への反発やスピリチュアルな世界への傾倒が、そのままヒッピー(フラワーチルドレン)のムーブメントにつながっていきます。

このころアメリカでは長期化するベトナム戦争に人々は辟易し、一方で公民権運動は盛り上がりを見せます。

そうした混沌とした情勢に対しヒッピーたちはラブ&ピースを唱えます。

 

 

彼らはLSDや大麻などによってもたらされる感覚を音楽にも求めました。

グルグル、ゆらゆらしたそのサウンドは、ひとつの表現手法として今も受け継がれています。

 

1960年代半ばから、グレイトフル・デッドやジェファーソン・エアプレイン、クイックシルバー・メッセンジャー・サービス、といったアメリカのバンドがサイケデリック・ロックを展開します。

イギリスではビートルズやローリング・ストーンズも、このサイケデリックサウンドやヒッピーカルチャーに触発されます。

他にもクリームや、ジャニス・ジョプリンを要したビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー

そして革新的なギターヒーロー、ジミ・ヘンドリックスもサイケデリックなアプローチをしました。

 

 

1967年にはモンタレー・ポップ・フェス、1969年にはウッドストックという何十万人規模の大型音楽フェスが開催され、そのサウンドやムーブメントはピークを迎えます。

 

あらためてジャンルを整理してみる④モッズとか

 

音楽のジャンルというのとは少し違うかもしれませんが、ビートルズの活動期間と重なるように、イギリスでは「モッズ」というユースカルチャーが隆盛します。

 

ファッションと音楽はいつの時代も密接な関係にありますが、モッズはそれの最たる例のひとつでした。

前髪を下ろし、イタリア製のタイトなスーツを着てスクーターに乗るモッズ。

彼らはアメリカのリズム&ブルースやモータウンサウンド、ジャマイカのスカなどを好んで聴きました。

そんなカルチャーを反映したのが、ザ・フーやスモール・フェイセスといったイギリスのバンドです。

初期ビートルズのファッションにもモッズの影響が見てとれます。

モッズは70年代に入ると、やはりイギリスのバンド、ザ・ジャムなどによってリバイバルします。

 

 

ちなみに当時のイギリスの若者カルチャーには、モッズに対抗するロッカーズなる存在がありました。

彼らは革ジャンにリーゼントのバリバリ系。

ストレートなロックンロールやロカビリーを好んでいたようです。

モッズとロッカーズはその美的感覚の違いからか折り合いが悪く、大きな抗争になったりしました。

じつはビートルズも、最初期にはロッカーズ風の出で立ちだったようです。

 

 

イギリスではのちに、パンクがロンドンを中心として一大ムーブメントとなります。

パンク自体はアメリカが発祥ですが、イギリスにはモッズやロッカーズをはじめとした、ファッションやライフスタイルと密接なロックの礎があったわけです。

 

 

また、このころのロックにはジャンルとしては、ガレージロックと呼ばれるものがあります。

ガレージロックと分類されなくとも、前述のムーブメントにおけるロックはシンプルで荒々しく衝動的なことが特徴で、これはやはりのちのパンクにつながっていきます。

 

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