
スクールでは、音楽を楽しむための力を「音楽力」と言っています。
そして音楽力の向上には、技術・感覚・知識をバランスよく身につけていけると良いと考えています。
「技術」とは、歌声や楽器を操るための運動スキルのことです。
「感覚」とは、音感やリズム感のこと。
「知識」とは、音楽を体系的に捉えるために知っておくと便利なこと。
これらを、いわゆる練習によって身につけ、強化していくわけです。
が!
じつはもっと大切なことがあります。
それは「音楽を好きであること」です。
「音楽を好き」かどうかを判断する簡単なものさしは「どのくらい音楽を聴いているか」です。
(もちろんその限りでないことも、他のものさしもあるでしょうけど。)
みなさんはどのくらい聴いていますか?
いざ歌や楽器を始めたとき、普段からよく音楽を聴いている人は上達が早いです。
そして私の肌感覚では、そういう人は挫折してしまうことも少ないような気がします。
「あら…、自分も音楽をやってみたいけど、そんなに音楽を聴いていないな…」
という方もいらっしゃるかと思いますが、心配無用です!
今から聴けばいいんです!
今から好きになればいいんです!
ここから、だんだん、もっともっと。
そのとき、「何を聴くべきか」なんてまったく気にする必要ありません。
流行りの曲でも、昔好きだったアイドルの曲でも、アニメソングでも。
まずは自分の嗅覚に従って「聴きたい」と素直に思える曲を聴きましょう。
ロックの定番曲?ジャズの定番曲?
そんなものは、いろいろな音楽に触れる準備ができてからで十分です。
まずは、「ながら聴き」って言うんですか?何かしながら音楽を流すっていう、アレでいいと思います。
とにかく少しずつ日常の中で音楽に触れる時間を増やしていきましょう。
そしてときには、ながら聴きじゃなく、じっくりその音楽と向き合って聴いてみてください。
そんなことが自然になってくれば、もうすっかり音楽好きです!