TRIAL LESSON レッスンを体験しませんか
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早いうちから楽しむために「簡単でカッコイイ曲5選」

 

楽器を始めたものの長続きしなかった。

 

そういう経験がある方も少なくないと思います。

これは憂うべき事態です。

 

このことについては以前から度々、原因や対処を考えてきました。

原因も対処法も1つではないでしょうが、常々思っていることがありまして。

それは

「楽器は簡単じゃない」

ということです。

 

「そんなことない!楽器は簡単だよ〜!みんなやってみようよ〜!」

と言いたいのもやまやまなのですが、実際のところそう簡単じゃない。

簡単じゃないからイイんだ!という勇ましい意見もあるとは思いますが、初心者にとってはどうでしょうか…。

 

 

楽器を始めてみようと思った方の多くは、「こんなふうに演奏できたらいいな〜」というイメージをおぼろげにでも持っていると思います。

ところがいざ始めてみると、理想と現実のギャップたるや凄まじいワケです。

 

楽器によっては満足に音も出せない。

思ったように身体も動かない。

必要なことが覚えられない。

 

「こんなんじゃ、いつになったらちゃんと演奏できるかわかんないよ!」

となってしまう。

 

「最初は誰だってそうだったんですよ〜」

「辛抱強くやっていけば必ずできるようになりますよ〜」

といくら言われたところで、本人がそうは思えない。

 

これではよほど辛抱強い人かドMしか続けられないでしょう。

過去に楽器に挫折したことがあるあなた。

あなたは決して悪くない!と私は思います。

 

 

私?

私はもちろん辛抱強くなんかないですよ!爆

まったく。

 

では、なんで初心者のうちに挫折せず続けてこられたのか。

それは、わりと早い段階から「楽しさが見つけられた」からに他ならないでしょう。

非常にラッキーだったと思っています。

 

私が中高生の頃は「ギターの速弾き」が流行っていましたが、私の場合、もし最初にそこに関心が向いけいたとしたら挫折していたかもしれません。

そういう意味では幸い?当時はそういったプレイにさほど関心がありませんで、歌うことが好きだったので「コード弾き」がしたいと思っていました。

(初心者が速弾きにトライすることを否定しているわけではありません。あくまで「私の場合」です。)

 

もちろんコード弾きだって簡単ではないですが、弾きながら歌うと「一応、音楽になった」んですね。

これが楽しかった。

 

さらに言うと私の場合、「比較的簡単でカッコよく様になる曲」をチョイスするのがキモでした。

簡単でもカッコよくないと楽しくない。

 

何を楽しいと感じるか、も人によっていろいろですが、私と同じように感じる方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

ということで今回は少ないコードで弾ける私の好きな曲をいくつかピックアップしてみます。

 

「What’s up」4 Non Blonds

以前ブログでもご紹介したこちらの曲。A→Bm→D→A をずっとくり返すだけ!

 

「Falling Slowly」Glen Hansard & Marketa Irglova

映画「ONCE〜ダブリンの街角で〜」のテーマ曲。ハーモニーが美しいです。

 

「Knockin’ On Heaven’s Door」Bob Dylan

これもずっと繰り返し系。ガンズ&ローゼスのカバーもイイです。

 

「Hello」Adele

この曲もシンプルなコード進行。キーは半音下げがオススメ。

 

「Smells Like Teen Spirit」Nirvana

簡単でカッコイイ、ときたらニルヴァーナを外すわけにはいかないでしょう。

 

 

今回は洋楽ばかりですが、じつは邦楽より洋楽の方がコード進行がシンプルという傾向があります。もちろん一概には言えませんけど。

 

ギターの話をすれば、アコースティックギターよりもディストーションが効いた歪み系のエレキサウンドの方がシビアさが軽減されるので、特にこだわりなくどちらでもイイと言う方には上記ニルヴァーナやパンクロックのような曲(サウンド)から入るのもオススメです。

 

アドリブの引き出し「配置が重要」

 

昨日はレッスン終わりに生徒さんとお話をしていて非常にいいヒントをもらいました。

 

 

「アドリブ演奏をするときのどんなことを考えているか」

という話題から出た

「引き出しの配置や、引き出しを開くときの体勢が大事なんじゃないか」

という意見にすごく納得感がありました。

 

 

アドリブ演奏といってもいろいろですが、ジャズ系のアドリブの練習では

「引き出しを増やす」ことが重要だと思われる場合が多い気がします。

 

確かに引き出しは少ないより多い方がいいでしょうけど、もっと重要なのは「瞬間瞬間で適宜引き出しを開くことができるか」ではないでしょうか。

 

100の引き出しを持っていても、それがずらっと奥へ並んでいたら任意の引き出しをサッと開けることは非常に難しい。

反対に引き出しが10しかなくても、自分の居場所からそのすべてに手が届くような配置だとしたら、バリエーションこそ限られるけどとてもフレキシブルに引き出しを開いていくことができます。

 

 

たとえばたくさんのフレーズをコピーしても、どんどん上書きされてしまうようだと、引き出しの配置は難しくなってしまうかもしれません。

コピーしたフレーズを上手いこと咀嚼すると、引き出しを実用的な配置にすることができるのだと思います。

 

 

もちろん「引き出し」とはフレーズのみならず、発想の元となるもの諸々をひっくるめて使った言葉です。

 

この観点を詰めていって、レッスンにも自分の演奏にも活かせるといいな。

 

管楽器でコードトーンを吹く②

前回のつづきです。

 

前回は

時計のように円を12分割し、半音ごとに音名を割り振った「半音サークル」を作ってみた

ところまででした。

 

今回はこれを使ってコードトーンを導き出していきましょう!

 

 

コードはメジャーコードとマイナーコード、そしてそれら以外にざっくりと分類することができます。

まずはメジャーコードからいきましょうか。

 

 

ルート

コードネーム(コードシンボル)を見たとき「C」と書いてあったら、Cの音がそのコードの土台となっており、この音をルート(根音)と言います。

アルファベットで示されている音ですね。

コードが「A-」だったらA、「B7」だったらB、「F#-7(b5)」だったらF#、「EbMaj7」だったらEbがルートということになります。

アルファベットに#/bが付いている場合は、それを外してしまうと別の音になってしまうので、ちゃんと#/bは付けておいてください。

 

 

メジャー3rd

メジャーコードがメジャーコードたりえるのは、ルートから「メジャー3rd(長3度)」というインターバル(音程)で音が積まれていることに起因します。

 

 

ここで時計の図が活躍します。

メジャー3rdのインターバルは「ルートから4時間」になります。

 

4時間ということは、12時から4時ですね。

3時からなら7時だし、5時からなら9時、8時から12時、10時から2時ということになります。

 

 

これを「半音サークル」に当てはめてみると…

 

ルートがCのときメジャー3rdはE

ルートがDbのときメジャー3rdはF

ルートがDのときメジャー3rdはF#

ルートがEbのときメジャー3rdはG

ルートがEのときメジャー3rdはG#

 

となるわけです。

 

簡単ですよね。

 

時計を4時間進めるだけ!

 

※くり返しになりますけど、半音サークル、つまり半音の並びがちゃんと頭に入っていることは最低限必要なので、ここだけはがんばってください。

 

 

異名同音問題

 

あともう1つ、「#(シャープ)と♭(フラット)で2つ呼び名がある音についてはどちらで考えればいいの?」という疑問が湧くかもしれません。

これじつは、ちゃんとしたルールがあるのですが、説明が長くなってしまうので割愛します。

 

今はひとまず、「メジャー3rdの音は、ルートからABCのアルファベット順で3つ目になる」と考えてください。

 

例として「ルートがDのときメジャー3rdはF#」では、ルートのDからD→E→Fとなりますので、GbではなくF#と表現するわけです。(#/♭の付け忘れに注意!)

2つ目でも4つ目でもなく「3つ目」です。(だから「3rd」と言うわけです。)

 

つづきます。

管楽器でコードトーンを吹く

コードはいくつかの音の組み合わせでできています。

 

ギターやピアノではその組み合わせを、ある程度視覚的にもしくは手指の配置的に捉えていくことができるのですが、管楽器の場合はそうはいきません。

そもそも旋律を奏でることが主な役目である管楽器の奏者にとって、「コード」というもの自体に慣れていくのはなかなか大変なことだと思います。

 

 

コードの構成音(コードトーン)を管楽器で吹くって容易じゃないですよね。

 

まさにそういったことで悩まれている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

何かいいアイデアはないものかと考えてみたところ、

「時計の文字盤」を利用して整理するのが良さそうだと思いました。

 

 

視覚や指のポジションに頼れないとすると、コードの構成音はインターバルで捉えていくことが有効になってきます。

 

インターバルとは音程のことで、ある音からある音までの距離(音高の差)を「度数」で言い表します。

長3度(メジャー3rd)、短3度(マイナー3rd)、完全5度(パーフェクト5th)などといったインターバルで、ベーシックなコードを構成するコードトーンを見つけることができます。

 

 

今回はまず、時計のように円を12分割し、半音ごとに音名を割り振ったこの図を見ていただきます。

どこがスタートでもかまわないのですが、ひとまず12時が「C」となるようにしてみました。

そこから時計回りに半音づつ上がっていきます。

 

CとDの間には、C#(シーシャープ)もしくはDb(ディーフラット)という2つの名前を持つ音が存在します。ピアノで言うと黒い鍵盤にあたる音ですね。

DとEの間も同じです。

 

ところがEとFの間には#/bの音はありません。同様にBとCの間にもありません。

 

 

ちょっと不規則で覚えにくいと思いますが、まずは何はともあれこの半音の並びを覚えてしまいましょう。

 

新しく何かをできるようにしようとしたら、何かしら覚えることが必要になってくるのは当たり前かもしれません。

ただ、何でもかんでも丸暗記というのは、個人的にはあまりオススメできません。

人によって合うやり方・合わないやり方はあるでしょうが、大体の場合、最低限のことをガッチリ覚えてそれを応用していくのがいいのでは、と思っています。

 

そういう意味では、「半音の並び」は算数をしようとしたときの「123456789の並び」みたいなもので、コードトーンを考えていこうとしたときには必ず押さえておきたい最低限と言えます。

 

ひとまず、時計に見立てたときの12時、2時、4時、5時、7時、9時、11時を見てみましょう。

ここは#/bが付かないC,D,E,F,G,A,Bになっていますので、これらから覚えていくといいかもしれません。

 

 

次回、インターバルを使ってコードトーンを探していきましょう。

 

2021年にもっともよく聴いたアルバム

 

私が昨年2021年にもっとも聴いた音楽は何だったかな…と思い返してみると…。

 

おそらくはこれだと思います。

 

ビーチ・ボーイズ「ペット・サウンズ」

 

言わずと知れた大名盤ですね。

 

 

でもじつは私、この作品をぜんぜん聴き込んでおりませんでした。

人気の音楽系YouTuber、みのさんが「この作品の良さが分かるまで毎日聴き込んだ」というお話をしていて、それを見て私も聴き込んでみようと思ったわけです。

 

そんなわけで、夏から秋にかけてくらいかな、自分的にはかなり頻繁に聴いておりました。

 

 

作品についてはいたるところでエピソードや詳細、レビューを読むことができるので、あまり書くこともないのですが…

 

この作品は1曲ごとではなく、アルバムをこの曲順で聴くのがいいのだと思いました。

曲単位でではややフワッとした印象のものも少なくありませんが、トータルの印象としてはかなり方向づけを感じます。

 

メロディ、ハーモニー、アレンジ、演奏、歌…どれをとっても力みがなく心地いい。

それでいて要所要所でちょっとした引っ掛かりがあったりと気がきいています。

ブライアン・ウィルソン天才だな。

 

まだ完璧に聴き込んだとは言えないかもしれないけど、この作品を単純に好きになりました。

 

 

しかしそうやって考えると、どの作品にも作り手の相当なエネルギーが込められているわけで、ちゃんと聴き込んでいけば、多くの作品に良さを聴いてとることができるんでしょうね。

私もサブスクやYoutubeを便利に思って使ってはいるけれど、どうしても聴き方が浅くなってしまう。

 

今年はもっと腰を据えてじっくり作品と向き合うようにしたいな。

 

 

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