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今の時代は情報が溢れかえっていて、知ろうと思えば大体のことは知ることができます。
それでもなお、人から教えてもらえるなら、自分から情報を取りに行かなくてもいいし楽ですよね。
溢れかえった情報に翻弄されてしまうことも少なくないでしょうし。
だから音楽だったらやっぱりレッスンを受けるメリットはあります。
単に情報を得るだけでなく、個別のアドバイスももらえるわけですので。
だからぜひ体験レッスンを…
…と、いやいや今回はそういう宣伝ではありませんで、レッスンを受けたからといって必ずしも上達するとはかぎらない、という話なんです。
「なにそれ、そんなの詐欺じゃん、ぼったくりじゃん!」
と思われるかもしれません。
厳密に言えば、歌や楽器は辞めずに続けているだけで少しずつでも上達します。
そしてレッスンは上達をブーストするのにとても有効なのは事実でしょう。
ただ、レッスンを受けたからといって目に見えて上達するかと言ったら、必ずしもそうではないかもしれません、ということです。
上達度合いには個人差があって当然です。
余談ですが、個人的には上達のスピードはあまり重要ではないと思っています。
多少時間がかかっても「出来るようになることが重要」だと。
逆にいくら飲み込みが早くても、ちゃんと出来るようになるまで続けられなければ、それは出来ないのと同じことだと思います。
ともあれそんな中、ぐいぐい上達する人にはいくつかの共通する傾向があります。
その1つは「よく観察して真似ること」です。
レッスンや教則本、ネットなどからたくさんの情報を得たとしても、それをしっかり自分のものとして吸収し、歌や演奏に活かせないと意味がありません。
むやみに情報だけを詰め込むと、いわゆる「頭でっかち」になってしまいます。
知識としての情報よりも、(音として)耳と目から得られる情報の方が大切なのです。
とくに耳!
だって音楽ですからね。
ぐいぐい上達する人の多くは耳と目をフル活用して、上手な人の演奏や、目標とする好きな人の演奏をよく聴き、よく観察しています。
そうしていくつもの小さな小さな発見をしていきます。
自分の歌や演奏にそれを重ね合わせて、できるだけ同じようにやってみる。
もちろん、やってみると言ってもすぐ出来るわけでもないのですが、「こういうふうにしよう」というイメージを持っていくことがすごく重要なんですね。
一人一人フィジカルが違うので、同じように真似ることがすべてではないでしょうが、この「どうやっているんだろう?」という探究心が上達を促進させていることは間違いないと思います。