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音楽の適正な音量①個人練習のとき

 

今回は音量のお話。

 

音楽を聴くとき、歌や楽器を練習するとき、セッションをするとき、バンドのリハーサルをするとき、ライブの本番のとき…。

みなさんはどのくらいの音量で聴いたり鳴らしたりしていますでしょうか。

これって人によってけっこう差があるように思います。

 

個人的に音楽を聴くときの音量は、聴く人の勝手なのは言うまでもありませんが(電車の中でイヤホンからダダ漏れているのはいただけませんが)、練習や本番となるとそういううわけにはいきません。

 

 

まず個人で練習するとき

 

自宅での練習では、近隣への迷惑を考慮するとどうしても控えめな音量になりがち。

電子楽器をヘッドフォンで聴きながら練習するというのであればいざしらず、歌やアコースティックの楽器にはそれぞれの適正な音量があります。

いつもいつも音量をセーブしていて、それが癖になってしまうのは考えものです。

ときには思い切ってフルトーンで音を鳴らせる環境で練習するのも重要だと思います。

しっかり鳴らさないと気づけないことというのもありますので。

 

はたまたフルトーンで音を鳴らせる環境だからといって、常にMAXの音量で練習していてはダイナミクス(音量の幅)が乏しい演奏になってしまいますので注意が必要です。

 

音楽をやる人にとって練習場所というのはいつも悩みの種ではありますが、大きな音が鳴らせる環境で、大きな音でも小さな音でも練習するのが理想ではあります。

 

 

ダイナミクスについて

例えば歌だと、声量があるというのは歌が上手いことの一要素であるように言われます。

しかし歌が上手い人というのは、想像するよりももっとずっと、力強い大きな声も、優しく繊細な小さな声も使っています。

もちろん上手い人みんながみんなではありませんが、ビックリするほどダイナミクスに幅がある。

それによって、いわゆる声量もいっそう際立つのだと思います。

 

初〜中級者のは、「常に大きい音の人」か「常に小さい音の人」のどちらかであることが多いような気がします。

どちらかに思い当たる方は、ダイナミクスの幅を意識してみてください。

 

逆に極端なダイナミクスの変化が鬱陶しい場合もあるのですが、ダイナミクスについてはまた機会をあらためて書いてみたいと思います。

 

 

さて、音量の話。

次は、自分以外の誰かと一緒に演奏するときですが、ちょっと長くなりそうなので今回はここまでにします。

つづく