前回からのつづき
前回、0だ100だという数字を「上手さ=テクニック」だと考えないようにと書きましたが、では、何と考えると良いでしょうか。
それは、どれだけ音楽と仲良くなれたかという度合いだと思ってください。
もちろん、そんなものは数値化できませんので、数字はメタファーであってここでは意味を持ちません。
0を1にして、1を2にして、2を3にして……。つまり、徐々に音楽を理解して距離を縮めて仲良くなっていく。そうしていくことに楽しみがあるのではないか、というお話です。
「音楽と仲良くなること」と「音楽を楽しむための力」。
ずいぶん遠回りをしましたが、なんだか、だいぶ近い話になってきました。
(このコラム、書き溜めせずに毎回場当たりで書いているので、話をうまく繋げるのが大変です…。がんばります。)
そうです。「音楽と仲良くなること」が「音楽を楽しむための力」をつけることになるのです。
今、パッと思い出したことがあります。
これは音楽という広義なものではなく、楽器のコントロールにフォーカスしたお話ですが、Julian Lageというギタリストがワークショップで言っていたことが興味深かったので、ちょっとご紹介します。
Julianは、素晴らしいイメージとフィーリング、ニュアンスとダイナミクスで演奏する、新世代のプレイヤーですが、その彼がギターの弦を弾くことについてこんな話をしていました。
写真はまた、まったく関係なくてすみません。
どこのどなたの作かわかりませんが、笑いを通り越して感心しましたので。
(AliExpressという通販サイトから拝借しました)