前回は弾くことはちょっとお休みして「音名を覚えましょう」ということでしたけれども、いかがでしょうか。
覚えられましたか?
今回はまた弾いていきましょう。
「白鍵と黒鍵の区別をなくす」ことを目的として、連載その1の回でクロマチックスケール(半音階)を、その2ではホールトーンスケール(全音音階)を弾いてきました。
もう少しだけこれを続けていきます。
次は何をするか、勘のいい方はお気づきかもしれません。
今回は鍵盤で言うと3つ隣へとステップしていく音階を弾きます。
「2つ飛ばし」という言い方もできますね。
鍵盤で3つ離れた音同士の音程を短3度(マイナー3rd)と言います。
そして短3度でステップしていくこの音階をディミニッシュスケールと言います。
(名前は覚えなくても大丈夫です。)
クロマチックスケールやホールトーンスケールのときと同様に、順次3つ隣へと弾いていきます。
今回も注意点としては間違えないように丁寧に弾くくらいで、あまり細かいことは気にしなくて大丈夫です。
やはり「利き手じゃない方の手」で弾くことをオススメします。
反対の手で弾くときは、鏡写しのように左右を反転させればOKです。
ホールトーンスケールは「2通り」ありましたね。
ディミニッシュスケールは1つ増えて「3通り」になります。
その代わり、1通りの中で使う音の種類は4音と減ります。
やはりどの音からでもスタートできることが大事ですが、ここでは便宜上、3通りのスタート音をそれぞれC, C♯/D♭, Dとしましょう。
それぞれのスタート音から順次3つ隣へと弾いていくだけですが、使う音の音名も記載しておきますね。
[Cスタートのライン]
C, D♯/E♭, F♯/G♭, A
[C♯/D♭スタートのライン]
C♯/D♭, E, G, A♯/B♭
[Dスタートのライン]
D, F, G♯/A♭, B
クロマチックスケール、ホールトーンスケールと弾いてきた方にとっては、もうさほど難しくありませんよね。
じっくり取り組んで、短3度音程をどこでもパッと弾けるようにしちゃいましょう。
さらに今回は、音階(スケール)として順次音を移行させていくだけでなく、
「2つの音を同時に(合わせて・重ねて)弾く」ということもしてみましょう。
先ほど弾いた短3度音程で、ある音とその3つ右隣の音を合わせて弾いていくわけです。
CとD♯/E♭の2音
C♯/D♭とEの2音
DとFの2音
といった具合です。
今の段階では、どの指で弾くかはさほど気にしなくても良いと思います。
これはダイレクトに「コード弾き」に繋がる練習ですので、ぜひ慣れておいてくださいね!
よかったら動画も参考にしてみてください。
つづきます。