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音の長さをコントロールしよう①

今回は音の長さについて。

 

 

初心者のうちは音を鳴らすこと、つまり発音のタイミングに多くの意識が向いています。

もちろん、音を鳴らさないことには長さも何もないので、順序としてはそれが当たり前です。

でも、ある程度思ったタイミングで発音できるようになったら、なるべく早い段階から音の長さにも意識を向けていくのが良いと思います。

 

拙い歌や演奏を聴こえの良いレベルに押し上げるのに、音の長さをコントロールするということはとても大きな要素になってきます。

歌や演奏が上手な人というのは、必ず意識して音の長さをコントロールしています。

音の長さは、本来は強弱や音程のニュアンスといった諸々の要素と分けて考えるべきではありませんが、今回はそこ(音の長さ)だけを切り取ってお話してみます。

 

 

音の長さのことを「音価」といいます。

 

音価は一次的には「音符の長さ」と言うことができます。

4分音符や8分音符の1つずつの長さですね。

 

これはすべて「テンポに紐付いた長さ」ということになります。

例えばテンポが60BPM=60)のとき、4分音符1つの長さはどれだけになるか、ということです。(4分音符を1拍とした場合、その1つの長さは1秒ということになりますが、そういう具体的な秒数はあまり考える必要はないし、むしろ考えない方が良いでしょう。)

要は、音価はテンポが認識できていてこそコントロールできるということです。

 

同じ長さの音符がいくつも連続している場合、その間の音価のコントロールはさほど難しくないと思います。一定の間隔ですからね。

問題はいろんな種類の音符が入り組んできたときですね。雑にならずに丁寧にテンポをキープしながら確認していきましょう。

特に注意したいのは、むしろ長い音符です。初心者の方の多くが長い音符をいい加減な長さにしてしまいがちです。フレーズの最後の音の長さなど、何拍分あるのかを把握しておきましょう。

 

また、音を鳴らすことばかりに意識が向いていると、休符をおろそかにしてしまいがちだったりもします。

よく言う「休符を歌う(休符を演奏する)」というのは、その手前の音の音価をしっかりコントロールすることでもあります。

休符を休符の音価分しっかりお休みにすることでテンポ感も増し、歌や演奏が息づいてくると思います。

 

つづきます。