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「音名」と「階名」

 

前回からのつづき

 

ソルフェージュや相対音感の話をするうえで、ひとつ整理しておきたいことがあります。それは音の名前です。

 

音の名前と言えば「ドレミ」を思い浮かべる方が多いと思いますが、そもそも日本では「イロハ」がそれに当たるものでした。

「ドレミ」はイタリアでの音の名前です。

他にも、ロックやジャズを少しかじると「CDE(シーディーイー)」のアルファベット(英語読み)や、クラシックでの「CDE(ツェーデーエー)」のドイツ語読みなんかも聞いたり見たりしたことがあるかもしれません。

 

これらは国(読み)の違いはあれどみな音の名前なのですが、音の高さを表す「名前の付け方そのもの」に大きく二種類あることをご存知でしょうか。

 

それは「音名」と「階名」です。

 

聞いたことありますか?

義務教育の音楽の授業の中で、せめてこれくらいはしっかり教えていただけると良いのですが……。

 

何でもそうですが、「知らない」ことは、得体が知れなく感じられ、不安で、怖く、近寄り難く、不可能に思えます。

逆に「知る、理解する」ということは、親近感が湧き、安心が増し、怖くなくなり、近寄っても大丈夫に、できるんじゃないかという気になってくることに繋がります。

ですので、整理していきましょう。知っていきましょう。理解していきましょう。

 

はい、「音名」です。

これはそのまんま音の名前ですね。もう少し丁寧に言うと、絶対的な音の高さに対する名前です。

例えば、我が家の洗濯機は洗濯の完了が近づくと「ピーッピーッピーッ」と音が鳴るのですが、これは日によって音が高かったり、低かったりと変化することはありません。基本的にいつも同じ高さです。そうしたときに、この洗濯機の音の高さを言い表すのが「音名」です。

 

この写真の、指で押さえている鍵盤は、しっかり調律さえしてあればどのピアノでも同じ高さの音が鳴ると思います。この任意の、ある鍵盤で鳴る音の高さを言い表すのが「音名」です。

 

どうでしょうか。ある高さの音に対して1つの名前が付けられているということですね。

 

では「階名」とは何なのでしょうか。

 

つづく