前回のつづきです。
前回は
「半音サークル」を利用してメジャー3rdのインターバルを割り出していく
ところまででした。
メジャー3rdはメジャーコードの要の音程でしたね。
今回はマイナーコードの要、マイナー3rdを割り出していきましょう。
● マイナー3rd(短3度)
マイナーコードがマイナーコードたりえるのは、ルートから「マイナー3rd(短3度)」というインターバル(音程)で音が積まれていることに起因します。
半音サークルを時計に見立てたとき、
マイナー3rdのインターバルは「ルートから3時間」になります。
3時間ということは、12時から3時ですね。
3時からなら6時だし、5時からなら8時、8時から11時、10時から1時ということになります。
これを「半音サークル」に当てはめてみると…
「ルートがCのときマイナー3rdはEb」
「ルートがC#のときマイナー3rdはE」
「ルートがDのときマイナー3rdはF」
「ルートがEbのときマイナー3rdはGb」
「ルートがEのときマイナー3rdはG」
となるわけです。
簡単ですよね。
時計を3時間進めるだけ!
※くり返しになりますけど、半音サークル、つまり半音の並びがちゃんと頭に入っていることは最低限必要なので、ここだけはがんばってください。
異名同音問題
前回の内容と重複しますが、異名同音について再度記載しておきます。
「#(シャープ)と♭(フラット)で2つ呼び名がある音についてはどちらで考えればいいの?」という疑問。
ひとまずは、「マイナー3rdの音は、ルートからABCのアルファベット順で3つ目になる」と考えてください。
例として「ルートがCのときマイナー3rdはEb」の場合…
ルートのCからC→D→Eとなりますので、D#ではなくEbと表現するわけです。(#/♭の付け忘れに注意!)
2つ目でも4つ目でもなく「3つ目」です。(だから「3rd」と言うわけです。)
もう1回だけつづきます。