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【ギター】テレキャスター

エレキギターと聞いて一般的にイメージされるであろうソリッドギターについて、もう少し詳しくご紹介します。

 

ソリッドギターとは、空洞のない無垢の木をボディにしたエレクトリックギターです。

 

その歴史でもっとも古いのは、フェンダーエスクワイア(テレキャスターの前身で、1ピックアップでした。)だとされていますが、これは一般に流通した(市販された)ものの中で最古だということです。

それ以前にも、実験的に、またはオーダーメイドで、すでにソリッドギターが作られていたという話はあります。

 

ともあれ、フェンダーがエスクワイアを発表したのが1948年とされていますが、それがマイナーチェンジされテレキャスターとなり、以降、ギブソンレスポール、フェンダーのストラトキャスターと、現在までスタンダードなモデルとして不動の人気を誇るソリッドギターが相次いで発表されます。

 

上記の3モデル(テレキャスター、レスポール、ストラトキャスター)は、ソリッドギターにおいてまさに定番で、現行の市販ギターは、これら定番のコピーモデルや、これらを元に発展させたものがほとんどだと言っていいでしょう。

 

 

 

では、この3つから見ていきましょう。

 

 

今回はまずテレキャスター。

 

 

元祖ソリッドギターと言っていいテレキャスターですが、その作りはとてもシンプルなもので、シンプルさ故にその完成度はスカイツリーよりも高く、今現在に至るまで基本設計を変えずに、なお多くの人が手に取り続けています。

シングルコイルのピックアップで、これぞテレキャスター!というチャキチャキした音色が特徴です。

コントロールも1ヴォリューム、1トーンというシンプルさで、「潔さ」を信条とするプレイヤーから好まれています。

かく言う私もソリッドギターではテレキャスターが好きです。

ただ、テレキャスターといっても、その後いろいろなバリエーションが出ており(シンライン、カスタム、デラックスなど)、それらについてはボディシェイプこそテレキャスターでもサウンドのキャラクターはさまざまです。

 

 

代表的なプレイヤーは…

 

キース・リチャーズ

ローリング・ストーンズのギタリストにしてロックの象徴的存在であるキース。テレキャスターを長年メインギターとして使っています。中でも「ミカウバー」と名付けられたモデルが有名で、こちらはフロントにハムバッカーのピックアップを載せ、さらに6弦を外した5弦ギターで、オープンGという変則的なチューニングになっています。このギターから数々のギターリフ(繰り返される印象的なギターフレーズ)が生まれました。

 

山下達郎

達郎先生のギターがカッコいい、ということは以前書きましたが、そのプレイの多くはテレキャスターによるものです。「ブラウン」と名付けられたローズウッドボディのテレキャスターをずっと愛用されてます。SPARKLEをはじめ、ドライブ感が素晴らしいカッティングフレーズもテレキャスターの音が肝です。

 

 

アベフトシ

ミッシェル・ガン・エレファントのギタリストだったアベフトシさんもテレキャスター使いとして知られています。厳密にはフェンダー社のものではなく、松下工房というところの「テレキャスターモデル」ですね。エフェクター類を使わず、アンプに直刺しし、激しくカッティングをするというまさに「潔い」プレイでした。

 

 

ウィルコ・ジョンソン

アベフトシにも多分に影響を与えたであろうウィルコ・ジョンソンは、ドクター・フィール・グッドのギタリストです。デビューから一貫して黒いテレキャスターを使い続けています。元は左利きですが右利きスタンスで、ピックを使わず素手でカッティングしまくるという、独自のプレイスタイルを確立しています。

 

ブルース・スプリングスティーン

この方もテレキャスターが印象的ですね。

 

 

プリンス

自身のトレードマーク型など変形ギターもいろいろ使ったプリンスですが、スタンダードなタイプとしてはテレキャスターモデルを愛用していました。日本のメーカーが作った「マッドキャット(MAD CAT)」がそれ。プリンスはどの楽器でもプリンス印のプレイですが、テレキャスターではやはりカッティングが気持ちがいいです。

 

 

ロイ・ブキャナン

ロイ・ブキャナンはギミックっぽいいろいろな技巧を使うプレイヤーで、私の持つテレキャスター使いのイメージとは少し違うのですが、一方でこれぞテレキャスター!というカキーンとしたサウンドを鳴らすのが特徴です。