以前、サックスについて、いろんなサイズがあるよ、というお話をしましたが
フルートも同様にいろんなサイズがあります。
小さい方から
・ピッコロ
・ソプラノフルート
・フルート(コンサートフルート)
・アルトフルート
・バスフルート
・コントラバスフルート
・ダブルコントラバスフルート
となっております。
一般的にフルートと言われているのはコンサートフルートのことですね。
サックスの場合は、アルトやテナーが主ではありますが、ソプラノやバリトンも含めた4種類くらいがいずれも一般的と言っていいかと思います。それに比べると、フルートは一般的にはほぼコンサートフルートのイメージしかないと思います。
でもじつはいろいろなサイズがあると。
割合で言えばコンサートが圧倒的ですが、次点はピッコロですかね。
アルトフルートも渋いです。
では順番に。
・ピッコロ
オーケストラではフルート奏者が持ち替えで担当することが多いです。
ピッコロ専門のプレイヤーもいないことはないですが、会ったことはありません。
長さが30センチそこそこでとても小さくかわいらしい楽器です。
C調でコンサートフルートの1オクターブ上の音域になります。
現代のフルート属はほぼほぼ金属製ですが、ピッコロは木製が一般的です。
ちょっと話が脇にそれますが、アコースティックの楽器は音の高さと楽器のサイズ感がおよそ比例しています。
で、人間の体にちょうどいいサイズっていうのがあって、それよりも極端に小さくても大きくても、演奏の難易度は高くなっていきます。
難しくなる理由は小さいものと大きいものでやや異なります。楽器が小さくなっていくと、どんどんコントロールがシビアになっていきます。大きくなると単純に取り回しというか扱いの面でフィジカル的に大変になります。
ということで簡単とは言いづらいところがありますが、なんとも魅力のある楽器です。
・ソプラノフルート
ピッコロとコンサートフルートの間のサイズで、Es管(E♭調)の楽器です。
今やほとんど使われない楽器。
私は見たこともなければ、当然吹いたこともありません。
・コンサートフルート
一般的なサイズのやつです。普通、フルートと言えばこれ。詳しくは次回以降に。
・アルトフルート
コンサートフルートの1.5倍くらいの大きさ(長さ)。
G管(G調)になっていて、サックスなどのようないわゆる移調楽器です。
ピッコロとは用途というか活躍の場が少し違いますが、こちらも割とよく使われます。
しっかりした中低音が魅力です。
持っていないのでいずれ欲しいです。
・バスフルート
コンサートフルートの1オクターブ下の音域です。
管の長さが長いのでU字管といって、吹き口のとこから折り返す形になっています。
え~~、流石にデカイです。重いです。
支えを使って演奏します。
でも私は吹いたことがないです。
・コントラバスフルート
いよいよおかしなことになってきます。
管の長さは3メートルに迫ります。
横向きは諦めて縦になりました。
でも吹き口は横向きなので、全体が4の字みたいな形です。
水道管です。
音域はコンサートフルートの2オクターブ下。
吹いたことないです。吹いてみたいです。
・ダブルコントラバスフルート
世界に2本?とかの激レア楽器です。
謎の巨大モニュメントです。
音域はコンサートフルートの3オクターブ下。
ぜひ吹いてみたいです。
とこんな具合です。
あれ?サックスでは王道でもある「テナー」ってのがありませんね……。
こういう区分もけっこう曖昧ですね。なにか定義ってあるんでしょうか。
あとは、フラウト・トラヴェルソという初期の木製のフルートも、今も愛好家がいて使われています。
※画像はコタトフルートさん他からお借りしました。