私は歌うことが大好きです。
家ではだいたい歌っています。カラオケもホントなら毎日でも行きたい。
しかしながら同時に、思うように上手には歌えないもどかしさも感じています。
率直に言って、私は歌が上手くなりたい!
そこで今回は、歌が上手い人とはどんな人なのか、ちょっと考えてみたいと思います。
ちょっと前に「歌モノとインスト」という記事を書きましたが、そこで述べたように「歌と楽器はやっぱり別物」という一側面はあるでしょう。
だから、上手く歌えないもどかしさと楽器が上手く演奏できないもどかしさは少し違うような気がしてしまう。
生まれてから特別なことは何もせず、初めて楽器を触ったときにいきなり上手に演奏できる、なんて人はいません。
当たり前ですが、どんなヴィルトゥオーソ(達人)にも何もできない初心者だった頃があるのです。
ところが歌に関しては、「最初から上手い人」がいるような気がしてしまう。
天才、いわゆる先天的に…ってやつです。
そんなことないですか?
少なくともずっと昔の私は、なんとなくそんなふうにも思っていた節があります。
ただこれ、「そんな気がしてしまう」だけで、実際はそんなわきゃないですよね。
あんまり現実的な例えではありませんが、
オギャーと生まれてからある程度成長するまでいっさい音楽を聴かずに音楽的な遊びもせずに育った子供が、ある日初めて音楽を聴き歌ってみたら、生まれつきの才能でめっちゃ上手かった…
いやいや、ありえない。
と私は思います。
世の中に天才的に歌が上手い人というのは、けっこうな数いらっしゃいますが、その方々は「そういうの」じゃないと思います。
ではなぜ歌が上手くなったのか。
歌が上手い人は、おそらく例外なく音楽が好きで、音楽をよく聴いてきた人でしょう。
ここで言うよく聴くの「よく」は、頻繁にという意味と、集中して観察眼(耳)を持ってという意味の2つがあります。
集中して観察眼(耳)を持って、上手な人の歌をよ〜く聴くんですね。
そして真似して歌う。
「学ぶは真似ぶ」ってやつですね。
これは歌だけでなく楽器にも言えることですが。
ここで大事なのは、元の歌唱と自分が真似た歌声を比較検証すること。
これまた「耳」です。
同じように歌えているか、どこがどうズレてしまったかを冷静になるべく高い精度で判断する耳。
もちろんこの耳もまた、生まれもってのものというより、養われたものでしょう。
つまり歌の上手さは先天的なものではなく、積み重ねの上に成り立っているのです。
これは転じて努力すれば誰しも上手くなれる可能性がある、ということでもあります。
よかった〜〜。
まずは意識を持つところから、ですね。
楽器の演奏と同じように歌も、音程、リズム、抑揚、細かなニュアンス、声色の使い分け、といった一つ一つの要素を正確にコントロールすることで「上手さ」が成り立っています。
また、詞の世界観を理解すること、その世界に入り込むこと、自分の思いを乗せることで、上記の具体的な要素とは別に歌に奥行きや説得力をもたらすこともあるでしょう。
このあたり非科学的というか、根拠があるわけではありませんが、もし逆に詞の意味も知らずに歌ったとしたらやっぱり聴く人への響き方は違ってくるだろうとは思うわけです。
ということで、私もあらためて意識してみようと思います。
おわり。
あっ、ヴォーカルのレッスン、ボイトレにご興味のある方は、ぜひ体験レッスンを〜〜。
注)講師は私ではありません。ご安心を。w