レッスンもお休みで自宅にいると、どうしても音楽(歌や楽器)の練習はしづらいですよね。
ヘッドフォンをして練習できるものはいいですが、生の音量が大きな楽器は難しい。
でも、
実際に音を出している時間だけが練習時間とは限りません。
音を出さずともできる練習はいっぱいあります。
むしろこんな状況じゃなかったとしても、普段から、音を出さない(出せない)時間の使い方次第で、上達の速度は全く変わってきます。
もちろん、歌なら頻繁に歌う、楽器なら頻繁に楽器を触る、ということは大事です。
とくに楽器の初心者の場合、楽器がどれだけ身体に馴染んでいくかはすごく重要です。
そうには違いありませんが、時間に限りがある社会人の方がグイグイ上達していこうと思ったら、
音を出さない(出せない)、楽器にも触れない(触れられない)時間こそが肝になってきます。
まずは「音楽スイッチをなるべくOFFにしない」ということです。
お仕事やプライベートで何かに集中しなければならない時間を除いて、そうでない時間。移動中や休憩、ちょっとしたスキマ時間ですね。
そういう時間に、音楽スイッチを完全にOFFにしないでおきます。
流れてきた音楽に反応したり、何かの周期的な動きにリズムを感じたり、もちろん好きな歌を小さく口ずさむのもいいですね。
レッスンのとき、ひと月に1回か2回の「その時間」だけ音楽スイッチをONにしようとしても、スイッチが錆びついてONにするまでに30分くらいかかってしまうかもしれません。
それなのにレッスンが終わると、バタンとあっさりOFFになってしまったり。
それではちょっと音楽と仲良くなるのに時間がかかってしまいます。(焦る必要はないですが!)
でもこれは音楽に限ったことじゃありませんよね。
語学でも、料理でも、絵画でも、スポーツでも、デザイン、ダンス、演劇……
能動的に何かを楽しもうと思ったら、常にそのことに対しての興味・関心のアンテナを張っていることが、上達の、いや、楽しむことの一番の秘訣です。
音楽を自ら奏でて楽しもうと思ったら、テレビやゲームのように受け身でいても楽しめるものと違い、自分からの歩み寄りが絶対に必要です。
これは本来、人に強制されるものでもありませんし、その歩み寄り方も一人一人違って当然だと思います。
だから、自分なりの「好き」で良いんです。
今日も自分なりに音楽へ歩み寄って行きましょう。