TRIAL LESSON レッスンを体験しませんか
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絶対に間違えないで演奏するには③

前回のつづきです。

 

なんであってもいきなり事を成すのは大変で、簡単なことからの積み重ね(ステップアップ)が、けっきょくは一番近道だ、ということを多くの方は知っています。

 

頭ではそれを理解しながらも、誰しも「すぐにでも」こんな曲が演奏したい、あんな風に演奏したい、という欲があるわけです。

 

目標設定と、現状把握、そして目標に近づくためには何をしていくべきか。

この3つを客観的に考えられる人が、もっとも上達するタイプです。

逆に高い目標だけしか見えていない人は、なかなか上達しない、と思い悩みがちです。

 

 

 

ちょっと話がそれました。

 

さて現状では、

およそ「高速であるため」一曲通して間違えずに演奏しきることは困難

だとしましょう。

途中で何度も間違えてしまう。つっかえてしまう。

 

だからテンポをググ~~っと落としていきます。

 

元のテンポの半分か、場合によってはそれ以上かもしれません。

「演奏の間違い」は、ほとんどが時間的制約が厳しいことから起こりますので、その制約を可能な限り緩くしていきます。

次の音を考え、確認し、正確に運動できるくらいの猶予を設けていきます。

 

 

その状態で、気を抜かずに演奏すれば「間違えない演奏」が成せるはずです。

 

この「間違えない演奏」が一度できてしまえばあとは簡単で、目標のテンポに向かい徐々にテンポアップしていきます。

と言うか、間違えない状態が固まってしまえば、ほっといてもテンポアップしていくはずです。

楽器の演奏に限らず、淀みなく行える運動は高速化していきますので。

 

 

演奏したい曲の元のテンポで、何度も何度も間違え、悶々としながら繰り返す練習より、いったん確実に(間違えずに)演奏できるテンポまで落とし、それを元のテンポまで引き上げていく方が早いということですね。

 

 

人によっては、焦れったいでしょう。

自分がしたいのはこんなのじゃなくて、もっとアグレッシブでカッコいいやつなのに……。

と、モヤモヤもするでしょう。

そこをグッと堪えてやれるかどうか、なのですが。

もう、騙されたと思ってやってみてください、と言うしかないです。

 

これが間違えないで演奏できるようになる唯一の方法だ、と言うつもりもないのですが、多くの人にとっては有効なはずです。

 

 

 

ただ、これにはひとつ問題があります。

 

「極端にテンポを落とした際に、元の曲がイメージできなくなり、次の音に移るタイミング、つまりリズムが分からなくなってしまう」ということが起きる可能性があるのです。

 

テンポとリズムについて深い理解があれば、テンポを変えた際の相対的な音価(音や休みの長さ)の伸び縮みが分かりますが、初心者の方にはちょっと大変だと思います。

 

どうするか……

 

 

つづきますw