6月になりました!
今日は専門外ではありますが、鍵盤楽器について書いてみようと思います。
鍵盤楽器というと何を思い浮かべますか?
やっぱりピアノですかね。
でも他にもありますよね。
たとえば、オルガンとか、エレクトーンとか、ピアニカもそうですね。
意外とたくさんある鍵盤楽器ですが、白黒の鍵盤があるこれらをみんな一緒くたに「ピアノ」と言ったり思ったりしている方もけっこう多いんじゃないかと思います。
そんなわけで、鍵盤楽器の種類をちょっと整理してみましょう。
・ピアノ
アコースティックのピアノです。元々はピアノフォルテという名前です。
名前のとおり、強弱のコントロールに長けています。
88の鍵盤を有し、内部にはそれぞれの鍵盤の先にハンマーと、それによって叩かれる弦が張られています。
その仕組みから、鍵盤楽器であり打弦楽器であるとも言えます。
音域は数ある楽器の中でもトップクラスに広いです。
大きく分けて、縦型で省スペースのアップライトピアノとグランドピアノがあり、よりコンパクトなスピネットピアノなどと大きなフルコンサートのグランドピアノとでは、鳴りもかなり違います。
・チェンバロ
ハープシコード、グラビアとも言います。
ピアノの前時代の楽器で、15世紀~17世紀くらいですかね。
仕組みで言うと、ピアノが弦をハンマーで叩く打弦楽器なのに対し、チェンバロはピックのようなもので弦を弾く撥弦楽器ということになります。ギターとかお琴と同じですね。
ピアノのように自在に強弱をつけることができず、音域も4~5オクターブほどとピアノより狭いです。
ピアノの登場で廃れましたが、現代になってまたその音色に需要が出てきたみたいです。
・チェレスタ
なんだかこのあたり、名前がややこしいですが、こちらは鍵盤を押すと内部にあるハンマーが金属の板を叩くというもの。つまり発音に関しては鉄琴と同じですね。鉄琴を鍵盤で演奏する楽器です。
似たような楽器で、グロッケン(鍵盤付き)というのがあります。
お子様向けの小さなトイピアノも仕組みとしてはこれと同じです。
・オルガン
そもそものオルガンは風?空気?を筒に送って発音する、言ってみれば鍵盤で演奏する管楽器です。
民族楽器のパンフルートとかが近いイメージです。
鍵盤操作の他に、空気を送り込むための動力が必要になります。
広い音域を得るために鍵盤が2段になっていたり、低音域を演奏するための足鍵盤が付いていたりします。
この形式のものは一般的にパイプオルガンと呼ばれ、今は教会にでも行かないとお目にかかれません。
一方、小学校の教室とかにある(今もあるのかは謎)足踏みオルガンはリードオルガンと呼ばれ、パイプオルガンとは若干違い、こちらはハーモニカと同じような発音の仕組みです。
もはや建造物。
・アコーディオン
真ん中に蛇腹を挟んでいて、それを伸び縮みさせることで起こした風を金属のリードに当てて発音します。
前述のリードオルガンと同じようにハーモニカの発音と似ています。
右手で鍵盤を、左手で和音を鳴らすためのボタンを操作して演奏します。
似たような楽器でバンドネオンなどもありますが、こちらはいわゆる鍵盤が付いていないので今回はスルーします。
・鍵盤ハーモニカ
ピアニカですね。でもピアニカってのはヤマハさんの商標です。メロディオンってのもありました。楽器の種類としては鍵盤ハーモニカ。
仕組みはアコーディオンと似ていますが、蛇腹で風(空気)を起こすのに対し、こちらは息を吹き込んでいきます。その名のとおりハーモニカですね。これは。それを鍵盤で演奏すると。
音域は、アコーディオンもそうですがあまり広くなく、3オクターブ弱くらい。
他にもあるかとは思いますが、まずは主だったところでこんな感じ。
発音の仕組みがいろいろあるんですね。で、それを鍵盤操作で演奏するわけです。
どの楽器も鍵盤部分は同じで、おなじみのこういうやつですね。
ご紹介した中でも古い楽器は14世紀頃からあり、そう考えると、この「白黒の鍵盤」ってのはものすごいエポックメイキングですね。
当然、この前には、今のこの姿ではない鍵盤もあったと思いますが。
鍵盤楽器じゃなくて、鍵盤そのものの歴史を紐解いていくのも面白そうですね。
で、お気づきになったかもしれませんが、今回ご紹介したのは電気を必要としない「アコースティック」の鍵盤楽器です。
てことで次回は、電気を使った鍵盤楽器、いってみたいと思います。