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音の長さ

 

今日は音の長さについて。

リズムというと、打点(音の始まる点、アタックポイント)に意識が向きがちなのは

自然なことだと思いますが、

じつは、音の長さや音の終わらせ方を意識することが、

カッコいい演奏をする、もしくは演奏を楽しむコツです。

 

そういう意味では、1拍の長さを正確に感じてコントロールすることが大切です。

1拍とは4/4拍子で4分音符1つの長さです。

これを、けっこういい加減に(曖昧に)捉えている人が多いように感じます。

まず、これ(4分音符)を「タン」と表現して歌っていくことはやめましょう。

 

こんな楽譜のリズムを歌うときに「タン、タン、タン、タン」と歌うのはNGです。

この場合は「ターターターター」と、次の音符まで音を伸ばすのが正解です。

気を抜いてしまいがちなのが、最後の(4つ目の)音符の長さです。

「タータータータン」では、前3つと最後の4つ目が違うものになってしまいます。

最後の(4つ目の)音符は、その次(5拍目)に休符があると思って、

1拍分(4分音符1つ分)しっかり伸ばしていきましょう。

 

4分音符でも、2分音符でも、なんでも、次の音符もしくは休符まで音を持続させます。

これが意外と難しいです。

とくに、次の休符まで伸ばすということは、意識していなかった方には難しいかもしれません。

どうしても手前で音を切って短くしてしまったり、

次の拍を意識するあまり「ターア」と次の拍頭(休符のタイミング)で「ア」を強調してしまったり。

 

そこで発想をちょっと変えてみるのも良いかもしれません。

よく言われることで「休符を歌う」という表現があります。

この言葉には色々な意味が含まれていますが、

ここでは、音を出す(伸ばす)ことではなくて、音を止めることを意識してみましょう

ということだと思ってください。

まずは「ターーーー」と発声し伸ばした音を、どこでも良いので「今だ!」と思った任意のタイミングで止めます。

どうですか?

これ自体はそんなに大変じゃないですよね。

次はそれをテンポありきでやってみます。

ゆっくりめにメトロノームを鳴らして、テンポを感じながら(足や手をタップしてテンポをキープしながら)「ターーーー」と伸ばします。

何拍目でも良いので、任意の拍のタイミングでピタッと音を止めます。

メトロノームの音が鳴ったタイミングで音(声)を止めるということですね。

このとき大切なのは、音(声)を止めたときにテンポを感じることまで一緒に止めてしまわないことです。

足や手のタップはそのままキープです。

できましたか?

それができたらあとは、「ターーーー」と伸ばす拍の数を、2つにしたり3つにしたり、

ご自分でいろいろ設定してやってみてください。

これが4分音符や2分音符を正確に歌ったときの感覚です。