歌ったり、楽器を演奏したりする際に、発音の仕組みを知っておくことはとても大切です。
もう少し具体的に言えば、発音、音高、響きが、それぞれどの部分でどのように行われ、コントロールされているのかを知っておくということです。
そうすると、多くの場合において過度に力をかける必要がないことに気づきます。
押弦の際に、弦が指板に着くほど強く押さえる必要がないこと。
管の中に無駄に息を吹き込む必要がないこと。
ピアノの鍵盤はおよそ50グラムの重さで沈むこと。
管楽器のキーは、強く押し込んでも音量にはいっさい関係がないこと。
分かっている人、できている人にとっては当たり前のことですが、これが分かっているといないではかなり違いがあります。
いろんな表情、ニュアンスをつけて歌ったり、演奏したりしようとするならば、発音に関してONかOFFか(100か0か)では難しいでしょう。
発音の仕組みを知り、無駄な力みをなくし、音をコントロールしていきたいですね。