前回「森高千里さんはマルチプレイヤーである」という記事を書きましたが、国内外にはたくさんのマルチプレイヤーがいらっしゃるので、少しだけご紹介してみたいと思います。
ポピュラーなところでは、まずスティービー・ワンダー。
鍵盤はもちろんハーモニカもドラムも素晴らしい。
そしてポール・マッカートニーも挙がるでしょう。
ビートルズの時代から実にいろいろな楽器を演奏しています。
ローリングストーンズにはブライアン・ジョーンズというマルチプレイヤーがおりました。
というか、この時代のロックバンドには上記2名にかぎらず、曲によってさまざまな楽器を演奏するメンバーがたくさんいました。
マルチトラックレコーダーの登場などの時代背景も要因でしょう。
また、シンプルなコード弾きという比較的簡単な奏法がロック、ポップスの基本だということも大きいでしょう。
そういう意味では森高さんのプレイの延長にあると言えるかもしれません。
国内にも山下達郎さん、奥田民生さん、岡村靖幸さんなど、枚挙にいとまがありません。
そんな中、どの楽器においても専門のプレイヤーに引けを取らない演奏スキルを持つマルチプレイヤーがいます。
ご存知、天才プリンスです。
ギタリストとしてのプリンスについては以前も触れましたが、ピアノ、ベース、ドラムなど、いずれもバリバリです。
そしてプリンス亡き後、Youtube時代のマルチプレイヤー代表はなんと言ってもジェイコブ・コリアーでしょう。
彼の軸はおそらくピアノでしょうが、ギター、ベース、ドラム…いずれもじつに音楽的に懐が広いプレイをします。
この人は天才って言うか、音楽の化身ですね。
もう少し視野を広げると、ブラジルにはすごい人がいます。
エルメート・パスコアール。この方は、まぁ音が鳴る物ならなんでも演奏します。そのプレイも音楽もなんとも独創性に富んでいます。
そしてエグべルト・ジスモンチ。ピアノとギターの超絶スキルをもってして素晴らしい音楽を奏でます。
世界は広いですし、Youtubeを見ていると自宅で1人バンドの動画を作っている人も今やゴマンといますね。
手前味噌ですが、私も3年ほど前に録ったやつがありますので貼っておきます。
さて、いろいろな楽器に慣れ親しむということは、当然1つ1つの楽器に向かう時間は分散されます。
ですから、これ!と決めた楽器があるのなら、やっぱりそれに打ち込むのがいいと思います。
一方で、いろいろな楽器に触れることで分かってくることもたくさんあります。
もし普段の楽器に少し行き詰まりを感じたら、たまにはまったく違う楽器に触れてみるのもいいかもしれません。