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カセットテープの人気がじわじわと

 

カセットテープの人気がじわじわと再燃してきているようです。

 

山下達郎さん新譜も“完売”…若い世代に「カセットテープ」人気 アナログで不便が「エモい」【福岡発】

 

個人的にはすごく愛着のあるメディアなので嬉しいかぎりです。

 

レコード、CD、MD、配信…それぞれに良いところがある(あった)と思います。

カセットテープが全盛期の頃、その良いところ・利点といったら、なんと言っても録音が可能なところでしょう。

当時、他に音楽を聴く手段としてはテレビ、ラジオ、レコード、そして実際にコンサート・ライブ会場に足を運ぶしかありませんでした。

その中で唯一録音ができるメディアがカセットテープでした。

それが今や、スマホ1台で何時間も録音できる時代ですからね…。

もはやそのポイントはカセットテープの強みではありません。

 

記事にはカセットテープの良さよして「不便がエモい」とありますが、ただの不便さはけっきょく便利には敵わないように個人的には思います。

シャレでカセットテープを使ってみても、やっぱりそのうち便利なものに移ってしまいそう。

 

「音が柔らかい」というのは確かにありますね。

これはかなり大きなポイントかもしれません。

基本的にはメインストリームの音楽はもうずっと、クリアでノイズが少なく臨場感や迫力がある音を指向してきています。

その指向に突き進めば進むほどに、一方でぼそぼそした不明瞭な音を求める人も出てくる。

Lo-Fi Hip Hopが流行ったのなんかも「それ」ですよね。

 

また、カセットテープの音が「あたたかい」という声もあります。

確かに温かみを感じますが、じゃあCDや配信は冷たいかと言われるとそんなこともないような気がします。デジタルでも温かみは出せる。

先ほどのLo-Fi Hip Hopを作っているトラックメイカーたちの多くはパソコンで音楽を作っていると思いますが、じつに温かみのあるサウンドを生み出しています。

カセットテープだからあたたかいと言うより、音楽そのもののキャラクターが大事なのかな。

 

でも、バキバキのEDMをわざわざカセットテープで聴こうと思わないですね。私は。

やっぱりその時代やシーンごとの音楽とメディアの相関関係というのがあるような気がします。

 

では私がカセットテープに感じる魅力って何だろうな…。

やっぱりカチャカチャした感じ、ガジェット感が愛らしいとは思いますね。

そして思い出とか、ノスタルジックさもやはりポイントなのだと思います。

 

今後、カセットテープがふたたびメインストリームに戻ってくることは考えにくいですが、音楽の聴き方の一つとして在り続けてほしいと願っています。