主旋律って用語がありますよね。
曲の中心となる旋律(メロディー)ということですけれども、ポップスの場合はメインボーカルが歌っているメロディーがそれに当たりますね。
メインメロディー、主メロなどと呼ばれたりもします。
主旋律と対をなす言葉に副旋律というものがあります。
主旋律を引き立てる役割を担ったメロディです。
サブメロディーと呼ばれたり、「ハモリ」や「コーラス」と呼ばれたりするものもそれに含まれます。
さて、このメインメロディーとハモリのメロディー、一般的にはメインの方が目立つように演奏されたり録音されたりするので、どちらがどちらかは曲を聴くとなんとなく判別できることが多いかと思います。
しかし、まれにどちらがメインでどちらがハモリなのか判別が難しい場合があるんですよね。
以前、スクールの生徒さんたちと議論になったのが「日本文化センター」の CMメロディー。
最後の「にほ〜んぶんかセンタ〜〜」の部分。
これがなんと……
その場にいた4人がそれぞれに主旋律だと認識していたメロディーが違ったのです。
これはちょっとしたカルチャーショックでした。
私が思っていたのはこれ。
自分の幼い頃の音感に自信があるわけではないのですが、それにしたって生徒さんはそれぞれに全然違うメロディーを歌うのです。
「え〜〜〜!?そりゃないでしょ〜〜!」
と、互いに言い合い、じゃあ確認しよう!とYoutubeでCMを見ると…。
「ほら〜〜!私が歌ったとおりじゃん!」
と、また互いに言い合うわけです。
面白いですよね。
おそらく、それぞれが認識しているメロディーは音としては鳴っているのです。
その中のどの音をメインだと判断するか、それにこんなにもバリエーションが出るとは。
みなさんの思っていた「日本文化センター」メロディーはいかがですか?
ちなみに全国の日本文化センターのCMを集めた動画を見ると、地域によって録音し直しているせいでハーモニーの印象がずいぶん違います。
これなら認識のズレも納得かもしれません。
ということで、これに関してはどれが合っている間違っているということを言いたいわけではなく、単に興味深いな〜というお話でした。