TRIAL LESSON レッスンを体験しませんか
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実践!インターバルをモノにする①

 

今回は、どちらかと言うと中級者向けの内容かもしれませんが、初心者の方でももし関心があるのなら、早い段階から知っておいて損のないお話しです。

 

それは何か。

 

ズバリ、

「インターバル(音程)を把握する」

ということです。

 

 

本来、歌であっても、楽器(メロディやハーモニーを奏でることのできる多くの楽器)であっても、何にでも当てはまる話ですが、今回はギターを取り上げてみたいと思います。

歌や、ギター以外の楽器をやられている方々も、ぜひご自分のシチュエーションに置き換えて読んでみてください。

 

 

ギターを弾こうと思った場合、多くの人はコード弾きから入りますかね?

そのあと、「スケールと言うものがあるらしいぞ」となり、「いくつものコードやスケールを覚えると、きっと演奏に役立つんだろうな〜」などと漠然と思うようになるんじゃないかと想像します。

もしくはひたすらにコピーをしたり。

 

 

ギターに限らずポピュラーミュージックにおいて、コードやスケールの概念や知識というのは持っておくと確かに便利です。

が、

 

「たくさんあってなかなか覚えられない……」

とお悩みの方も多いと思います。

 

 

「この指は何フレット目だったっけ?」

「このフレットで押さえるのはこっちの弦だったっけ?」

 

もし、こんな迷い方をするようであれば、あなたはコードを押さえるフォームを「ただの形」としてしか認識していないかもしれません。

 

 

コードでもスケールでも、その1つ1つには構造があり、その構造(ひいては音の響き)に対して名前がつけられています。

それらの構造はすべてインターバル(音程)から成り立っています。

 

あるコードを押さえたとき、その1本1本の弦が発する音はそのコードの構成音のうちのどれに当たるのか、分かりますか?

これを分かるようにしておくと、この先に弾こうとするすべてのことをとてもスムーズにしてくれるはずです。

 

 

今回ここでやることは、コードでもスケールでもフレーズでもありません。

それらを作っているインターバル(音程)のみに焦点を当てて弾いてみようというわけです。

 

 

 

まずはギターの指板上に、今から考えていくインターバルの基準となる音を探します。

ここで言う基準となる音とは、コードで言えば「ルート」、スケールで言えば「トニック」、キーで言えば「トーナルセンター」……。

今回は「トニック」と呼んでいきましょうか。

要は、この音(トニック)からもう1つのある音までの距離(音高の差)がインターバルだと。

 

ですので、例えばDでもF#でもB♭でも、どの音でも指板上に点在するそのポジションを把握できる、ということがまず最初のステップです。

 

今回は、トニックをCとしてみます。

指板上にCはこんな感じで分布していますね。(◉で表記)

他の音だとどうなるかも確認してみてください。

 

 

このトニックからのインターバルを把握してパッと弾けるようになるところを目指していきますが、

今回は、ポピュラーミュージックにおいて重要なインターバルであるメジャー3rd(長三度)を見ていきましょう。

 

階名ではトニックを「Do」として「Mi」に当たる音ですね。

 

 

トニックに対してのメジャー3rdのポジションはこのようになっています。(③で表記)

 

このトニックとメジャー3rdのポジション関係は、トニックが他の音に変わっても変わりません。

 

【ポイント】

ギターの調弦(チューニング)は、2弦と3弦の関係のみがその他の弦同士の関係と違いますので、そこだけ注意してください。逆に言えば、そこ以外はどの弦でも何フレットでもポジション関係は変わりません。

 

 

ではそれを踏まえて、トニックからメジャー3rdへの運指を想定してみます。移動のバリエーションですね。

 

まずは上にあがる場合。1本となりの細い弦への動き。

 

同じインターバルですが、今度はトニックから同じ弦上で上にあげる。4フレット上ですね。

 

次に下がる場合。1本となりの太い弦への動き。

 

同じインターバルを、2本となりの太い弦で弾くならここへ。

 

 

いかがですか?

意外とこのように指板を見たことはなかったんじゃないでしょうか。

 

 

この要領でメジャー3rd以外のインターバルも把握していきたいわけですが、

ここですごく重要なことを!

 

それは、

実際に音を鳴らして、そのインターバルを耳で確認していく

ことです。

 

とくにギターのような楽器は視覚で音を捉えることができます。良くも悪くも。

上の表のように視覚的に捉えていくこと自体は悪くないし、大いに利用すればいいと思いますが、

つい、それだけで分かったような気になってしまうのがデメリットです。

 

やろうとしていることは音楽なので、必ず音を確認してください。

 

今はまだ、聴いただけではインターバルが判断できない、もしくは思ったインターバルをパッと歌ったり弾いたりできないとしても、どんなときも注意深く聴くことをしていきましょう。

いずれは音のイメージと運動(体や楽器のコントロール)とが合わさって来るように、と思いながら。

 

 

つづく