たまにはDTMについても書いてみます。
しかもとっておき、伝家の宝刀的なスペシャルテクニックをご紹介。
一億総DTMerと言われる昨今、音源を使って打ち込みで音楽を作っている方、たくさんいらっしゃることと思います。
その中でもとくに打ち込みで作った楽曲を生っぽいサウンド、もしくはローファイなサウンドにしたいという方は必見です。
最近の音源はすごく音質がいいですよね。
1つ1つの音源は高音質でリアリティもあるのに、それらを使って作った楽曲がなんだかウソくさいサウンドになってしまうという経験、ありますよね?
もちろん打ち込みの仕方で生っぽく聴かせるコツというかポイントはたくさんあります。
音色、ベロシティ(強弱)、タイミング、音価(長さ)、エクスプレッションやモジュレーション…。
そしてプラグインエフェクトを使ってさらに生っぽさを演出するなど。
でも、今回ご紹介するのはそんなチマチマとした作業などまったく必要としません。
チョー簡単!
それは何かと言うと…
「スマホで録音する」
です。
???と思われたことでしょう。
打ち込みで作った楽曲のトラックをソロで再生し、スピーカーで鳴らします。
それをスマホのボイスメモで録音して、録音したファイルをDAWに貼り付ける。
それだけです!
さあ、今すぐ試してみてください。
どうですか?
一気に生々しさが出ますよね。
空間系のエフェクトやサチュレーター、最近だとローファイにするためのプラグインなんかもありますが、けっきょくはパソコンの中での処理。
「実際にエアーを通す」のが手っ取り早い、ということです。
これは私が20年以上前に思いついて、生っぽさが欲しいときにはちょいちょい使ってきた手法です。
もちろん当時はスマホなどないので、マイクを立てて録音していましたが。
今はスマホで一発です。
しかもスマホのマイクって適度にアンビエンスも拾ってくれるので、バッチリなんです。
スピーカーとマイクの距離や、トラック再生時の音量、周囲の環境などで感じは変わってきます。
私はローファイ系の製作のときは、通りを走る車の音や人の声なんかも気にせず入れてしまいます。
録音ファイルの低音がゴソゴソと邪魔だったらローカットしますが、やりすぎるとせっかくの生々しさがなくなってしまうので注意です。
また、すべてのパート(トラック)に対してではなく、全体の中のいくつかのパートに対してこの処理をしてあげるくらいのバランスが今っぽいかな、と思います。
お試しあれ!