「ギターが弾けるならベースも弾けるでしょ?」
※ここでのベースとはエレキベース、ベースギターのこと
はい。よく言われることですね。
これについてはいろいろな意見があると思います。
ギターもベースもよく知らないという人にとっては、「ヘ~~、そうなの?同じなの?」という感じでしょうが、ちょっとバンドとかやったことがある人は「ギターが弾けるならベースも弾けるでしょ?」と思ってしまいがちかもしれません。
なにしろエレキギターとエレキベースは、楽器の形や仕組みがかなり似通っているのは事実ですから。
調弦の仕方も同じなので、ギターを弾いている人が初めてベースに触ったとしても、まぁなんとなくは弾けちゃったりもします。
でも、それをもって「ベースが弾けた」とは言えません。
いや、正確には「ベーシストになれた」とは言えません。
ギターとベースでは役割が違うからです。
散々お話ししているようにベースは土台です。ギターの役目がなんなのかは、ちょっとまた話が膨らんでしまうので今は割愛しますが、ベースもドラムもいるようなアンサンブルにおいて、ギターが土台になることはあまりありません。
ギターの扱いが達者な人は、いきおいベースも弾けてしまいますが、楽器そのものは扱えても、アンサンブルとなるとベーシストの役割をこなせない(徹せない)場合も多いようです。
実際、世界中にたくさんいるギターの名人が、同時にベースの名人でもある、ということは少ないんじゃないかと思います。
ということで、「ギタリストはベースをなんとなく弾くことはできても、ベーシストにはなかなか成り代われない」というのがおよその答えなんじゃないでしょうか。
さて、そうなってくると、今度はその人の性格というのも関係してくるようにも思います。
ある人はギタリストになるべくしてギターを手に取り、またある人はベーシストになるべくしてベースを手に取っているのではないか、という気になってくるのです。
「これから音楽を始めよう」という方で、ギターはちょっとくらい触ったことがあっても、ベースを触ったことはないという方は少なくないんじゃないでしょうか。
でももしかすると、ベースという楽器やベーシストというポジションがすごく自分に合っている、ということもあるかもしれません。
もちろん、やりたい楽器をやるのが一番ですけど。
個人的には「色々な楽器を触ってみる」ということを、ものすごい推奨していますので、機会があったらベースに触れてみてくださいね。