ちょっと久しぶりになってしまいましたが、またベーシストをご紹介します。
今回は
モノネオン(MonoNeon)
です。
ヘンな名前ですよね。
ま、実際、ヘンです。w
私が彼を知ったのは故プリンスを通してです。
プリンスが最後に選んだベーシストが彼、モノネオンだったと言われています。
プリンスというアーティストは言わずもがなの天才ですが、かのマイルス・デイヴィスがそうだったように、
まだ世に出る前、ブレイクする前の素晴らしい才能を見つける才能(ややこしい)を持っていました。
プリンスやマイルスのバンドからは、後にその才能にみんなが驚くような、そんな若いミュージシャンがたくさん輩出されています。
そのプリンスが、亡くなる直前まで一緒に音楽を作っていたのが、モノネオンだということです。
で、案の定というか……
素晴らしいです。
そしてそのヘンテコさもプリンス好みだったのかも。
まず見た目がヘンテコです。
ベースに靴下被せてあります。www
蛍光色の服を着てます。
いろんなとこにマジックで「MonoNeon」て書いてあります。w
演奏に関しては、とてもグルーヴィーかつ非常にテクニカル。
でもアンサンブルにおいては、いたずらにテクニックをひけらかすようなタイプじゃないですね。
ムッチャクチャ上手いですけど。
個人的には、ベーシストっていうのはそういう姿勢でいてほしい。
ギターのエリック・ゲイルズとのセッション。
こんなん生で聴いたらおしっこちびっちゃいます。
グルーヴ、ヤバス!!
特徴的なのは、右利き用の楽器を左利きのスタンスで構えて演奏する点ですかね。
よく考えると、低音弦が下にきて、高音弦が上になるっていうのはなんか理にかなっているような気がしてきます。
でも、とにかくフツーの構えじゃないので、当然フレーズとかニュアンスとかも変わってきますよね。
それが彼のオリジナリティにつながる1要素であることは確かでしょう。
あと、半音のさらに半分、つまり1/4音で演奏できる楽器を使ったりもします。
これは私にはちょっと難しかったです。(演奏がじゃないですよ、聴くのが。w)
シュトゥックハウゼンのヘリコプターのやつ。変態です。w
しかし、なんだろーなー、このリズム感!
リズムの解像度っていうか、感じ方がすごく細かい気がする。それでいて大きく小節で捉えているような。
J・ディラとか、ソウルクエリアンズ系のヨレたビート感もコントロールしてて。
こういうフィーリングをぜひとも体得したい。
彼は自身のYoutubeチャンネルでたくさん動画をあげていますが、目立つのが「誰かのしゃべくり」にベースを合わせるってシリーズ。
ピッチやグルーヴのコントロールがヤバい。そして笑える。w
ヤバい。www
ギターも上手いっす。
彼も小柄で、なんとなくプリンスの面影を見てしまう。
ちなみにプリンスのベースプレイもかっこいいです。
しかし、ミシェル・ンデゲオチェロ、スクエアプッシャーときてのモノネオン。ww
オーセンティックなベースプレイヤーをことごとくすっ飛ばしています。すみません。