ベーシストもいろいろご紹介していきましょう。
かなり個人的な趣味でピックアップしていきますので、よろしくお願いします。
まず1人目は
ミシェル・ンデゲオチェロ
です。
この方が出てきたときにはビックリしました。
名前が「ン」から始まるの??って。
まだ、世の中には「ン」で始まる言葉は無いと思っていた小僧の頃。
で、聴いてまたビックリ!
これは……。
こういうのをカッコイイと言うんではなかろうか。
クールで、少しダークで、ハイブリッドで。
多分ちょうど東京に出て来たくらいのタイミングだったと思いますが、
妙に都会的な、大人なこの音楽をちょっと背伸びした気分で聴いていたことを思い出します。
いわゆるネオソウルの先駆けみたいな位置で語られますが、ファンク、ソウル、R&B、ジャズ、ロック、ヒップホップ、レゲエなど非常に雑多な音楽の要素を持ちながら、それをシンプルにスタイリッシュに仕上げていて、ひとくちにネオソウルとは言えない幅の広さ、懐の深さがあります。
プリンスの影響も多分に感じられますが、デビューはなんとマドンナ主宰のマーヴェリックから。
ということで、音楽そのものがむちゃくちゃカッコいいミシェルですが、ベーシストとしてもむちゃくちゃカッコいいです。
ジャコ・パストリアスのようなテクニカルなプレイや、バキバキのスラップ奏法も抜群ですが、それよりもなんでもないようなライン(フレーズ)での、ゴム毬のようなグルーヴがすごい。
ちょっとしたレイドバック感や、音価(音の長さ)のコントロールがハンパないです。
ピッチもまるでフレットレスみたいに自由で、クールな音楽をやっていながら、ベースプレイはすごく有機的です。
ゴム毬です。
こんなので世に出てきます。93年でコレ。カッコよすぎ。
最近の映像。あ、彼女、シンガーとしてももちろん素晴らしいです。