エレキベース本体とベースアンプの他にも必要なもの、あると便利なものをご紹介していきます。
ピック
私個人はエレキベースを弾くのにピックを使うことはあまりありませんが、ジャンルやプレイスタイルによってはピック弾きは必須だったりします。
ピックで弾くと、ハッキリした硬い音が鳴ります。
なので、どちらかと言うとロックとか、8ビート系のテンポの良い曲に使う印象です。
ピックはいろいろな形、大きさ、厚さ、素材があります。
とくにどれでなければってことはないので、いろいろと試していただければ。100円くらいなので。
オススメは
一般的なセルロイド製で、やや大きめのオニギリ型というやつ。厚さは0.7~1.0mmくらいかな。
シールド
エレキベースとベースアンプを繋ぐケーブルです。
ノイズが入らないようにシールド加工されているから、シールドって呼ばれています。
いろいろな長さと、プラグの形状(I型、L型)があります。
製品としては質も値段もピンキリで、質の良いものは確かに音も良いですが、お値段もそれなり…。
最初は安いもので十分。音質とかより、むしろ丈夫なやつが良いんじゃないかな。
短すぎても長すぎても扱いづらいので、3mくらいでどうでしょうか。
オススメは
LC03 / CANARE
ド定番、カナレの3メートルです。プラグも丈夫で耐久性があります。
チューナー
ベースの弦はペグと呼ばれる糸巻きで、ちょうど良い張り具合まで巻いていきます。
ベースの4本の弦は、細い方から1弦、2弦、3弦、4弦となっていて、それぞれにG、D、A、Eの音高となるように調節します。
このことを「調弦=チューニング」と言います。
チューニングは、しばらく弾いていると自然にわずかに、また、ペグに触れてしまったり、変な弾き方をしたり、熱によっても狂ってきます。
とくに新しい弦に張り替えた直後は狂いやすかったりします。
その度にチューニングをし直して、正しいピッチ(音高)、正しい音程で練習するようにしましょう。
でも、慣れないうちは各弦のピッチが正しいかズレてきているかが分かりにくいと思います。
そんなとき、このチューナーという機械を使うと便利です。
弦を弾くと、針(またはLEDランプ)が振れます。その針(ランプ)が目盛りの真ん中に来るようにペグを回していくわけです。
べつだん難しいことはないのですがポイントを挙げるとすれば、音が少し低いところから巻いていってちょうど良いところで止めるようにします。音が高いところから巻きを緩めていって合わせると、狂いやすくなってしまいます。音が高くなりすぎてしまったら、いったん低いところまで下げて、また巻いていきましょう。
ベース本体のヘッドにクリップで付けて振動を拾うタイプと、チューナー本体内蔵のマイクもしくはシールドをジャックインして使うタイプとがあります。
スマホのアプリもあります。チューナーって調べればいくつか出てくると思います。
オススメは…クリップタイプですかね。使えればなんでも良いと思ってます。
Pitch Clip 2 / KORG
安いので…。
メトロノーム
ベースはリズムの要でもありますので、メトロノームは練習のお供としてマストです。
弾くときは常に必ず、というのはちょっと大変かもしれませんが、「練習するぞ」と思ったときは、なるべくメトロノームを使うようにしましょう。
早いうちからメトロノームに慣れ親しんでおけば問題ないのですが、最初のうちに好き勝手弾いていて、後になってリズムの大切さに気づきメトロノームを活用しようとするも、最初の好き勝手が仇となりメトロノームにアレルギー反応が出てしまう、ということになると大変です。
メトロノームも使えればなんでも良いですが、しいて言えば、物理的に遊錘(おもり)が左右に振れるタイプじゃない方が良いかもしれません。
というのも、リズムやテンポに関して練習するとき、「目で見て反応する」というのが良くないからです。
遊錘(おもり)の動きを極力見ないようにして練習するのであれば、どの製品でも問題ないですが、動いているとつい見てしまいがちかな、というだけです。
メトロノームもスマホのアプリでいくつかあります。
TM-60 / KORG
チューナーとメトロノームがセットになったやつです。
スタンド
弾かないとき、楽器を壁に立てかけておいたりすると、何かの拍子に倒してしまうかもしれません。
バターーん!と倒すと、最悪の場合、ネックがポッキリ折れてしまったりすることもあります。
最悪でなかったとしても、良いことなんか1つもありません。
楽器は、専用のスタンドに立てかけるようにしましょう。ちょっとした時間でも。
少し話が逸れますが、楽器を弾かないとき、大切にケースにしまっている方もいらっしゃると思います。
ですが、個人的には、ケースにしまわずに常にスタンドに立てかけておくのを推奨します。
すぐ手が届くところに、すぐ弾ける状態で置いておく、ということですね。
保存という意味では、衝撃に対してはやはりハードケースに入れておくのが良いですが。
あと、湿度管理とかは本当は大事なんですが、あまり神経質になるよりも、多少ラフにでも頻繁に触って楽器と仲良くなっていきましょう。
ヘッドフォン
夜間練習のお供に。
なんでも良いですが、ちゃんとしたバランスで低音を鳴らしてくれるものじゃないとダメですよね。
ケーブル先端のプラグが、大きいタイプ(標準ステレオフォーン)と小さいタイプ(ミニステレオフォーン)があります。アンプのヘッドフォンアウトを確認してみてください。大きいタイプと小さいタイプを、互いに変換する(アダプタ)プラグも売っています。
あ、あと、ヘッドフォンを繋いでも、弦を弾いたときの生音は、当然、鳴ります。
ものすごく静かな環境だと、この生音もけっこう気になる人は気になるかもしれないのでご注意を。
TH-02 / TASCAM
録音機材メーカーのタスカム製。
折り畳み可能。ケーブルが片方だけから出ていて、耳当ても動くので取り回しが良いです。
プラグはミニですが、標準フォーンのアダプタプラグ付き。
替えの弦
エレキベースはギターに比べれば、弾いている最中に弦が切れてしまうということは、ほとんどないと思います。
なにしろ弦がぶっといんで。
まぁでも、替えの弦を1セットは用意しておきましょう。
切れなくても長く使っているとハリが無くなってきてしまうので、そろそろかな、というタイミング(個人差あり)で交換します。
弦にもいろいろありますが、まずは太さの違いがあります。
あらためて楽器のセッティングについてはお話ししようと思いますが、初心者の方は少し細めの弦を選んだ方が、押弦が多少でも楽なので良いかもしれません。
1弦0.45インチから4弦1.0インチのセットか、より細い1弦0.40インチから4弦0.95インチのセットあたり。
楽器のスケールによって弦の長さが変わってきます。もちろん、楽器がロングスクールならロング用、ショートスケールならショート用をどうぞ。
あと、弦の表面がツルツルした、フラットワウンドという種類があります。輪郭の取れた丸っこい音になります。ジャズっぽいスタイルならこれもありですが、それ以外だとラウンドワウンドという表面がザラザラしている弦を使うのが一般的です。
ということでオススメをピックアップするなら
EXL170 Nickel Wound Bass Light 45-100 / Daddario
ド定番のダダリオ。やや細めの標準的な弦です。
EXL220 Nickel Wound Bass Super Light 40-95 / Daddario
上記ダダリオのより細いセット。
Super Slinky Bass / ERNIEBALL
2つ上のダダリオと同じ45-100の太さ。こちらも定番。
ストラップ
最終的に立って演奏するのをイメージしているのなら、早いうちから少しずつ立って弾くこともしていきましょう。
見た目で選べば良いですが、楽器が重いと感じるようなら幅が広めのものが良いかも。
クロス
弾き終わったら最後に楽器を拭いてあげましょう。
私はあんまり拭かないですが……汗。楽器のコンディションを維持するためにも拭いてあげると良いです。
とくに弦および指板を拭くのと、放置するのでは、弦の保ちもぜんぜん違ってきます。
工具
弦を交換するとき、弦を切るニッパーが必要です。
ペグをクルクル回すワインダーもあると便利です。