生徒さんからリクエストをいただいたので、キーボーディストをご紹介していきます。
ピアニストじゃなくてキーボーディストなんだそうです。
いってみます。
まず、パッと頭に浮かんだのは
キース・エマーソン
です。
イギリスのプログレッシブ・ロックバンド、エマーソン・レイク・アンド・パーマー(ELP)などで活躍したキーボーディストで、ロックにおけるシンセサイザーの立役者でもあります。
音楽的にはかなり多面的な人で、プログレッシブな曲を作り、ムチャクチャ激しいパフォーマンスをする一方で、ポップなアレンジをしたり、かわいらしい音色を使ったりします。
鍵盤のプレイは、タッチが強くて、左手のアルペジオをキープしながらのアドリブやパーカッシブなプレイが印象的。
また、最初はクラシックピアノからスタートしたらしく、随所にそういった土台が垣間見られます。
ELPでは、クラシックの要素をロックの曲に引っ張ってきたりしています。
ジャズっぽい演奏もしますが、いわゆるジャズピアニストのそれとは少し違って、やっぱりロックのアティチュードが感じられます。
ある意味ではあまり器用なタイプの人ではないかもしれませんが、小手先じゃなく真の表現を追求した偉大なプレイヤーです。
後年の彼は右手のコンディションに苛まれていたらしく、ついには悲しい結末へ向かってしまいました。
が、その功績が消えるわけもなく、後陣のプレイヤーに多大な影響を与え続けています。
個人的にはシンセサイザーやプログレ色が強いものよりも、オルガンでロックにガンガン攻めている感じの方が好きです。